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掲載期間 2023.02.11〜            ※ 上の方が新しい記事です

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2024.12.16 おしかホエールランド
 東北地方には、オスの鹿の名が付く半島が二か所あります。秋田の男鹿(おが)半島と、宮城の牡鹿(おしか)半島です。行った回数では男鹿の方が多くなります。牡鹿は自宅からは近いものの、半島に入ってからの道路が曲がっていて長く、つい足が遠のいてしまいます。でも何度か行ったりPキャンしたことはあります。その中でも震災後に整備された、鮎川のホエールタウンおしか はまだ中を見学したことがありませんでした。また外に展示されている捕鯨船も見学したいなと思いながらまだでした。
 同タウンの中には、ビジターセンターやホエールランドの学習施設のほか、観光物産交流施設の売店・食堂と休めるホールもあり、さらに金華山他の離島などへの定期船・海上タクシーの発着関連施設(右上写真の屋外)もあります。
 鯨の髭や歯の工芸品や、海鮮が主な食堂もあってとてもおいしそうなのですが、冬季の平日午後であまり利用しているお客さんも多くないようです。
 ビジターセンターには牡鹿半島の自然関連の説明で、特に鹿に関する内容がおおくありました。ウチにやってくる鹿たちを撃退する方法に悩んでいる私にも参考になりますが、先日鳩を轢いたタクシー運転手が逮捕されるなど、過剰な動物保護には私は反対です。他の動物をうまくコントロールしなければ人は生きていけません。
 鹿の角に関する説明もありましたが、以前に某所でヤギの角が危ないからと切ろうとして、大変な事態になりそうだったことを思い出しました。右下図のように、鹿は成長した角に血流はありませんが、カモシカやヤギや牛では血が流れています。
 ホエールランドでは、映像による解説やシアターもありますが、骨格標本を間近に見られます。鯨類は陸上で暮らしていた哺乳類が海に進出進化したものらしいですが、ヒレは魚のように筋状の繊維・骨格で構成されているのではなく、何と!中に5本指の骨が入っているのでした。その他後ろ足の骨格の名残となる骨もあります。
 船舶模型には、作った人の緻密さがみられて、いつも感激します。下の捕鯨船(キャッチャーボート)が外に展示してある船です。上の捕鯨母船は、後部に鯨引き上げ用のゲート/スロープがあり、船上で解体・調理・缶詰の製造まで行っていたと記憶しています。
 
 鯨には歯鯨と髭鯨があって、「髭」の大きさは、自分の手を等距離で写しこんでみましたが、緻密なのに大きく、各部の材質や形状など、餌を漉し取るのに本当に最適な構成になっていました。
 髭鯨の喉元には多数の縦じま(皺)があります。それが何なのか知りませんでした。餌を海水ごと大量に吸い込む際に、その皺を延ばしてペリカンのように大きな袋にするための構造だと勉強しました。
 外に展示してあるキャッチャーボートは、甲板だけですが無料で見学できます。出来れば青函連絡船の展示みたいに、操舵室から乗員控室や機関室等々まで見てみたかったところです。
 昭和三十年代に就航したこの船で捕った鯨を、もしかすると私も食べたかもしれません。船首では砲手の視界も体験できます。
 私の育った学区では学校給食はまだ実施されていなかったのですが、わが家では鯨は時折食卓に上っていました。味噌漬けを焼いたり、時には刺身で食べると美味でした。缶詰では須の子と呼ばれる、マグロだとトロに当たるという部位の缶詰をよくいただきました。他に赤身のカレー煮もありましたがこちらは一段落ちました。また幼少時に自転車に乗せられて連れて行ってもらった海沿いで、鯨の解体を見たことがあります。
 それだけ身近だった鯨ですが、いつのころか食生活はバラエティーに富んで鯨の比重は下がり、反捕鯨国の台頭で日本の捕鯨は肩身が狭くなり、流通量が減ってきました。そして2019年に日本はIWCを脱退して近海での捕鯨が再開しています。
 ですがネット情報などではIWCは日本の資金供出がなくなって、戻ってきてほしいようですが、捕鯨反対という姿勢は変わっていないようです。そんな組織は勝手に潰れればよいのですが、鯨が増えすぎて他の漁業に悪影響を与えても困るので、大局的に海洋資源を管理する国連組織が欲しいものです。

