「宮城県北 登米から気仙沼へ」  2019.01.31〜02.01
topへ
 ウチのキャンピングカーは、乗用車よりも乗車定員が多いので5人以上で出かける際には時折使うのですが、宿泊を伴う外出はしばらくお休みでした。この日は何とか都合がつきましたので一泊ですが宮城の県北地域、登米市から気仙沼のあたりを見学してきました。
 
「よかったところ」topへ
 一昨年の秋にも宮城県の石巻市へ行って、リボーンアートフェスティバルを見学してきましたが、今回も東北自動車道は利用せず、ふだんあまり通らない道の駅かわさきを経由するコースで向かいます。写真は撮らなかったのですが、地方道の番号が割り振られていても、とても狭くてすれ違いの出来ない、くねくねした川沿いの断崖に通された道などもあります。

 最初の見学ポイントは、登米市にある石ノ森章太郎記念館です。石巻市には石ノ森漫画館があるのは知っていたのですが、生誕の地は登米市ということでこちらにも立派な施設があります。どちらも見たことが無かったのですが、漫画はあらゆることを表現できる「万画」であるとの展示がありましたが、絵やデザインの素晴らしさはもちろん、映像や年表的な展示から彼の郷土に対する思いも伝わります。館内の展示は撮影禁止なのですが、ロビーのあたりは大丈夫みたいで、顔出し看板などあったのですが、恥ずかしいのであまり写真は撮りませんでした。上の写真は同館のHPから借用しました。
 次のポイントは昼食をいただくお蕎麦屋さん「船橋や」です。長女が行ってみたかったということで向かいましたが、結構駐車場や店内は八割ほど埋まっています。中に入ると、椅子席はだいたい一杯で、座敷もありますよ〜 ということなので座敷の方に上がります。こちらはお客さんもまだいないのですが、予備客席エリア的な感じて雑多な家財道具が置いてあって、私的にはかえって落ち着くので好きです。
 メニューにもいろいろあって、そば・うどん系統の他にカツカレーや親子丼などもあります。いつもだと二人で違った傾向の物を注文して、回し食いするのですが、今回はどちらもそば系にしました。かも南蛮そばと「そば・うどんセット」を頼んだのですが、後者はそばとうとんがセットになっているのではなくて、どちらかとご飯・副菜のセット(右写真)でした。

 鴨もセットもおいしいのですが、一つ欠点があります。ドンプリが大きいのです。汁分も少なくて殆どが麺です。さらにメニューには「大盛りは…」の記載もあります。欠点ではないのかもしれませんが、小食の私たちには、申し訳ありませんが少し残さざるを得ませんでした。普通〜大食いの人には嬉しそうな量です。
 その他にご当地では「油麩丼」が名物らしいので、次回、機会があれば挑戦したいです。
 
 次にラムサール条約に登録されていて冬は白鳥がたくさん集まる伊豆沼や長沼や内沼のあたりに向かいます。

 でもその前に靴屋さんに入ります。しばらく使っていなかった冬用スニーカーを履いてきたら、靴底のゴムとクッション部分が剥がれてしまいました。歩けなくは無いのですが固い底が地面に当たってうるさいしグリップ力が無いし、左右の高さが違うし、という状態です。佐沼イオンの中にあるAsbeeをみると、街歩きには軽くて履き心地良さそうな SKECHERSというブランドの靴がありましたので、何個か履き比べて左写真に近い、底が白いモデルにしました。靴紐がゴム入りで伸縮するので履きやすくてフィットします。その紐は結び目が無いループになっています。 これまで履いている靴は、街中でオフロード車を乗るようなもので、トレールランニング用などが多かったのですが、こちらの方が無駄が無いようです。
 スマホにアプリを入れて提示すると10%OFFで、さらに今はいている(こわれた)靴を「下取り」すると5%OFFで合計15%安く買えました。
 
