30年ぶりの沖縄」                                                     2014.05.04-071
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 2014年5月の連休は30年ぶりに沖縄に渡りました。前回はパックツアーでしたが、今回は福島別荘管理人夫妻の立案に加えて、まだ見たことのないところを回ります。
 使用する交通機関はLCC(Low Cost Carrier)航空会社を最大限利用します。ゴールデンウィーク期間ですので、予約は受付開始からすぐに手続きします。島内での移動にはレンタカーを使います。これも4ヶ月以上前に予約しましたがすでに希望車種のない会社もありました。
 自宅を昼過ぎに出発してまず福島別荘に寄ります。23時過ぎまで仮眠したあと、4人で車に乗り成田へ向かいます。
 東北から成田へ向かうには、郡山JCから磐越道経由で常磐道に入るのが効率的です。つくばJCから圏央道で現在の終点神崎で降りますが、後は高速道に乗ることなく、ナビは滑走路下のトンネルを案内して、駐車場までたどり着きました。
 空港の周辺には、ターミナルまでのバス送迎が付いた駐車場がたくさんありますが、これも念のため予約しました。LCCでも朝早い便なので、午前4時には手続きを終えて空港に向かいます。
 出発前に朝食にしたいので、ターミナル内で探しましたが早朝のため営業しているところは最上階にあるコンビニだけとのことでした。他のまだ始まっていない空港施設の間を通ってたどり着きますが、おにぎり類は無くなっていてサンドイッチ等を入手できました。
 ちょうど日の出の時刻で、周りはどんどん明るくなって来ます。待合室の座席には多くの方が3〜4席を使って横になって夜を過ごしたようで、まだ寝ている人が多く居ます。
 Jetstarの機内は、特に狭いといった感じはしませんでした。それよりも昨年乗ったアメリカ往復のボーイング787のほうが座席の間隔が狭くて足が自由に動かせず、血栓が詰まる危険があるように感じました。

 那覇空港からはゆいレール(モノレール)に乗ってレンタカーを借りに向かいますが、途中で福島別荘管理人と別行動になります。
 レンタカーは「おもろまち」の駅前にあるDFSギャラリアという、免税店が集まったビルの中に、レンタカー数社が共同運営する設備があってそちらで借ります。

 本日の観光予定は、本部半島です。沖縄本島内でも人が多く集まるところですので、高速道を通って多くの車が終点出口の許田インターを目指しているようです。事前情報収集の得意な福島別荘管理人のアドバイスにより、出口付近と道の駅許田は混雑している可能性があるので、一つ手前で降りて迂回したほうが良いということです。




 一つ手前のインターは宜野座です。手前から路肩に並んで出るのを待っている車が見えて来ましたので、その最後尾につけて出口の列に並ぶことが出来ました。
 するとまもなく本線の方もスピードが落ちてきて、なんと許田インターからの渋滞の列が7km以上もつながって2車線ともまったく動かなくなりました。

 出口のほうは少しずつ流れて外に出ることができましたが、その先も並んでいますのでさらに町の中を迂回して、図のようなルートをとりました。


本部半島を混雑を避けて反時計回りに進みます。最初は海がきれいな古宇利島です。


 古宇利島へは、船を通すためか一部が高くなった橋を渡って行きます。浜辺の駐車場は有料のところもありますが、無料の売店がありましたのでそこに止めてまず昼食にします。ソーキそばと鳥モモの燻製をおいしくいただけました。ソーキというのは豚のリブのことらしいです。
 
 それにしても海の色が、これまで見たことの無いような青緑です。底の砂が白くてきれいに見える浜は岩手にもありますが、それとも違った色合いで南国に来たという満足感いっぱいです。
 しばらく浜辺を散歩しますと、サンゴや貝殻に混じってヤドカリも歩いていました。


