「栗駒山ろくと鳴子のあたり」  2019.11.08-09
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 栗駒山は、宮城・岩手・秋田の三県にまたがっていますが、須川岳と呼ぶ地域もあり、須川温泉や秋田の湯沢道路には須川インターもあります。どうしても近い方からのアプローチで北麓の須川温泉付近を中心に、秋田側の川原毛辺りには良く行きます。 宮城側は回数的には少ないので今回はそちらの山麓を目指しました。
 同山は今年も岩手側の登山コースの一部が立入禁止になるなど、活発な活動が続いており、ハザードマップも公開されています。宮城側でも宮城岩手内陸地震で国内最大規模(有史)の地滑りの跡が生々しく残っています。
 それから鳴子温泉付近の鳴子峡も紅葉の名所ですがまだ行ったことが無かったので、近くを含めて回ります。

 栗駒山の宮城山麓には、栗駒ダム・荒砥沢ダム・花山ダムが、三つの迫川に造られています。岩手の一関川から栗駒ダムを見学して、これも行ったことのなかった紅葉スポット、麻布渓谷に夕刻近くに行ってみました。
 大雨が降ると相当水かさが増すみたいで、急な遊歩道を川面まで下りて行くとそこから2m程高いところまで砂が積もっているところがあったりします。
 写真ではなかなか伝えきらないのですが、透き通った水とほぼ見頃の紅葉がマッチしています。もう少し日の当たる時間帯だと鮮やかかもしれません。
 空の雲に夕焼けの紅が反射し始める頃に潟沼に着きました。読み方は ガタ沼、カタ沼、どちらのフリガナもあるのでどちらが正しいのかよくわかりません。

 ふもとの温泉街とは標高差で150mほどありますが、温泉街の真ん中を通って西側から上がって来る道は細いので北東側の道を往復して、温泉に入りに行ってきます。潟沼の地形図の畔にも温泉マークがあって、噴気は出ていて何かの施設はありますが、入浴できるような所はありません。 仮にあったとしても体を洗浄するための入浴には成分の少ないお湯で洗い流す方が快適です。
 翌朝はほんの少し雨粒が降りてきますが時折日も差すような天気です。湖畔を一周する道がありますので散策します。管理用の車両も十分通れる幅があります。上のリンクの地形図を見ていただけるとわかりますが、周囲から凹んだ地形になっていて、流れ出る川がありません。なのに大きく水面が変動した跡は無く、レストハウスも湖面すれすれの高さに建てられています。多分浸透流出する地層があって、強力な排水能力を持っているのだと思います。
 湖岸には所々に砂浜があったり、噴気孔があったりします。

 木立のある景色では3D効果が得られやすいので、立体視できるように何組か撮影してきました。特に鳴子峡周辺で多く撮りましたので、3D画像コーナーでご覧ください。


   
 ドローンの飛行には支障のない程度の雨粒なので、情報共有マップに登録した後、上空からの撮影をします。
 上の写真では上方のやや右寄りに虹の一部が縦に見えます。建物の情報に見える窪地はこちらも火口だと思いますが、射撃場として利用されています。
 右の写真では左下に少し噴気が見えます。湖面の色は見る角度によって違い、真上からだと銅イオンの色かと思いますが青色がきれいです。
 下の写真は、右端がトイレ棟です。毎朝清掃の方が来て保全してくれています。赤い屋根はレストハウスで、以前に来た時には営業されていてソフトクリームが美味しかったですが、休業日程等についてはよくわかりません。
 トイレ棟の左は現場工事事務所で、温泉街の中心部から直接上がってくる道路がだいぶ前から通行止めになっているので、そこの工事をやっているようです。

 空撮映像はこちらからどうぞ
 宮城の紅葉スポットとしては一番かもしれません。鳴子峡に来ました。これまで周辺の鬼首などには何度か行っていますが、鳴子峡本体は初めてです。
 駐車場はレストハウスなどのある所はハイシーズンで有料になっていますが、写真の橋を東側にわたったところにある小さな駐車場は無料のままです。仮設のトイレがありました。不案内でしたが偶然そこに置いて橋を渡って観光スポットになっているこちらに来ました。遊歩道もここから始まります。
遊歩道は急こう配の崖に作られていて、行きはヨイヨイ、帰りはコワイ… で、膝が悪い人は下りも大変かもしれません。また利用できる時間帯が制限されていて午前九時以降で無いと立ち入りできません。
 でもその急こう配も谷底に到着して間もなく終点となります。本来は下流の鳴子公園の方まで繋がっていたはずなのですが、多分安全上、というよりは維持管理予算上の都合で全体の二十分の一位の区間だけしか利用できません。やむなくまた同じ区間を戻ります。
 二段下の写真が遊歩道行きどまり ↓
 
 鳴子峡(大谷川)に合流する大深沢も、遊歩道があって大深橋を挟んで一周できるようですので、そちらに回ってみました。断崖や奇岩はあまり無いのですが、紅葉だけを目当てに散策するのでしたらこちらの方が見ごたえがあるかもしれません。昔はこの沢を渡るのが「出羽仙台街道中山越」の難所であったらしいです。
 別項の3D紅葉写真は多くがこの沢沿いで撮影した物です。
 一部を除いて車両が通行できるくらいの幅があり、雨天でしたが散策する人も多く見られま。
 自然の渓谷や野山に映える紅葉もきれいですが、日本庭園に配置された物も趣があります。岩出山にある学問所跡の 旧有備館とその庭園にやってきました。

 歩いて見て回れる範囲に「昭和レトロ館」という施設もあります。建物自体が昭和の時代のものですが、昭和は60年以上ありましたので、その中から年代を選ぶつすると20年代よりも古い時代のようです。
 様々な昔の民家を見ると、通風性が良すぎて、断熱性は全くというほどありません。暖房機器も十分ではなかった時代を、私たちのご先祖様たちはずっと耐え忍んで生きてきました。現代の断熱・機密が十分な住宅から見ると申し訳ないような気がします。
 少し前に見た、花巻市にある「昭和の学校」は、展示内容物が「昭和」で、建物は旧小学校の鉄筋コンクリート製なのがやや残念でしたが、こちらは建物自体に価値があります。
 次のポイントは「感覚ミュージアム」です。宮城県のあまり人口密度が高くも無さそうなところに設置されている施設としてはユニークです。人の感覚のうち、味覚以外の感覚に触れる様々な工夫があります。ゆったりと見て歩く心のゆとりがあると楽しめます。飲食物施設もあるので、味覚も試されるかもしれません。
 今回のツアーで最後に訪れたのは、栗駒山麓ジオパークです。岩手県内にある一般的な登山対象の山としては、噴火の危険度が最も差し迫っている区域です。私的には登頂は4回ほどしかありませんが、この山の魅力は頂上よりも山麓に広がる湿原や火山や温泉であると思います。
 ご存じのとおり、温泉や地熱の火山の恵みは、危険と表裏一体です。こちらの展示室には通路いっぱいに地表の写真が高精度で張られていて、栗駒山山頂から、ラムサール条約で有名な伊豆沼のあたりまでが一望できます。大小の映像装置や関連事項を含めた幅広い展示は私的にはいくら見ていても飽きません。でも同行者がおられる方は、興味の方向を確認したうえで、作戦をねって向かわれるのがよいかもしれません。

 今回も色々勉強と楽しみを重ねることが出来ました。