初めての三重県と名古屋」                                                     2014.05.07-10
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 沖縄での日程を終えて中部国際空港に飛んできました。名古屋は県営空港(小牧)は何度か利用していますがこちらは初めてです。どちらの空港も名古屋駅周辺からは距離がありますので移動にやや時間がかかります。
 用務は8日にありますので、概略の日程としては7日夕方に名古屋のトヨタ産業技術記念館、8日午前に長良川河口堰近くの「なばなの里」を見学、午後からの用務を四日市市で済ませて同市内で一泊、9日はことし盛り上がっている伊勢神宮へお参りしたあと、鳥羽市で一泊、10日午前に鳥羽市内観光、午後に空路帰宅…という予定です。 

 空港から名古屋駅付近まで直通の列車があります。Suicaが使えるエリアかどうかよくわからなかったので、改札近くの方に聞いたらOKとのことで喜んで乗り込みます。最近は全国主要都市周辺で交通カードの共通利用が進んでいるので助かります。
 宿にチェックインして荷物を置いたあと、一駅なので二人分ではタクシーでも大差ないだろうという予想で、タクシーを拾って予定のトヨタ産業博物館に向かいました…が、ナント事前調査では定休日ではなかったはずなのですが、お休みでした…。多分連休のあとなので代休になったのかもしれません。
 タクシーの運転手に、他に見所を聞いて、そのまま足を伸ばして名古屋城を見学することにしました。トヨタはあとの日程で見ることができましたが、トクをしたのはタクシーさんということになりました。
 
 名古屋城も有名ですが直前に見た首里城の復元などとは違って、天守閣の内部は鉄筋コンクリート造りです。でも場内の順路で始めのほうにあるのが現在復元工事中で一部を見学できる本丸御殿です。

 日本のお城において、本丸というと何となく天守閣のある辺りを思い浮かべるのですが、高層の天守閣とは別に本丸御殿の建物があって、平屋造りで通常業務を行っている場所のことを指すのだそうです。このことは昨年見学させていただいた佐賀城のやはり本丸復元を行ったところで、地元解説ボランティアの方から教わりました。佐賀では床下や屋根裏の復元を行った箇所も一部を透明な仕切りから覗くことが出来るようになっていました。
 名古屋城ではまだ復元された一部しか見ることができませんでしたが、この先工事中(右写真RO)のところもあって続くようです。夕刻で天守閣の入場制限時間に間に合うように進みます。



 天守閣の内部は
前述のように外見とは違って鉄筋コンクリート造りです。二重螺旋の階段が中央にあって、一条目は上り用、二条目は下り用に使われています。
 それにしても移動式/タワークレーンや動力機械や耐荷重の大きい足場設備が無い時代に、このような高層建築がうまく構成できたことに感嘆します。施工面に加えて、設計図書管理もどのようになっていたのでしょうか。毛筆による製図など、失礼ですが面倒そうで考えたくありません。鉛筆や烏口(製図用の線幅可変インクペン)も現代から考えると結構大変そうですが、ほんの10年少し前にはCADやプリンタで製図するなどということは無かったので、いかに現代の設備が楽ちんなのかわかります。
 天守閣の公開締め切り時刻になるまで見学したあとは、地下鉄に乗って「オアシス21」にやってきました。テレビ塔の近くでガラスの天井がある広場ですが、階段とエレベーターを使って屋上に出てみると、右写真のように透明なガラスを底に使った浅いプールで漣がたっていました。
 おのぼりさんにはめずらしい構成なので、キョロキョロ見て回ります。地階部分のフリースペースからも天井が望めるように吹き抜けになっています。そこから地下街、地下鉄の駅に直行してこの日の日程を完了しました。
 名古屋・三重の二日目最初は「なばなの里」です。名鉄名古屋駅ビルの3階から直通のバスが出ていますのでそれを利用します。ビルの3階にバスターミナル?など田舎では考えられないのですが、そういえば博多駅前でも同様の構成になっていました。
 しばらくの間園内のお散歩にお付き合いください。園内には無料の足湯のほかに、本格的な入浴設備のある独立した建物もあります。レストランも何軒もあります。園内の植栽はもちろんきちんと手入れされているので気持ちよく歩いて行きます。
(ここからは 2014.08.28記入)
 花好きの人にはたまらないと思いますが、さほど関心が無い私でも次々といろんなきれいな花や見たことも無い変わった植物が現れるので、飽きないで進んで行きます。なばなの里の入場券の一部は金券として使えて、園内のレストラン等でも使用できますが、一部有料区画の植物園を見学するのに利用しました。
 そして久々に登場した3Dコーナーです。このほかにも大量に撮影してきましたので、当HPの3Dコーナーを参照ください。見方は3Dコーナーの末尾のほうに記入してあります。でも半分くらいの方はどうしても立体的に見えないという結果に終わるようですのでご了承ください。
    その他はこちら
 バスでなばなの里へやってくるお客さんは多くないらしく、桑名駅までのバスは貸切状態です。すぐ近くにある長良川河口堰を車窓から見学しながら、近鉄四日市駅にむかいました。

