06年4月に我が家にやってきたコルドバンクス。
当時を1型とすると、2型を経由して、2010年には3型に進化しました。
このコーナーでは2011年1月現在でバンテックのHPに掲載されている写真と情報から、
「進化」の度合いについて、私の勝手なコメントを載せてゆきます。
現車を見たわけではなく、公表資料による判断ですので当たらない事項もあるかと思いますが
その際にはご容赦ください。
なお、写真の転載にあたっては、同社から承諾を得ておりますことを申し添えます。
全体の(更新情報はこちらに掲載されます)
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↑これらの説明を併せてご覧いただくと理解が進みやすいかと思います。
バンテックホームページから許可を得て借用した写真です。↓ | 私的なコメントです。 | |
シェル 基本的なフォルムは、開口部に若干の変更があるものの、T型から変わっていません。 私的に変えて欲しい所は、バンクベッド前端の高さです。こちらにあるように、この部分を低く切り落としたことにより、身長が170cmを越える人はバンクベッドに仰向けに寝るとつま先がつかえます。「キャンピングカーは機能美が本懐」だと思うのですが、ここはスタイルを重視した結果このような曲線になったものと思われます。横にある窓もテラの時にはアタマを出すことが出来ましたが、CBでは高さが不足でムリのようです。 ご覧の皆様はどのように思われますでしょうか。 |
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給油ハッチ ハッチの大きさ・形状とともに、ロック機構が改良されています。私は燃料キャップキーがあるのでこの部分には施錠機構は不要だと思っていましたし、しぶきがかかりやすくて腐食・作動不良を起こしやすかったので、耐食性のあるプラスチックロックが採用されて一安心です。従来のキーロックはこちらのように腐食しやすいものです。 他の全てのキーロックも耐食性のあるものとして欲しいのですが、断熱材を挟んだバゲッジドア本体と組み合わせた部品が、国内では供給体制に無いのだと想像します。 ハッチ開口部は従来より大きくなっていて、内部機器の整備性は向上しています。 従来型だとここに収納スペースを設置して脱出用スロープ板や駐車時のバランス板などをしまっておくのに便利でした。 |
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右後部ハッチの増設 2段ベッド下の貨物スペースへのアクセス性が向上しています。外部の3方向から出し入れが出来るのは便利そうです。 個人的には、今まで2方向からのアクセスで不足に思ったことはありません。この部分の経費(価格)上昇がどれくらいになるかによって、オプション設定の方が良いかも知れません。私でしたら1万円程度安くなるのなら取り付けないという判断をしそうです。 |
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左下収納(ダストボックス)の新設 こちらに有効なスペースがあるのは、床下にもぐったことのある方はわかっていると思いますが、ダストボックスとしてメーカー設定されました。各部のスペースを最大限に活かすのがキャンピングカーの「使命」なのでとてもよかったと思います。 大きさ・容量は写真だけでは実感できないのですが、奥まで使えれば結構なスペースがあるはずです。左下写真の左奥の出っ張りはリーフスプリング部分でしょうか。 私もこのスペースは活用させていただいていますが、室内からのアクセスしか出来ない構造なのでやや不便ではあります。 |
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ガスの変更 エントランスドアの向かって右下横にある収納スペースは、従来はガスボンベ5kgが2本収納できましたが、発電機収納にその場所をあけわたして、ガスは後部下段ベッド下の室内側に、カートリッジ式のものへと縮小になりました。 重量物の発電機を積載するには、後軸より後に置くよりも、軸間に置く方が良いのは言うまでもありませんのでちょうど良い位置と思います。 コルドバンクスのガスの消費先はオプションの設定によるのですが、現時点ではガス冷蔵庫の選択が無くなり、ガスを使うのはレンジだけになりました。であればカートリッジガスで十分ですのでこのような変化は当然のこととなります。 でもこれだとカセットコロンロの方が、外でも使えるし、使わないときはそこに物を置けるので良いのではないでしょうか。 ガスについての私見になります。冷蔵庫について言えば、供給電力に制限のある車内でバッテリーの負担を抑えるには、ガス式冷蔵庫しか対策はないと思います。