「後生掛温泉」 2010.1.11 
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 こちらの温泉コーナーで取り上げて来たのは、宿も脱衣所も無い野湯・秘湯が主なのですが・・・
 八幡平アスピーテラインの秋田側にある後生掛(ごしょがけ)温泉は結構大きな宿で、真冬でもアプローチは除雪されていますのでお客さんが絶えることがありません。無雪期には焼山湯ノ沢に行った帰りにもう一風呂浴びるとか、なかよしグループで泊まったりする宿です。
 今回は、温泉そのものが目的ではなく、春から秋にかけて観光客でにぎわう、大湯沼までの後生掛温泉遊歩道を、冬にも歩いてみたいという希望をかなえたものです。
 
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 この日は朝早めに家を出て、別項の奥八九郎温泉に入った後、午後からR282を南下して鹿角を通り抜け、冬でも営業している後生掛温泉に向かいました。
 周りは雪の壁ですが、除雪が行き届いています。とは言っても路面はほとんど出ておらず圧雪の状態です。
 この後のスキー場の駐車場への出入りなどを含め、冬の野遊びをしにキャンカーで行くには4WDが安心です。
 2WDでもチェーンを装着すれば対応できなくは無いのですが、前進できなくなったあとや雪が深い所での、チェーン装着はとても大変です。それ以前に実際にチェーンを装着してみたことのある方は、かなり少ないのではないでしょうか。雪道に出かける前には必ず試着・試走してみることをお勧めします。
 夏季には車で賑わう大沼のビジターセンターや後生掛公共駐車場は全く除雪されませんので分厚い雪に埋もれています。(看板左下の屋根の一部が後生掛温泉公共駐車場のトイレです)
 後生掛温泉旅館の前に遊歩道の入り口がありますので様子を見に行きました。3人でのアタックを考えていたのですが、雪の量が半端ではありません。スノーシューは2人分しかないので、次女は近くの秋田八幡平スキー場でスノボをやってもらうことにして夫婦で向かいなおしました。
 冬ですが旅館の前には結構たくさんの車がとまっています。公共駐車場が使えないので、旅館の手前で道路脇の駐車スペースがあるところに置いて歩いて向かいます。
 温泉宿は天然の蒸気に包まれています。 旅館の入り口前から遊歩道に入りますが、いきなり3mくらいの雪の壁を登ってから雪原に入ります。
 公共トイレも冬は閉鎖で、天井梁の高さあたりまで雪に埋もれています。
 スノーシューは気持ちよく機能を発揮してくれます。
 

ここからは少し大きなサイズの画像で散策をして行きます。
 誰も通っていない遊歩道・・・かと思ったのですが、多分大深温泉のほうから降りてきた、スキーのあとがありました。しばらくたどってみましたが、方向が違うので今度は全くのバージンスノーを漕いで行きます。
(↓うっすらとスキーのあとが見えます)
↓ここは後生掛温泉の源泉の近く、紺屋地獄の辺りだと思います。
  振り返ると後生掛温泉旅館の建物が見えます。
途中にある売店も冬期は閉鎖で雪に埋もれています。あまりに新雪が深いので、傾斜のある所でころんでしまいました。手をそのままついてももぐるばかりで立ち上がることができません。深雪用の大きなバスケットのついたストックをうまく使ってリカバリします。。
向こうに、目指す大湯沼の畔にある東屋が見えてきました。(ROでzoom)
 地形図には大湯沼を周回する歩道が描かれていますが、噴気孔がだいぶ前から歩道を呑み込むように発達していますので、東側だけしか歩くことは出来ません。
 遊歩道はもともと噴気地帯を縫うように付けられていますので、大湯沼を目指してゆく所々に雪の無い、硫黄や蒸気が吹き出ている所があります。
 ルートも慎重に選ばないと、「お湯の川」が細く伸びていてその両岸が3m近い峡谷状になっている所があったりします。
 小坊主地獄の看板はほとんど埋もれています。
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 やっと大湯沼の畔に着きました。こちらの看板は周りの熱気のせいか、あまり埋もれていません。
 さっき目標にしていた東屋は小高い所にあります。↓