 次に向かったポイントは今帰仁(なきじん)城跡です。
 今帰仁城は、あとで回る首里城などとあわせて世界遺産に指定されている城跡です。城壁だけが残っていますが、そのほかの部分は一部を残して芝生状に均されています。 昨年訪れたマチュピチュ遺跡もそうでしたが、おそらく鬱蒼とした雑木が繁茂していたところを必要な部分だけ残して整備すると遺跡全体が把握しやすく、とてもすばらしいところに生まれ変わります。
城内には百合やフウロのようなお花も控えめに咲いています。遠くにはさんご礁とその外海が見渡せます。上の写真は上部の城壁から見下ろした広場ですが、下の写真はその広場から見上げたところです。
 遺跡入り口の所でサトウキビを搾る実演と、その果汁?を販売していました。精製濃縮したものをお土産に買ってきました。
レンタカーで半島を回って備瀬のフクギ並木に向かいます。
 備瀬地区にあるフクギという木の並木・・というそのままの意味合いや、観光紹介の写真で想像していたのは、直線状の街路に沿ってやや大きな木がずっと並んでいる…という感じでしたが、現地は地図のように縦横に路地が走っていて、普通の民家といくつかのみやげ物店がそのなかに建っています。
 牛車で回る用意もあるようですが、福島別荘管理人のオススメは、レンタサイクルを借りて回ることでした。行ってみての判断で徒歩で回ることにしました。
 知らない町並みを観察するのには、移動スピードが大きな要素になります。徒歩・自転車・バイク・車・新幹線・航空機と、スピードが上がるほど広範囲を見ることができますが、反比例してゆっくりと周りを観察することは出来なくなります。こちらの並木は歩いて味わうのが良いようです。

 こちらから動画でもご覧ください
 奥行きのある路地や草花を3Dでもお楽しみください。見方はこちらでどうぞ。
 フクギ並木の路地から西に抜けると浜辺が広がっています。ちょうど干潮に当たったようで、様々な貝類や黒くて硬くて長いナマコのような生き物がたくさんいます。汐溜まりを観察するのは楽しいものです。特に貝の種類が三陸とはぜんぜん違うので飽きません。
 植物も見かけないものが多くあって眺めながら車を置いたところまで戻ります。
 右上の花のオレンジ色の部分は、実は花びらではなくて、葉の一部だけがオレンジ色に染まっているのでした。右写真で部分拡大になりますのでご覧ください。
次のポイントは ちゅら海水族館 です。
 連休中とあって、大変混雑が予想されましたのでこちらもタイムシフトしました。夕方16時以降は大幅割引にもなります。(右下写真は入場券)
 お目当てはやはり大水槽をゆっくりと泳ぐジンベエ鮫です。下の写真で、水槽の近くに立っている人とその大きさを比べてください。普通に空気を吸いながらこんな水中の様子をのんびりと楽しむことができるのは大水槽の水族館ならではです。
 海洋博記念公園内の散策も、南国の景色の中でゆったりと楽しめます。
 動画:大水槽を泳ぐ魚たち
 
 水族館のメイン建屋を出て海沿いにマナティー館や、ウミガメ、イルカのショーを行うところがあります。水面の上からと、水槽の横の透明窓から見学できます。海にいるマナティーですが、陸生のキャベツやニンジンが好物のようです。
 どんな施設でも、業務でも「段取り八分」(表面からは見えない部分での準備と下ごしらえで、成否の8割が決まる…という意)の言葉通り、水族館にもバックヤードがあってそこを見学できるツアーがあるみたいですが、夕刻が迫ってきたので残念ながら見送りました。
動画:マナティー
 この日の宿は名護市内です。宿から歩いてすぐのところに何件かあるなかで、地元の人が多く食べに行く(らしい) 我部祖河(がぶそか)食堂にします。沖縄の方々が好んで食べる豚さんを中心としたメニューがあります。
 まずはフツーに生ビールをいただいて、ソーキそばは昼にいただいたので、てびち汁(定食)と中味そばにしました。てびちというのは、豚足・つまり手首のあたりで、鉛筆くらいの骨がスパッと切られた状態で周りの組織と一緒に入っています。軟骨・コラーゲンたっぷりです。中味というのは内臓のことですが、クセはなくてどちらもおいしくいただけました。ただ私たちは小食なのでご飯と麺を少し残してしまいました。ごめんなさい。
 翌朝は沖縄地方は早くも梅雨入りということで雨が結構降っています。ホテルでもおいしく朝食をいただいた(右写真)あと、道の駅 許田に向かいます。
 意外と雑然とした配置ですが、それがかえって興味をそそってあちこち見て回ります。やはりみやげ物関係が充実しています。屋上に上がることも出来ます。ここからはまだ高速道に載らずに万座毛を目指します。
 万座毛へ行く途中に寄り道をします。雨でも楽しめる所として県民の森にある展示施設で欄の花の展示をしていました。それにしてもいろんな種類が見事に咲いています。私にはこのように丹精こめて花を育てるということは出来そうもありません。
 雨がますます強くなってきて、道や駐車場も1〜2cmの深さで流れています。ダイヤモンドビーチの近くにある御菓子御殿でお土産用のお菓子を買って発送します。
 万座毛は前回来た時には立ち寄りませんでしたが、ゆっくりと景観を楽しみたいところですが、先を急ぎます。