 反捕鯨国の主張は、自分たちの宗教観や動物の種類による偏見に基づいています。かわいそうというのであれば、他の食用家畜とのバランスも考慮しなければなりません。オーストラリアでは野生のカンガルーを食べていると聞きましたが、同じ野生動物でもなぜ見る目が違ってくるのか疑問です。無駄な殺生はもちろん避けるべきですが、日本では一部かもしれませんが古くから一頭ずつの鯨に戒名をつけて寺で弔うなど、自然に対する敬意を払って、命を無駄にすることなく、ほぼ全ての部位を有効活用して生活してきました。反捕鯨国にはそれだけの覚悟があるのでしょうか? 
 生息数の減少を元に反捕鯨を唱えるのであれば、自分たち(米豪)が行ってきた仕打ちを振り返ってみるがいい。ベリーが日本に開国を要求しに来た理由の一つに、三陸沖で鯨を捕獲する捕鯨船の補給を行わせてほしいということがあったと聞く。彼らの捕鯨は、当時経済的に有用であった鯨油を得ることだけが目的で、鯨油以外の部位はそのまま海に捨てていた。そのために当時の生息数は危険なまでに減少した。現代の「かわいそうだ」という主張があまりにも空しい。減少の原因が自身の乱獲にあったという、たった百数十年前の事実を、まさか知らぬわけでも忘れたわけでもあるまい。人間は文字を持ち、歴史を振り返って、過ちを減らすことが他の生物と決定的に違う。反捕鯨を協議の場で唱えるのであれば、少なくとも彼らが最低一時間は土下座をして、額が擦り切れてから協議を始めるべきであろう。

 捕獲した鯨を大事にいただきたく、ホエールタウンの売店で、須の子の缶詰と、刺身用冷凍肉を買い求めて帰路につきました。

(鯨の支柱を画像加工により除去)

2023.11 キウイの収穫
 某スーパーの屋外売り場から買ってきた苗を植えてから10年くらいでしょうか。2本は雌株、1本は雄株。雌株2本のうち、良く実がなるのは1本だけ。もう一方は多分土壌や水分が合わないのかも知れません。枝の太さも差があります。
 開花時期には私が蜂さんになって、せっせと雄花を摘んで直接キスさせる受粉作業をします。花芽も通常は1本の花茎から3個の花が咲くのですが、数百から一千個近くある花茎を全部、中央の1個に間引いてあげます。
 その前に冬の間に剪定をする作業も欠かせません。よそ様のキウイを通りがかりに観察すると、ジャングルになったり密生トンネル壁になったりしているのを見かけますが、それじゃあダメ。
 今年実がなった枝は、来年は実が付かないので、思い切って切り落としてゆきます。
 毎年そんな作業をしているのですが、今年は暑い夏のせいか、大きな実がたくさんつきました!
 食べるには袋にりんごと一緒に入れて2週間くらい待ちます。湿度調整がうまくいけば追熟待機状態で、半年以上保存できます。
 今年の異変としては、鹿が来ているのを何度か目撃しましたが、試食してみたようです。そのままでは鹿にとっても美味しくなかったみたいで、食べ残しが2個程度で済みました。 柿の場合には渋柿でも熊さんは木に登って食べますが、キウイは柵で囲ったりしなくてよいので楽です。
 こんなトレイに十数箱。1箱に40個前後。小さい粒ではもっとたくさん。すでに普段お世話になっているおうちへ配った分もあるので、今年の総収穫量は、大粒で600個くらい。小粒も合わせると800個くらいでしょうか。一株からこんなに採れたのは初めてかもしれません。
 サルナシの近縁と言われますが、大好きな果物がしばらくふんだんにいただけます。現時点では無花果も収穫期なので、それが終わってからキウイ食に移行します。