 周りには私たち以外に誰もいません。雪に囲まれた大湯沼は、厳冬期も大いなる湯気を上げて静かに活動しています。 その下は、一昨年訪れた秋のようすです。このときは大勢の方が来ていました。

「火山博物館」の代表である、泥火山もたくさんあります。
 短距離ですが、一応の非常用装備に加えて今回は三脚も持参しました。スキーを履いたときみたいに片足を立ててポーズしてもよかったかも知れません。記念撮影をして帰路につきます。(写真は解像度落としてます)
 歩行は2人で間隔を空けて、万一の埋没・転落等に備えて進みます。
 後生掛温泉旅館の前の車は、16時近くになって、日帰り入浴客が居なくなったためか少し減ってきました。
 同旅館の入り口には背後の焼山についての説明板があります。
 私がいつも利用する「べこ谷地コース」も載っていますが、荒れているのでなるべく利用しないようにとの記載です。
 閉鎖時刻となったスキー場で次女を拾って、温泉に向かいます。スキー場で割引券(一人100円×3)をgetしました。今回はいつもの後生掛温泉ではなく、大沼の畔にある「大沼温泉 レークイン」です。
 山間地にある温泉のかなりのものが硫黄系の成分を含んでいます。気持ちも香りも効能もいいのですが、あがったあとに人前に出る必要がある場合などは、念入りにすすがないと香りが取れません。
 それに、こちらには入ったことが無かったのでお世話になりました。宿の前に自衛隊の車両が数台止まっています。
 宿はこの日はほぼ貸切で自衛隊の方々が利用していました。ホールには複数のスノーボートや、クロスカントリースキーを多数ワックスがけなどの手入れをしているようでしたので、お風呂で「雪中訓練ですか?」と聞いてみました。
 イメージでは遭難救助や、「八甲田山」のような訓練かと思っていましたら、スキー(クロカン)の競技会に備えた練習訓練だとのことでした。
 機能美という点では自衛隊の車両もなかなかカッコいいです。
 無雪期ですと、帰りは八幡平頂上付近を通るアスピーテラインを越えるのですが、また大きく迂回して鹿角八幡平インターから東北道に乗って盛岡方面に向かいます。日もとっぷり暮れて、雪道ですが、さほど滑る状態ではなく、次の夕食をとる場所を考えながら走ります。

 あさ来るときにも通過時に眺めましたが、滝沢PA(下り線)に半田屋がありました。ガイドブックを見ると、なんと上り線にも同じく半田屋があるようです。たいていのSA・PAは上下線で経営が違うことが多いのですが、こちらは同じようです。
 半田屋は盛岡の街中などでは何度か入ったことがありますが、同様のフルセルフ方式なのでしょうか?
 普通の半田屋店舗ですと、おかず一品ずつと、ご飯の大中小と、汁物など全てバラバラに自分で選択しますが、こちらの半田屋は、やはりスピードとスペースの関係からか、食券を事前に買う方式のようです。三人で、やわらかもつ煮定食@650、ちゃんぽん麺550@、おすすめB(=冷麺セット)650@ をたのみました。
 どこかの牛丼のキャッチではありませんが、早い・安い・うまい でした。こちらもオススメです。
 
(このHPには5段階評価で3以上のものを掲載しています。正直言って1や2もたまにありますが、あえてそれは掲載しませんのでご了承ください)

 この日は夫婦で一泊二日の行動予定が、急遽次女も入れて日帰りで2ポイントを周回することになりました。大昔ですと高速道が無かったのでこのような日程は不可能でしたが、うまく活用することで、充実した休暇とすることができました。 また、どちらも冬期は初めてでしたので、小さな夢・計画二つをかなえることができました。


↓ ハイビジョン動画でもごらんください
。雪の中で転倒した場面も写っています。
  2010年1月から、You Tubeでは動画の画面サイズを選択できるようになりました。