五葉山頂上方面を望む
今日は山小屋石楠花荘に宿泊の予定。頂上付近にある小屋としては全国的にも珍しく、すぐ脇に清水が湧き出ている。
大きな荷物は小屋に置いて清水にビールを沈め、今回の目的である、30年以上前に廃道となった中腹を回る林道(歩道)を目指します。
足元には小さな花が…
この山の頂上はなだらかな地形のためどこが頂上かわかりにくい。標柱が立っていて1341.3mが標高となっているが、少し東の日の出岩は地形図の等高線から読むと1350m以上となっている
有名な「七不思木」
一本の幹に7種類の樹種が生えている
頂上から稜線を東にたどり、鳩の峰、楢の木平口方面へ向かう。中腹の林道出合いに至る。五葉山の中腹を鉢巻状に周回する林道(ほとんどが歩道)は、私がここに登り始めた30年前には既に「通過困難」の標識が立っていた。最後に通った人の話を聞いたのは10年前。一人では不安だが2人ならルートファインディングも少しは正確になるかもしれない。この頃から鳴いていた蝉の声が止み、ぱらぱらと時折雨粒が木々の葉を打ち始める。
「その1」で写した雄大積雲の中に入ったらしい。150m程前方に轟音とともに落雷。その後原生林の木々の間から天の光が差し込んで来た。
針葉樹の幼木を腰の高さで掻き分け、朽ちた一本橋をバランスをとり、鹿のヌタ場を横切り、時々小沢で喉を潤し、原生林の中腹を横断するのに要した時間は予想の3時間を大幅に超過する5時間ほど。それでも時折開けたところもあり記念撮影となる。
一部に人手が加わっているのか、時折白樺林を横断する。360度同じ景色で迷うには絶好の場所。
檜の大木が林立しているところもある。
開けていて道があるように見えるが、本当の道は1本だけ。
これは「ミクロの原生林」
よ〜く見ると、こんな不思議な形をした植物も有ります。