 再び沖縄自動車道に乗って、レンタカーの返却に向かいます。沖縄では梅雨入りが早いのは当たり前ですが、五月の連休中に入ってしまうのはあまり無いようです。DFSギャラリアで返却のあと、ゆいレールで空港に向かい、ピーチ機で石垣島を目指します。
動画:雨の沖縄自動車道
 那覇空港のLCC便は、LCC専用ターミナルから出発します。このターミナルへはシャトルバスで向かうしかありませんので、メインターミナルで昼食などを済ませたあと、移動所要時間などを十分に確認して臨みます。
 左下写真でLCCターミナルの内部。貨物用の建物を改装したということで天井が高い造です。でもトイレは新たに設置したようで快適に使用出来ます。
 早期予約のおかげもありますが、400km離れた石垣島へ3千円を要しないで短時間で到着できるのですからありがたいです。
 昨日から石垣島に来ていた長女たちに新石垣空港に迎えに来てもらって、川平ビーチに向かいます。でも梅雨入りで風が強く、この前に雨も強かったようで、グラスボート(海底透視船)は各社運休のようです。浜辺に下りて記念写真を撮ります。それにしても砂浜を構成するサンゴや貝殻と、海の色がきれいです。花もたくさんの種類が咲いています。

 灯台のあるところにも寄ってみましたがこちらも強風です。名も無い浜辺で、貝や小魚で遊んでいたら、やや大きな蟹さんが隠れていました。不用意に手を出すとハサミで攻撃されますので、棒を近づけてみました。  動画:蟹さんの反撃
  


 この日の夕ご飯は、4
人で「マグロひとし」を予約していましたので、ホテルククルから歩いてユーグレナモールを通ってお店に行きます。(正しくは「マグロ専門居酒屋ひとし」というらしい)
 東北地方からはほぼ一番遠い国内にある居酒屋でおいしい食べ物をいただけるのは幸せなことです。
 以下は説明よりも写真でご馳走をごらんください。
 もっとあるのですが、いろんな種類の料理を、次々にたいらげました。福島別荘管理人(長女)は、旅行や飲食といった類の情報収集・分析・実行には存分に能力を発揮しますので、それに乗って、手間無しで楽しみます。

 翌朝はレンタカーを返す前に、フサキビーチのあたりに寄って見ます。干潮でまた浜辺を楽しみますが、砂浜ではなく、さんごのかけらが積もっているところに、貝殻も混じっています。少し沖合いにはさんご礁の環礁があります。長い年月を重ねて「琉球石灰岩」となって島の大地を作って行くようです。その石灰岩に今度は鍾乳洞ができるところもあります。。

 石垣空港は移転新築されてからまだ何年も経っていませんので立派です。
 下の二枚は機内からの撮影で写りが良くないのですが、荷物を牽引運搬する車両のデザインが、ジンベエ鮫の模様になっていてかわいいです。


 天候等による連鎖的な影響で沖縄本島へは1時間以上遅れて到着しました。このあとに時間予約で見学する予定のところがありましたので、すこしあせりながら回って行きます。まずレンタカーを借りたあと、タルト(おかし)の有名な所に立ち寄ってそれぞれに選びます。一個の価格がナント五百数十円です。
 時間が迫ってきているので、タルトを食べるのはイオン那覇店のフードコートに立ち寄り、他の主食と一緒にいただきます。
 ここで他の三人はファストフードにしたのですが、食べるのが一番遅い私が選んだのが肉ラーメンで、これがなかなか出来上がってきません。遅れたら困るとあせりながらやっと出てきて、みんなで分けて食べましたが、これが意外にとてもおいしいものでした。期待していなかったのですが当たりでした。