2023.10. 秋の物産まつり
 岩手県内各地で、10月の中旬〜下旬には物産まつり的なものが開かれます。何か所かを一泊しながら回ってみました。
 最初にやってきたのはJA花巻
 すみません。写真は撮りませんでした。早めに行かないと、柿とミカンの詰め放題の列が長くなってしまうのと、雨が降りそうな気配もあってカメラ持参しませんでした。
 収穫は、写真の柿とミカン、それぞれ700円です。出始めのこの時期としては安価で、味もまあまあです。1時間くらい居て帰るころには、ミカンの列は数十メートルに延びていました。この類のイベントはタイミングも大事。
 次に来たのは前沢の商工祭り。会場は奥州市役所前沢総合支所前の広場です。前沢というと、いつもは東北線の東側、バイパスの通るイオンのあたりしか行ったことがありませんでしたが、本来の町並みは西側のようです。
 こちらではお菓子などを買い求めます。この時点までは天気がもっていたのですが、この直後に強い雨が一時間ほど降り続いてしまいました。私たちはイオン側へ移動した後でしたので濡れませんでしたが、関係者の皆様は大変だったかと思います。
 この日は世界遺産のまち、平泉にある日帰り入浴施設でお風呂をいただいたあと、道の駅平泉で一泊とします。最近は車中泊が増えてきていますが、道の駅によっては迷惑行為ととらえるところもあるようです。こちらでは朝6時から朝食を提供する体制をとっているので、大型貨物のドライバーを意識しているのかもしれませんが、その他の車中泊も多分迷惑とは思っていないと考えられます。
 早朝定食600円も食べてみたいのですが、この日は道の駅かわさきまで進みます。いつもと違ったコースをGooglemapで探してゆくと、先が見えないくらいまっすぐな農道を走ったり、途中でトラス構造が変わる霧の中の橋を渡ったりすることができました。
 このあたりは水害に何度もあっていて、カスリン・アイオン台風の水痕標識があります。この他にも数年前にもう少し低いですが冠水していました。
 次のイベントは気仙沼魚市場です。郷土芸能太鼓が大盛り上がりの時に到着しました。長大な魚市場のほんの一部ですが、友好都市からの出店や、横浜税関やシルバー人材センター等々、様々な出展もあります。
 こちらでは福袋をGETしました。お買い得海産物のほかに、台所用品の袋も付いてきます。
 餅撒きが3回ほど行われて、2回目にチャレンジしました。昔から餅撒きではあまりGETできたことがなかったのですが、初のダイレクトキャッチや、素早い拾い上げで、夫婦で計15個も「奪取」できました。
  この日の帰り道は、いつもの大谷海岸に立ち寄って、酒のつまみの貝類(この日はムール貝=紫イガイ=シュウリ貝)を購入。浜辺で、ウチで飼っているレオパのケージに入れる、流木を拾ったりすることができました。
 11月に入っても各地でイベントがあります。こちらは南三陸町の産業フェア。結構な規模でみんな活躍しています。
 南三陸町というと、R45沿いの震災遺構や さんさん商店街などが目立つのですが、小高い所にある行政等の各種施設が結構充実しています。
 2023年の秋は気温が高い状態で推移して、この日も半袖推奨というくらいでした。イベントの人出も多くなり、参集した人たちもたのしそうでした。

(この項完了)
2023.05.31 和山高原 
 ここは和山高原です。県内南部で標高が800m台と同程度の室根山ではつつじが見頃とのことで、和山にもレンゲツツジが咲く頃なので見に来ました。大きな3連のサイロが今でもあって、かつては職員が張り付いていたりしましたが、今は少数の牛を夏期放牧しているようです。(詳細不明です)
 世界遺産の橋野鉄鉱山に通じる県道から山道を登ってゆきます。高原では昭和50年代に「アクティブヒル和山フェスティバル」が行なわれたりしたことがありましたが、この道をバスや自衛隊の手伝い車両なども登って来たのでした。すれちがいが大変そうです。
 イベントが行われた跡地はレンゲツツジが点在する草原として残っていますが、シナの木は元は草原の一角にあったものの、現在は周囲の雑木が伸びて看板を見ないとどこにあるかわかりません。はらっぱの端に止めて散策と躑躅鑑賞と蕨採りを始めます。
 遠野市・釜石市・大槌町にまたがって釜石広域ウィンドファームがありますが、5月の大槌町新山ヒルクライム大会(自転車競技)が済んだ後、年単位の時間をかけて風車の設備更新が行われるようです。訪問時点で全機停止していて一部の風車ではクレーンが隣接して作業が始まっています。
 足元には黄色・白・紫と、小さいながら色とりどりの花が咲いています。風で揺れ動くのと小さいためピントぴったりはなかなか撮れません。
 牧場用地内には前述のサイロも見えますが、現地までの道はバリケードがあって近づくことが出来ません。感染防止のためとの掲示ですが、ウィンドファームへ通り抜ける路線以外の枝道はみな通行止めにしてあります。
 向こうに水平線が見通せます。(右写真)
 峰沿いに連なる新山高原や貞任山の辺りに行くとさらに360度に近い視界が得られて、早池峰山・片羽山・六角牛山なども見えるのですが、スリーグリーンライン開通当時(昭和54年頃)には道路沿いからでも眺望が利きました。しかし現在は雑木が伸びて密林の中を進む感じになってしまっています。観光道路として維持するのであれば、視界を妨げる樹木の伐採も必要だと私は考えます。例えば福島の磐梯山周辺の「〇〇ライン」などを通ると感じます。
   久々の3D画像です。ただの雑木林にツツジが散在しているように見えますが、うまく立体視ができれば、木立一本ずつの前後関係がよくわかります。立体視の方法はこちらのページが参考になります。