(ここから2014.10.23記入。内容は2014.05.08〜 です)
 この日は近鉄四日市駅の近くにある市立博物館で、午後イチに用務がありましたので、昼12時からチェックイン出来るホテルを予約して、昼食・着替えをした後に向かいました。
 用務のあとは四日市名物〜トンテキととんこつラーメンをいただきます。トンテキはその名のとおり豚肉とキャベツがたくさんで味もしっかりです。食べきれないかと思いましたが完食できました。(二人でですが)
 三重県内二日目は近鉄とJRの併設駅「伊勢市駅」にやってきました。あまり信心が無いのですが、観光客として訪れるのも良いかなということで、式年遷宮の済んだばかりの伊勢神宮にお参りします。移動経費と昼食費はかかりますので、それらを含んでいる定期観光バスを予約して、ガイドさんからいろんなことを聞きながら回ることにしました。

 はじめは駅に近い外宮(げくう)にバスは向かいます。最低限守らなければならないことや、一般的なルールみたいなものがいくつかあって、ガイドさんに教わりながら行きます。核心部まで案内してもらったあとは、自由時間となってその後バスに集合します。外宮のあとは内宮(ないくう)に向かいます。

 ↓
 内宮の前には「おかげ横丁」というところがあってお土産や和風ファストフード類の各種のお店が並んでいます。その近くにある各県の観光バス御用達のお店2階で昼食をいただきます。(バスツアーのセット) 伊勢うどんが名物らしいです。たれが独特でこれもおいしくいただけました。
 境内にはたくさんの建物があってそのうちの今回建替えられたものについて柱と梁の間の隙間について説明してもらいました。左下写真にあるように、隙間が少しありますが、建築後しばらくすると木材の乾燥が進んで縮小し、ある時ストンという音とともに屋根が下がって隙間はなくなるのだそうです。

 下の写真は皇室の方々が来られた時に宿泊する所で、普段は中の様子が見えないんだそうですが、この時は塀の改修中で見ることができますということでした。
 広い境内のあるエリアにはパンフレットにも載っていますがニワトリが住み着いているところがあります。あまり移動しないで半野生化しているような感じです。私の地元だと鳥を放し飼いにすると野良猫やテンなどがやってきて食べられてしまうことがあるのですが、こちらは平和なのかもしれません。

 内宮でも奥の本殿までお参りしたあとは自由行動になって、隅々まで見学したあと、おかげ横丁の散策もします。ツアーに含まれる神代餅と伊勢茶のお店にも立ち寄って満足してバスに戻りました。
 バスに乗車したのは伊勢市駅前でしたが、帰りはバスが鳥羽市まで行くということで、宿泊を鳥羽市内にとってありましたので海辺のホテルまで行ってこの日の行程を完了しました。