バッテリーを複数配置にしたとしても、電子レンジや照明、テレビ、ヒーター駆動などで、翌朝にはバッテリーは息絶え絶えになってしまうのが普通です。これに冷蔵庫が加わると、バッテリーの持ち時間と寿命はかなり短くなるのではないでしょうか。 湯沸かし器はどうでしょうか。現在オプションのエンジンを熱源とするものは、停車して少し経った後で、外部電源が確保できない所では使えません。ガス瞬間湯沸かし器がベストだと思うのですが、多分安全面でのクレームを恐れて各社とも設定は無いようです。 なかなか思うようには行きませんが、逆に改造が楽しいと感じる人々にとってはやりがいのある状況になってきたといえるかも知れません。 バッテリーの寿命があまり長くなくて困っている現況を打破するには、一部で流通し始めた燃料電池が安価で高性能になって欲しい所です。 |
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エントランスステップ 中間に段が付きました。「下の段には靴やスリッパを置いておくことが出来る」ということです。現物を見てはいないのですが、従来のスペースを拡大せずに、中間に棚板をとりつけてあるようです。出入りの際に、下の段に靴が2足置いてあると足の踏み場が無くなりそうです。 普通の階段の奥行きと段差(1段の高さ)をそれぞれ半分にした場合を想像してみていただければわかるのですが、細かければよいというものではありません。今回の改良では段差は小さくなり、膝には優しくなっていますが、1段の奥行きは小さくなったので、踏み外し対策として滑り止めがつけてあります。車外への出入りを含めて、膝の負担が気にならない人には、逆にやや出入りがしにくくなっているのではないでしょうか。 また私案の改良案です。 1.跳ね上げ式又は取り外し式で、形式選択可能とする。 2.中間段の幅は半分として、片足だけ置けるようにする。 というほうが用途があると思うのですが。他車では片足を置けるだけの小さい段のついたものがあったような気がします。 テレビ台天板が低くなり、助手席のリクライニングが大きくなると同時に下足ボックス内の高さは縮小しています。ベバストヒータはたぶん奥に押しやられて手前が有効利用できるようになりました。一長一短があるのですが、総じて良くなっていると思います。 4個のスイッチのうち、ヒーターだけが運転席から操作・目視できる位置に移動し、他は元の位置に残りました。クーラーはもちろん、メイン・照明のスイッチもこちらのような理由で移設した方が良いと思うのですがどうでしょうか。灯りを点けるにしても、初めての人には操作できませんので、運転席側から点けてあげられる方が親切です。 |
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定員は・・・ カタログを見ると、現行(3)型の乗車定員は7人、就寝定員は5人となっています。これに対して初代(1)型は、乗車定員が8人、就寝定員は6人です。 ・・・減っています。どうしちゃったんでしょうか? 乗車定員を数えてみます。1型も3型もカムロードの座席には3人がけが出来ます。違いがあるとすれば架装部ということになります。3列目はヘッドレストが2個あるので2人掛です。2列目はヘッドレストが1個なのでもしかすると中央よりは定員に入っていないかも知れません。 |
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もう一人分はサイドシートです。ここには背もたれがありますが、1型と違うのは手すりパイプが無くなったことです。多分このサイドシートが1名定員減の部分と思われます。 手すりパイプは乗車する時に、高齢者が安全に乗降するのにとても役に立つものです。なぜこのパイプを廃止して定員を減らしたのかは疑問です。もしかしてと保安基準(車両製造の法的基準)でも変わったのでしょうか。 |
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就寝定員はどうでしょうか。左の図によりますと、バンクベッド部分が大人3人ではなく、子供4人に縮小しているように見えます。 キャンピングカーの就寝定員の構造要件では、大人の場合は幅50cm、長さ180cm、高さ50(足元は30)cm必要です。コルドバンクスにおいて、足先部分の高さが十分ではないのは別記のとおりですが、もしかして30cmを欠いて大人用のスペースを確保できなくなったのでしょうか。大人用とすれば横方向に2人で使用するしかないのかもしれません。 大型免許が必要となる10人を超えない範囲で、乗車定員と就寝定員が多い方がよいのは言うまでもないと思うのですが、どうしてこのような退化になったのか、どなたかご存知ないでしょうか。 |
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続く・・・ |