「安比と八幡平と安家森」
  2010.06.11-12
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 いつも通っている地域ですが、今回は見立温泉への5度目のアタックのあとにこちらへ向かいました。いつもですと一箇所に一日かけるのですが、今回は欲張って3箇所をまわります。

 
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 見立温泉から戻って、湯田の飲むヨーグルトを買おうと思ったのですが、1Lの大きなサイズは売り切れでした。安比高原のふもとにあるこちらの売店で、安比の飲むヨーグルトを買おうと思ったのですが、こちらも1Lサイズはありませんでした。牛乳だけを買って奥の牧場に向かいます。
 前森山の頂上には雲がかかっていますが梅雨入り前で全体に晴れています。
 安比高原は昨年の初冬に、安比温泉を目指してNHKの取材に同行して以来です。(この時点で前回の記録がまだ中途で止まっていました)
 奥の牧場で少し遅い昼食をいただいたあと、お昼寝をします。曇っているとちょうどよいのですが、時折陽射しが当たると寝ていて少し暑くなります。

 お昼寝の後は奥の牧場の池塘をゆっくりと巡ります。白・黄・赤の花や薄紫のアズマギクも咲いています。
上の写真はパノラマ合成で、画角120度くらいの範囲で見た地塘です。
いつも開花の適期に当たりにくい、ミツガシワの花がこれから満開になろうというちょうど良い時期でした。

 安比高原とは前森山を挟んで山道で繋がっている八幡平に車で回ります。仮に山道を歩いてゆくとした場合、この時期まだ残雪が多く、登山道は途切れていますので、通過は困難です。かえって全行程が雪に覆われている時期の方が通過可能になります。やや残雪が多い年ですので歩行可能は7月になるのではないでしょうか。GPSで道をたどる方法も考えられますが、地形図の登山道が正確ではない例をいくつか体験していますので、それだけにかけるのは危険です。

 こちらもなじみの宿、八幡平頂上ホテルにやってきました。このHPをご覧の皆さんで泊まられた方もいらっしゃるようですが、標高が高いので良い天気に恵まれない時も多くありますのでご了承ください。
 既に係の方は居ない時間です。昨年と違って、夜間開放しているトイレが違う所になっています。今年はレストハウス角の避難スペース付属が使えました。北端の公共トイレは閉まっています。
 ホテルの一室の窓から夕暮れを眺めながら豪華な(気持ち的に)ディナーをいただきます。
 いつもですと夜明けの数十分前に目が覚めて、空の色の変化を楽しむのですが、今回は少し寝過ごしてしまって、太陽が顔を出す所から後を鑑賞させていただきました。
 日が高くなってくると裏岩手の山々や秋田駒ケ岳方面が見渡せます。朝食をとって、頂上方面への散策に出かけます。

 ここからいつもの頂上周回コースを短く回ります。見返り峠を過ぎると右手に八幡沼が見えてきます。
 夏道を通らずに降りてゆく事もできる季節です。草木が茂ると見えない池塘も望めます。

 ↓やがてガマ沼の辺につきます。雪解け水があふれ出る水路をまたいで遊歩道は続きます。しばらく残雪の表情をご覧ください。

 頂上にある木製の展望台は雪の上に出ていましたが、風雪の浸食で階段の片側が朽ちるなどして、改築が必要な時期が近づいているようです。ここから南側のめがね沼の方に向かいます。このあたりは雪で覆われているのでGPSで位置を確認しながら進みます。でも竹と赤い布切れで30mおきくらいに目印も付けられています。地形図上の夏道と旗印を対照しながら行った所、かなり雪上をショートカットしていることがわかりました。(下の地形図参照。緑線がGPSの軌跡です)でも夏道への切り替え時点で、コースが途切れた時の状態が心配です。
 一株だけ咲いていたサンカヨウを遊歩道の道端に見つけました。遠望を楽しみながら駐車場に戻り、朝食をいただきます。係のおじさんが駐車料金を集めに来るのを待って、駐車場を出ます。「すぐに出るんだったら料金はお返しします」といわれましたが、駐車料金徴収の目的が自然公園整備ですので、時間が合うときは協力させていただいています。

 ↓ 火口湖の向こうにモッコ岳の頭が見えます
 戻り道は、樹海ラインを松川温泉方面へ下ります。すぐのところにある藤七温泉の源泉近くに、露天風呂があって入浴可能な状態になっています。
 近くには雪解け間もないところから岩鏡や水芭蕉が咲き始めています。


 藤七温泉を過ぎて次のポイントは「太古の息吹」といわれる熱湯の源泉です。
 通りかかるとまだ朝も早いのに車がたくさんとまっています。観光客ではありません。皆さん一仕事終えてくつろいでいます。近くで笹のタケノコを採ってきたようで、袋に入れてこのお湯で茹でるのです。
 こちらも温泉利用にかけては負けていられないので、昨日ふもとの松っちゃん市場で仕入れた地鶏の卵を持ち出しました。ステンレスのざるがありましたので、棒切れでぶら下げて、タケノコに負けじと泉源に浸します・・・。
 ところがどうにもバランスが悪くて、浮力を得たたまごは、いつのまにか少なくなっています。まさに温泉卵状態でとろとろした卵をいただくこととなりました。
 次のポイントの涼風(すずかぜ)の滝は写真に撮りませんでしたが遠くに大揚沼や無名の湿原が望めます。いつかはあそこに行ってみたいと思っています。

 松川温泉の近くで、建設が途中で止まったままになった奥地産業開発道路の終点まで行って見ます。源太ヶ岳が橋の向こうに望まれます。反対側には国内でも先駆けとなった松川地熱発電所もみえる所です。この橋は現状で徒歩の登山者だけが利用します。
 渓流を楽しんだりしながら、次のエリアの葛巻高原・安家森へ向かいます。

 毎年葛巻(くずまき)高原牧場祭りが開かれる季節に、安家森にやってきます。何組かの大道芸人の方々やステージ発表があります。IBC(岩手放送)のラジオ中継もあります。
 ここでは石釜焼きピザと丸焼き牛肉とソフトクリームと同牧場牛乳をいただきます。

 ↓ 宿泊用のコテージが数棟あって、バリアフリーの所もあります。
 少し移動して、安家森のある袖山高原にやってきました。
 残雪が遅くまである稜線の風下側には、周囲より少し送れて花たちが咲き始めます。

 途中から牧柵をくぐって、のんびりした放牧地の中を歩いてゆきます。途中の木陰で2人でお昼寝をしている方がいました。

 頂上から太平洋まで望める周囲の山並みを楽しんで春のポイント回りをしめくくりました。


 ↓ 安家森頂上からの放牧地
↓ 安家(あっか)森頂上
↓ 岩手県内でも先駆けの風車3基がある袖山高原牧場
完