 ←ホテルの窓から見た鳥羽港のあたり。手前はJRと近鉄の鳥羽駅
 
(ここからは2014.11.11記入。内容は2014.05.08〜 です)
 今回は時間的にあまり余裕が無いので、レンタカーを借りて方々歩き回るという日程は取らず、公共交通機関と定期観光の路線を多く利用しました。リアス式海岸というと私の住む三陸しか思い浮かばないのですが、複雑に入り組んだ海岸線があるのは、三重県の志摩半島で真珠養殖が盛んな英虞湾のあたりも負けていません。
 観光スポットもあちこちあって、鳥羽水族館も行って見たかったのですが、直前の沖縄でちゅら海水族館に行って来たばかりなので、すこし違う分野にしました。
 イルカ島を回ってくる定期観光船がありましたので、イルカをあまり近くで見たこともないのでそれに乗ります。鳥羽港の沖合いにあるこの島は地図で見た形がイルカに似ているという説もありますが、何も知らない私は最初、人工の浮きで構成された生簀にでもイルカが飼われていて、餌をあげることができるんだとうという程度に考えていました。
 鳥羽港からの船は何種類かあって、往路に乗ったのは浦島太郎と竜宮城をデザインした船です。
 上陸すると意外に大きな島で、小さな水族館、イルカのプール(陸上と海)、展望台のある山の頂上へも行けますし、島の反対側へトンネルをとおって出ることも出来ます。釣りだけが目的でやってくる人もいるみたいです。
 売店でイルカの餌券を買って定時にプールに集まると、イルカにあげる小魚の入ったバケツを持ったお姉さんが案内をしてくれます。あまりじらすとイルカが怒るのでタイミングが大事です。イルカの口は大きいですね。

 島の最高点には展望台があるのでそこまでリフトもありますが、遊歩道を歩いて登って行きます。中腹にはアシカのショーを見せてくれるところもあるのですが、時間に合わせて最初に頂上に向かいます。
 この日は風が強くて展望塔の3階以上は立ち入り禁止になっていました。海を見ると波頭が砕けて白くなっているところが無数に交互に現れています。「うさぎが走る」と表現するのだそうです。だいぶ前(30年以上)にそういう題名の劇画がありました。
 アシカのショーを見に家族連れが結構集まってきました。海辺ではなく山の頂上に近い方にあるプールで見せてくれます。
 アシカさんのあとは、海岸の一部を囲ったプールでイルカのショーがありますので、また頂上へ登って別の山道を回って向かいます。イルカにも人間と同じでいろんな性格があるみたいで、そのあたりと芸のことを説明してもらいながら見ることができました。 

 鳥羽駅は、JRは参宮線の終着ですが近鉄はもう少し先の志摩市まで路線が続いているようです。いつかまたこの先にも行く機会があるといいです。
 この日は次に名古屋市で見られなかったトヨタの産業技術記念館に向かいますので、昼食を買って近鉄の特急に乗り込みます。 特別鉄道ファンではないのですが、JR以外の私鉄のある所で変わった車両を見ると、どのような構造になっているのか興味があります。 きょろきょろ見ながら、弁当と一緒に買った揚げ物をかじって名古屋に向かいます。
 三日前に休館で見られなかったトヨタ産業技術記念館にやってきました。トヨタの起業の頃からの紡績機械の変遷や、自動車造りの進化が順を追ってとても良くわかるように展示説明してあります。
 特に綿花のふわっと開いたバラバラの繊維からどうやって糸を作ることが出来るのかずっと疑問に思っていたので、現物を目の前にして、よーく理解することが出来ました。

 名古屋駅の近くに戻って、バス停留所を探し当て、夕刻の小牧空港からのFDA便に間に合うように乗り込みます。空港の食堂でおいしく地元産品のメニューをいただいて夕食としました。

 航空機に乗るといつも今どのあたりを飛んでいるか気になるのですが、名古屋と岩手花巻を結ぶ路線は、一度日本海側に出て新潟上空を経由します。その前に日本アルプス上空を通るのですが、右下の写真は多分御嶽山かと思います。この数ヵ月後にあのような噴火が発生して大きな被害が出ることは誰にも予想できなかったようです。(写真は5月10日撮影) 

 数十分の飛行で無事に岩手に戻り、今回の旅を終えました。