 ←少し食べた後なのですが、大満足です。
 車を飛ばして、集合時間に少し遅れて到着したのが、「ガンガラーの谷」です。普通の林に囲まれた駐車場の一角から歩道を進んで行くと大きな鍾乳洞の空間があってレストランにもなっています。
 この空間の奥の方に別の開口部があってそこからツアーはスタートします。最初にガイドのお姉さんのレクチャーを受けた後、定員一杯の参加者で歩き始めます。
 川沿いに進むと、またトンネル状になった所で歩道は暗くなって行き止まりになります。灯油ランプを点けて進みますが、天井から鍾乳石がたくさん下がっているところがあります。
 下の写真で、鍾乳石が斜めに傾いているのがわかりますでしょうか。ガイドさんの解説では、傾いた原因に考えられているのは、この谷は数十年に一度大洪水に見舞われて、天井まで水が達して、鍾乳石も上流側が削れれる形で斜めに成長して行くのではないかということです。
 でも私の分析では、気流の関係で表面の水分が風下に集まり、そこで成分が沈積するために「曲がって成長」するのではないかと思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか
 幹線道路の下をくぐって探検は続きます。ながーい根の植物が地上から垂れ下がっています。後半には高い木上に展望台デッキがあるところにも登ります。TDLにあるツリーハウスにも似ているかもしれません。デッキの縁から下を覗き込むと、お尻の穴がスーッとします。
 なにやら果物がついた樹もあります。ホールのような所で、また成因や歴史のことをガイドさんからお話を聞いてツアーはおしまいになり、しばらく浸っていた別世界からまた現実の世界にもどります。
  動画〜ガンガラーの谷ツアー
 ツアーとは関係ありませんが、沖縄の町で見かけた水道のメーターです。東北地方では絶対にありえない地上露出です。氷点下になって凍結することが絶対に無いと、配管はこんなに楽です。検針される方もやりやすいでしょうね。
 沖縄での最終宿泊は、連休が終わった平日ということで割安に泊まることができた豪華なリーガロイヤルグラン沖縄というホテルです。
 
 夕食は、美英橋駅に移動して、近くにある 旬菜処びいどろ というマンションの一室にある郷土料理のお店でいただきます。これも各種珍しい味付けでおいしくいただきます。
 国際通りを歩いてホテルまで戻ってきます。30年前にも通ったのですが、よく覚えていません。やはり自分で地図上で位置を確認しながら回るのと、パックツアーで見るのでは、把握度合いが違うようです。
(2014.8.12記入)
 翌朝からは長女たちと別れて別行動になり、私たちはANA機で中部国際空港に向かい、名古屋と三重県での日程に切り替わります。
 出発前の午前中に沖縄最終目的地の首里城を見学に向かいます。結いレールの終点、首里城駅からバスもあるようですが町やお城の外壁を見ながら歩いて行きます。
 スマホの地図を見ながら首里城の本丸?がある広場にやってきました。ゆいレールの一日乗車券があると入場券が割引になりますので、乗車区間と経費比較して買ってきて利用させていただきました。
 
 日本の沖縄以外の所にある城とはまったく様式が違います。またこのあとで見学する名古屋城天守閣などは、外観は復元してあるものの、構造は鉄筋コンクリート造りになっていますが、こちらでは本来の構造と建築方法で復元されたようです。
 前回(三十年以上前)に来た時には、下の写真の守礼の門だけは記憶にあるのですが、どおりで思い出せませんでした。当時は琉球大学が建っていて、その移転したあとに再建されたのだそうです。
 親切な案内の方がいる休憩所に預けた荷物を受け取ってややかけ足の見学を終えました。(右下写真休憩所のロッカー)
 那覇空港では、DFSギャラリアで購入した免税品を受け取るカウンターに立ち寄って忘れないように受け取ります。
 当初の帰路はJetstarで成田に戻る予定でしたが、三重県内に用事が出来ましたので、中部国際空港行きのANAでオトクな料金の便がありましたので利用させていただき、沖縄での予定を完了して次の日程に入りました。
続きの名古屋・三重編は
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