「下北半島の半分」 2024.10 「よかったところ」topへ
東北地方の中でも遠くて、そう何回も行ったことが無いのが下北半島と津軽半島です。下北の大間といえばまぐろ。それから仏が浦を久々に訪ねました。 |
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大間崎の朝は未明から次々に出港してゆく漁船からエンジンのうなりが届く所から始まります。もちろん乗っている方々はそれよりずーっと早起きです。 ←向こうの山並みは北海道 |
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朝ごはんの前に漁協やフェリーターミナルなど海岸沿いを見学します。いつかまたここから北海道へ渡ってゆっくり一周してみたいものです。 せっかくここへ来たのでまぐろをいただきたいです。でも観光客向けであまり早くから開いているお店は少なくて、キャンプ場近くにある「さつ丸」さんが8時開店のようですのでそこでの朝食を予定します。 |
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駐車場からお店を観察していると、7時をすこし過ぎたころに、おっちゃんが自転車でやってきて、サッシを外したり開店の準備を始めます。ひととおり整うと30分頃にはまた自転車に乗って多分自宅で朝ごはんを食べに戻って行きました。 | ||
開店時刻の8時になっても戻ってきません。5分過ぎ頃に車でおかみさんと従業員?家族?がやってきて接客を始めました。他の野菜やおかずも食べたいのでテイクアウトでマグロ丼2,500円(他のお店はもーっと高額)と、胃袋と心臓の串焼き(各300円)を注文して車内でいただきます。胃袋はマンボウの同と似た感覚でいただけましたが、心臓の方は私的には無理でした。 | ||
海峡ライン沿いに南下します。願掛岩という巨大な岩壁があるのですが、半世紀前に初めてここに来た時にもここで写真を撮りました。その頃は道路は未舗装の1.5車線でホコリだらけ、延々と続く悪路に辟易として、歩いていた大きなかごを背負ったおばあちゃんに、ここは何という所ですか?と訪ねたら「長後」ということでした。今のようにナビで残り距離や位置がわかるわけでなく、先を断念して大間へ戻ったのでした。 | ||
所々改良されて全面舗装になってはいますが、まだまだ曲がりくねった道を進んでゆくと仏が浦に出ます。とはいっても陸路からのアプローチで仏が浦の奇岩を間近で眺めに行くためには、標高差110m程の坂道を往復する必要があります。 駐車場にはトイレがあって、あまりやってくるお客さんは多くありません。熊注意の看板がありますので、鈴と熊スプレー持参で向かいます。坂の入口近くに売店跡もありますが、この先は浜辺にトイレと船着き場があるのみです。 |
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標高を下げて行くとなだらかな土の道は木製の階段になり、木々の間から眺望が開けてきます。 船着き場まで木製歩道が延びています。この日は何やら消波ブロックで着岸を容易にすることに関連した工事をやっていたようです。 |
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波の穏やかな海と岩場の間を縫うように歩道を進んで行くと、三陸沿岸ではあまり見られない白い岩の上に青い水が揺らめいて、ナマズに似た魚がゆったり泳いでいたりします。 | ||
満潮時には歩けなくなる平らな岩盤の上を奇岩を縫って散策出来ます。 | ||
途中で近くの港からやってきた遊覧船が着岸して、沢山のお客さんが下りてきました。気軽に景観を楽しむにはこれが一番かもしれません。 洋上からの景観も以前見たことがありますが、その時はこの船着き場から発着する船がありましたので、ハイシーズンだけでも復活してほしいものです。 3D写真でも散策ルートをお楽しみください。 右下写真では手前の岩がマイタケみたいな形であることがわかるかと思います。3Dの見方はこちらからどうぞ。 |
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奇岩は見る角度によって色々な物に見立てられるようですが、私が見つけた岩は鷹のように見えますがいかがでしょうか。 国内でこれまでに見た自然の造形では、最上位に入るくらいすごいところだと思います。 でも。仏が浦までのアクセスが大変です。もし、この景観が交通の便の良いところに存在したら、もっともっと沢山のお客さんが訪れることになると思います。 ↓ 向こうの山並みは津軽半島(多分) |
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ここからは、上記行程の補完で、途中で出会った場所です |
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最近岩手から青森に向かう国道4号を通る際に立ち寄るのが、名川チェリーセンターです。季節によって名称のサクランボだけでなく各種果物や野菜が並びます。 写真はネクタリン(左)と、名称を忘れた桃です。前者は少し規格外ですがものすごい安さと美味しさ。後者は写真の撮り方が悪くて普通の桃に見えるのですが、軸の部分を圧縮して、断面が無限記号∞のような形をしています。たしか北限の桃は鹿角あたりだと思ったのですが、この品種は青森でも採れるようです。 |
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次のスポットは、南部縦貫鉄道の七戸駅跡です。このような路線があったことを知りませんでしたが、それぞれに地域の人々の思い入れが感じられます。 | ||
車両はレールバスと呼ばれるものが保存されています。赤字ローカル線の存続にあたり、議論に上るのがバスでは代行できないのか?ということです。中間着地点の一つが、レールバスです。 東日本大震災で被災した鉄道の区間で、三陸鉄道と山田線以外は、BRTという、旧軌道区間やトンネルを利用したバス路線に置き換わっています。それぞれ短所長所がありますが、BRTになると「駅」の設置の自由度があがるという利点もあります。 |
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牧場の中にあるレストラン 牧場ごはんNARABI で昼食をいただきます。店内にKANEKO FARM の説明があって直営店のようです。 | ||
道の駅しちのへ に寄ります。温泉やイオンもあり、トイレ棟も豪華で、車中泊には快適そうです。が、自然の中が好きな人には少し人工的な部分が多いかもです。 | ||
七戸のお祭りの山車が建物の中に展示してあります。余談ですが、青森と岩手に跨って、一戸から九戸までの地名が散在します。(四戸だけはありません) 1・2・9は岩手で、3・5・7・8は青森です。10は遠野(岩手)という話もあります。 日本中央の碑保存館 という所も見学します。一応説明を読むのですが、よくわかりませんでした。 |
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陸奥湾沿いの野辺地に出て、横浜町経由で大間に向かいます。大間温泉養老センターでお風呂をいただきます。地元の人が多く来るらしく、結構混んでいました。 (このあと冒頭の漁港の朝に繋がります) |
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完 |