 それから最近気づいたのですが各地のイオンの中に指で測る血管年齢の器械があります。200円ですが、どうやって測るのか見ていると脈波を繰り返し測って波形を拡大して分析するようです。今回は意外にも10歳くらい若く出ました !(^^)! でもほんとかな。
 長沼は今度のオリンピックのボート競技候補地にもあがりましたが、ほとりに遊べる広があります。風車に向かって階段を上がってゆくと、そこから長大なローラー滑り台が伸びています。風車建物の一階部分を公開しているとの表示がありましたが冬季のためかしまっていました。 
 滑り台の入口に「お尻が痛くなるので、段ボールを売店で売っているので使ってください」とあります。どうせ掲示するのなら下の階段の上り口に表示していただけないでしょうか。百均で売っているお尻だけのソリなどが良いかもしれません。
 まあ何とかなるだろうとそのまま挑戦します。足を広げてブレーキをかけながら行きますので、肉付きの薄い私でも何とか休みながら下まで我慢して下りることが出来ました。ノーブレーキで行けばもっと面白いかもしれません。
 下りきったところには、ぶら下がりロープウェイや各種フィールドアスレチックがあります。素手だと摩擦が少なくて、ロープにぶら下がるような種目では力が入らず、通過困難な物も多いです。グリップ面にゴム素材を使った手袋をするとよいかもしれません。というか、私たちのような高年代よりも、子供たちにやらせたい用具がけっこうあります。春には花見も良さそうなところです。
 内沼のほとりには昆虫館があって、二階からは倍率の高い望遠鏡で白鳥など水鳥を観察できます。多分常設の無料望遠鏡で鳥を観察するには、ここが一番よく見えます。でも鳥の居るエリアと視野が狭いので鳥のアップ専門にお勧めします。
 昆虫標本も充実していて、常設標本やビデオは虫好きにはたまらないと思います。
 次は伊豆沼サンクチュアリセンターです。平日なので館内はゆったりと過ごすことが出来ます。二階の展望室にはフィールドスコープが沢山あるので自由に白鳥を観察できます。カメラをくっつけて写真を取れます との説明書きがあったのでその通りに撮ってみたのが左下写真です。下の写真は私の小さなカメラで望遠をかけて手持ちで撮影した物です。レンズ径が小さいのでやや暗めですが、連射合成で手振れをカバーしたりしてある程度の絵が撮れます。
 館内には各種の博物展示の他、写真コンテストの入賞作品も飾られています。水槽とこの沼の生物もいます。下はその写真の一部を無断複写した物です。これまで冬季にしか来たことが無かったので、花の咲く時期にも訪れてみたいものです。

 久々のキャンピングカー車中一泊で、今回は自然の中をねらっているわけではないので、買い物とトイレに便利な道の駅にします。宮城県の県北で海沿いに近い辺りにもいくつかありますが、今回の候補は帰り道途上にある 林林館です。静かでお弁当が以前美味しかったので決めかけていたのですが、ググるともう一つ新しい道の駅が高規格道のインターの出入り口に出来ています。一昨年にも立ち寄ったことを思い出しました。三滝堂です。覗いてみて食品やお土産が充実していたら、多少うるさくてもそこに泊まることにしようと、行ってみました。
 夕刻になると、売店はスーパーの食品売り場と同様に、日持ちしない商品の値引きを始めます。いつもは高くて買わない いちご大福が半額になっていました! 3個あって、見ている間に誰かが一つかごに入れていきました。あせって残り2個をGETしたら、別の人の残念そうな視線を感じてしまいました。スミマセン。
 それからコンビニも併設されていて24時間営業のようなので、車中泊の食糧補給には最高です。しかし静かに森に囲まれて眠る…と言った風情は全くありません。三陸沿岸の道の駅としては仙台に近く、通過車両も多いためか、各種大型車が頻繁にやって来て中にはエンジンをかけたまま(暖房のため?)長時間とまる車も居ますので、少し離れた小型車スペースでも結構音が伝わってきます。一長一短です。次回どちらに泊まるかと言えば、路線上の都合が悪く無ければ林林館にすると思います。
 それから車中泊場所の選択で一つの審査基準になるのが、地デジが映るかどうかです。ここは地デジは全く映りません。仕方ないのでBSアンテナをセットしましたが、車体の方向をうまく傾斜に合わせると、車内の設備がBS放送波を遮る方向に来るため、傾斜は木片ブロックで修正して車の向きを反転させて受信良好な方向で一泊しました。
 三陸自動車道の全区間開通まではもう少しありますので、高規格道と被災の跡が残る一般道を乗り継ぎながら次の目的地、気仙沼に向かいます。
 気仙沼の中心市街地より北寄りの鹿折地区から建設中の「気仙沼大島大橋」愛称は「鶴亀大橋」に向かってみます。途中から望むと左写真のように、大島と本土の境はよくわからないのですが、かなり大きな1スパンのアーチ橋が見えてきました。
 橋の本体は実は既に完成しているようで、現在はアクセス道路の工事をしています。対岸までの橋長は356mあります! 吊り橋以外でこれだけの規模は見たことがありませんでした。何年か前にフェリーで渡ったことがありますが、大島も被災して米軍の援助を受けたところです。2段上の図は、橋の工事現場にある案内図の一部です。
 帰り道に気が付いたのですが、気仙沼湾を横断する形で、三陸沿岸道路(三陸自動車道)の建設が進められています。(右写真) 震災後「復興道路」として建設が加速されてきましたが、全通がみえてきました。被災直後の経験からも、とにかく使える道路が残ることはとても重要です。
 ちなみに上の地図で橋の左上の方にある入江は舞根(もうね)湾で、読売新聞で連載されていた「森は海の恋人」で有名な畠山さんの本拠地です。室根山から気仙沼湾に注ぐ大川の河口は、橋の左下のあたりです。

 今回もいろいろと減額することが出来て充実したツアーでした。