 景色や花の鑑賞をしながら、たくさん生えている蕨を摘みます。
 このあとテーブルと椅子を出して、蕨のホダを取り除いて、茎の切断面にアク(灰)を塗る下ごしらえをします。
 そのあとは持ってきた昼食をいただいて、しばし雄大な景色の中でうたた寝をさせていただきました。

 (下写真の遠方稜線に風車群が望めます)

2023.05.13 大窪山森林公園
 しばらく登っていないのですが、岩手県立自然公園の五葉山を間近に望む、大窪山に連なる元山のあたりに来ました。いつもこの辺りでは蕨を採るのですが、まだ出ていない所と、伸びたものの霜にやられて枯れているところがあります。寒暖の変化が激しいためでしょうか。山つつじは咲き始めています。
 今回は二人の孫を連れているので(一人はインフルエンザで欠席)、2年ぶりに森の学び舎に立ち寄りました。
 すると、内部はリニューアルされていて、故障修理が困難となった開館以来の設備はだいぶ無くなって、かなりの部分が木のおもちゃで遊べるスペースになっていました。木のプールや滑り台もあります。
 大人でもちょっと見ただけでは遊び方に工夫の必要なものもあり、かなりの時間飽きないで遊んでいられます。木のおもちゃでは「花巻おもちゃ美術館」も利用させてもらったことがありますが、同じ系列のようです。右下写真のようにマルカンビル大食堂のソフトクリームを題材にしたおもちゃもあります。
 また岩手県内には5か所に森林公園があって、ゆったり過ごすことのできる展示施設も伴っているようです。ちなみに他の4か所は県北から次のようです。
1.折爪岳森林公園
2.岩手県民の森
3.滝沢森林公園
4.千貫石森林公園
 折爪岳にはキャンプ場を利用しに行ったことがありましたが、展示施設等はよく見てこなかったので、次回の楽しみにします。県民の森は屋内学習・遊戯施設に連れて行ったことがあります。千貫石も見学しました。滝沢はよくわからないので次に探しにゆこうと思います。
 ここ(大窪山)へは、分校の跡地や教室の建物があったころから通っていますが、当時の記録も大事に保存展示されています。
 咲き始めの躑躅を眺めながら越喜来浜へ下りてゆきました。

