出発地点は3軒の旅館がある松川温泉です。 近くには日本での草分けとなる 松川地熱発電所があります。 ここはまた奥産道(奥地産業開発道路) の北側(松尾村)の出発点にもなっています。 谷沿いの道は20年程前から行き止まりですが、 途中に巨大なアーチ橋が架かっていたりします。 さて駐車場から峡雲荘の前を登って行くと 源太ヶ岳・裏岩手縦走路登山道の入り口があります。 9:02 |
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三ツ石山の頂上だけが目的の人は このコースではなく奥産道の南側の起点、 雫石町の網張から登る人が多くなります。 ですので松川温泉からの道は利用者が少なく、 やや藪に木道が覆われている部分もあります。 |
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↑しばらくは森の中を登ります。 黒いホース(ポリパイプ)は 松川温泉に水道の水源を引く導水管になっていて、 源太ヶ岳までの中間(2.3km) にある丸森川まで続いています。 昔の登山道は流れをせき止めた取水堰まで 迂回して進んだのですが 今は立派な橋が架かっています。 9:44 丸森川から少し坂を登って また平らな林間の木道を行きます。→ |
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森の風景を3Dで切り取ってみました。 3Dが良く分からない人はこちらへどうぞ。 松川温泉から3kmにある水場です。 このあとは大深岳を下るまで水場はありません。 誰かがピンクのアニメ入りコップを 置いてくれています。↓ 10:12 |
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ここまでは予報どおり曇りの天気で 霧が時折かかる中を登ってきましたが、 大深山荘との分岐点まで来た頃 急に雲が切れて青空が流れてきました。 目指す源太ヶ岳方面も見えてきましたが 遅くまで残る東斜面の雪渓があります。 この雪渓を横切って登山道は続いています 急斜面の上に、表面は固くしまっているので 乗っただけで滑り落ちます。 アイゼン等は用意していないので 雪のない部分を巻いて行きます。 11:02 |
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下を巻いて行くのが正解なのですが、 上を回ってしまい、怖い思いをしました。 雪渓の縁では雪が融けたところから 高山植物が次々に咲き始めます。 ですので雪融けの遅い年には8月になっても 雪渓の縁に水芭蕉の花を見たりすることができます。 しばらくお花畑の散歩にお付き合いください。 イワカガミ・チングルマ・ハクサンチドリ ショウジョウバカマ・ヒナザクラ |
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距離数が合わないのですが、 源太ヶ岳頂上です。まだ霧で視界は利きません。→ 11:13 大深岳の方が明るくなって見えてきました。 まだ梅雨が明けていないので 山に登ってこれくらい見えるだけでも上出来です。↓ 大深岳近くにはニッコウキスゲも咲いてます。 |
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大深岳を越えて、昨年の「裏岩手国体コース」 と同じ区間を少しの間歩きます。 ←向こうに岩手大白森が望めます。 11:50 裏岩手縦走路の一部である小モッコ岳へ向かいます。 さっき越えてきた源太ヶ岳を振り返ります。 笹の小道をジグザグに下りきったところに 小さな流れがあり、のどを潤します。 ここも雪融けが遅かったせいか、ほとりには シラネアオイやオオバ黄スミレが 咲き始めたところです。 ↓ 12:12 |
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小モッコ岳へは 鞍部から標高差で約100mの登りです。 また3Dでご覧ください ↓ 小モッコ岳へは急斜面の登りになります。 ガレ場の所々に咲いている小さな花を見ながら ゆっくりと登って行きます。 |
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← 小モッコ岳頂上で昼食休憩にします。 普段は頭の上にある雲が、 横の谷間を流れて行きます。 12:34〜12:59 これから三ツ石山までの間は大きな起伏もなく、 花と池塘を縫った雲上の散歩道を行きます。 石楠花も色の具合が各種あります。 ↓ |
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白い点点は石楠花の花です。 この区間一面に咲いてます→ 途中の稜線上に、気象観測機器が設置されている ところがあります。 13:15 ↓ 時折霧がかかり池の表面を撫でて行きます |
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お花畑と池塘を軽いアップダウンを 繰り返しながら縫って行くと 少しの樹林帯を抜けて台地の上に出ます。13:38 むこうに目指す三ツ石の姿が見えてきました。↑ ↓ これがアスピトロイデの三つ石山頂上です。 霧も切れて圧倒的存在感をもって迫ります 13:50 |
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三度目の三ツ石山登頂です。 20年程前に一人で今日と同じ行程を、 10年程前には長男と次女(当時1年生)と妻と4人で、 「雲の上に乗って飛べるか」を検証しに 滝ノ上温泉から登りました。そのときの結果は、 当然ハイジみたいには飛べないということでした。 この日初めて会った夫妻の登山者に 写真をとってもらいました。 頂上には岩手山噴火の監視カメラが設置されて いますので最高点はこのカメラになります。 13:57〜14:18 越えてきた源太が岳〜大深の峰が見えます。 |
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30分程下ると三ツ石山荘があります。 ここは畳敷きのスペースがあるし、 雫石町側から奥産道を詰めて来ると割合に楽に 来られるので今度は泊まりに来よう。 この小屋の裏と表には大小の池塘があります 14:47 林間のなだらかな道を下り、最後に急坂を下りると 松川温泉松川荘の入り口に戻ります。 ここまで休憩時間を含めて 約7時間の充実した歩行でした。 16:05 着 |
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ここで第1日はおしまい。でも、もう一日あります。 八幡平見返り峠駐車場に移動してマンボウ君でおやすみなさい。 |
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← 翌朝は日の出が4時過ぎに すばらしい空の色の変化を見せてくれます。 車の中に居ながらにして ショーを楽しむことができます。 惜しいのはこの時期の日の出の位置は やや北に寄っていますので 地平線や雲海からではなく、 源太森付近の山から登ることになります。 4:38 雲海に浮かぶ岩手山 ↓ |
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ここから八幡平頂上付近の朝の散歩にでかけます。 残雪が鏡沼に半分沈んでいます 中間に見えるのはモッコ岳、 ずっと奥は秋田駒ヶ岳です 沼のほとりを回って 頂上近くの遊歩道から登山道に入ります このコースをまっすぐ行くと ふけの湯温泉に至ります。 |
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ミツガシワとワタスゲが浮かぶ 池塘のある十字路に来ました。 この道を北へ下ると草の湯を経由して 兄畑コース入り口に出ます。 12年前、小学1年になったばかりの長男を連れて キャンプをしながら 「とっておきの温泉Part1草の湯」 に入りに行ったのが 昨日のことのように思い出されます。 しばし湿原をさまよって思い出にひたりました。 |
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ぐるっと登山コースを一周して、 八幡沼ほとりの遊歩道に出ます。 新築になったばかりの山小屋、陵雲荘が見えます いま問題になっている山小屋のトイレ。 ここでは微生物による分解方式をとっています このため分解の阻害になるような ビニール成分を含んだティッシュは使用禁止です。 通常のトイレットペーパーや 分解型のポケットティッシュなら使用できます なるべく使用しないようにするのが 「環境にやさしい使用法」でしょうか。 |
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←小屋の裏手にある浄化装置の上部。 雨水等の水分も微生物の分解作用に 影響していると思われます。 室内のストーブ。 今までの山小屋のストーブとは 感じが違います。 |
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これで今回の野遊びはおしまいです。 自分の足で行動できる幸せを味わった 2日間でした。 やはり車だけで現地に行くのではなく、 その先の少しを歩くことで 旅の充実度は全然違ってきますね。 |