2023.04.5〜4.23  桜前線通過中
 例年にない早い桜前線の北上で、4月の上旬なのに既に当地でも桜が満開になりました。左は木こりに通っている里山で咲き始めた各種の水仙と桜です。
 3月にはかなり暖かい日もありましたが、彼岸を過ぎて寒かったり雨が降ったりの時もあります。岩手の花見では有名な展勝地はハイシーズンには付近の道路が渋滞して公設駐車場から2km以上も歩かなければならなかったりします。
 この日は例年よりかなり早い開花のために桜祭りも急遽一週間早い9日からとなったようです。写真は7日ですが、提灯や観光馬車がスタンバイしています。五分咲き位の桜並木を傘をさして散策する人がいくらかいます。駐車場入り口には500円とありますが、まだ係の人も張り付いておらず、仕事途中で休憩している車が1割ほどの区画を埋めています。
 また自宅の近くの8日の咲き具合です。ほとんど満開に近いでしょうか。左は中学母校の堤防沿いです。下は木こりフィールドの近くです。
 宮古市の浄土ヶ浜の背後にある臼木山に来ました。名前は知っていましたが散策は初めてです。少しの歩行でたどり着ける頂上付近はなだらかで、ちょうどカタクリが沢山咲いていました。 9日
 桜の木も相当数あるようですが、種類が違っていて順次楽しめるようになっているのでしょうか、この次は何が咲くのかなと、地元でしょっちゅう通ってこられる方がうらやましいところです。 ツツジや広葉樹の新緑も楽しめます。すれ違った方から、宮古市では花輪地区の並木が良いというお話をききましたので、来年はまた来てみようと思います。
 次の日の朝(10日)は雫石町の長山です。細い道を行くと雉の夫婦(多分)がいました。オスは良く目立つのですが、この写真にはメスも写っています。
 その先の花苗販売店に芝桜の丘があってしばらく見ていなかったのでどうなったかなと思い行ってみましたが、まだ時期は早かったようです。(左下写真)
 次に雫石川沿いの桜並木がお勧めとの情報ですので、初めて訪ねてみました。駐車場を調べたところでは、雫石川園地駐車場がありますが、良く確かめないで現地に行ったところ、別の小さな駐車場だと思い込んでしまいました。でも早朝で誰も居ないので並木に沿った広めの道に止めて少し花見をします。 堤防沿いの桜並木というと、堤防の上の方に並んでいる場合が多いですが、こちらは川寄りの河川敷、洪水敷きの部分に2列に並んでいます。遠くには残雪の秋田駒ケ岳も望まれ、他の車を気にせずゆっくり歩けそうです。でも自分の車のことが心配です。
 御所湖の周辺には多くの園地がありますが、塩ヶ森(左下写真)で朝食をいただいたあと、案内書で見ただけでまだ現地確認していなかったヤビツ地区水辺園地に来ました。こちらでは水芭蕉が見頃です。
 御所湖を回って雫石川の少し下流にある 鹿妻穴堰頭首工 に来ました。こちらでは農業用水を川から分けて取り込む大きな水路のゲートがありますが、近くにはテニスコートが沢山並んでいて、水路沿いには桜のトンネルがあります。(10日
 さらに盛岡市街に近い 史跡紫波城跡 を始めて見学します。近くの道や、東北道からこの防御柵と弓射台を眺めて、いつか来てみようと思っていたところです。
 この城跡の見学は、ガイドを頼むのでなければ24時間自由に出入りできるとのことで、まだ開始時刻ではないので入ってみます。
 残雪を戴いた岩手山は、盛岡市街地からだと必ず前景にビルが入りますが、こちらでは遮るものなく見通すことが出来ます。
 場内の一部には畑がありますが、その他の整備された地表を観察すると赤っぽい火山礫が広がっています。ということは、ここも岩手山の火砕流に覆われたことのある地域であるらしいことがわかります。あんなに遠くに見えるのですが、温泉の恩恵がある地域には同時に火山災害に対する被害も考慮して生活する必要があるようです。
 今年の花見もいろんな場所で、色んな種類を眺めることが出来ました。この後も少し北の方へ追いかけて行きます。
 新記録に近い桜前線の北上は海峡を越えて北海道に渡ってしまったようですが、本州でもソメイヨシノ以外の桜では、まだたっぷり花見が楽しめます。青森県の桜の名所、弘前城に来ました。(4月22日) 
 報道によると弘前公園でこの週末の人出は50万人とか! この類の観光地での秘訣は、早い時刻に到着することです。自宅から現地まで相当時間を要しますがなんとか10時前に到着出来ました。 場内に入ると桜を圧倒する規模の出店がぎっしり。花見客もたくさん。
 余談ですが城郭・お堀の東側・北側では駐車場の相場は1,000円のようです。でも少し進んで西側に回り込むと途端に500円になります。(ただし2時間以内等制限のこともあり) 公共駐車場が空いていない場合や遠くの場所しかない場合には良さそうです。
 昨秋、紅葉の季節に見た天守閣の手前にある枝垂桜も、ほぼ花は散っているのですが見事な枝ぶりです。種類が同じなのでしょうか少し滝桜にも似ています。
 場内の小さな水路は花筏で覆われています。以前にはお堀の広い水面で、かき分けながら泳ぐオシドリを見たことがありましたが、今回はそれほど広がってはいませんでした。
 代わりに観光客を乗せた船がお堀を巡っています。そしてインフォメーションセンターでは(右下写真)壁面の窓に映し出される桜の満開の映像と実際の園と景色が融合しています。昨秋には紅葉だった気がするのでコンテンツは時期に合わせているようです。
 弘前公園(城址)の中心部は有料区画ですが、南東側にある植物園も有料区画です。でも320円でこちらにも桜が多くあるようなので入って見学しました。
 テーマごとに区域分けされていて、昨年訪ねた白神山地の植生もあります。ちょうどカタクリや大葉黄菫(オオバキスミレ)や白根葵(シラネアオイ上写真)などが見ごろでした。平地で枯らさずに生態を展示する努力と技術に感心します。
 有料・無料区画併せて過ぎてしまったソメイヨシノ以外の桜でもたっぷり花見が出来ました。
 秋には紅葉が楽しみなカエデも今は花と実の季節です。
 広い公園内にはあまり混んでいない所もあり、花見宴会を楽しんでいる人たちもいますが、この日はあまり気温が高くなくダウンジャケットを来ている人も多かったようです。幹周り日本一のソメイヨシノの木を見学して、城外に出て昼食に向かいます。
 せっかく弘前城内に沢山の出店があって、食事も可能なのですがやや混んでいるのと、歩き食い禁止です。(立ち止まって食べるのは良いみたい)駐車場のお兄さんに聞いた近隣の食堂は、もしかするとご主人の体調がよくないのでやってないかも…ということで、行ってみたらやはり休業中だったので、近くのイオンに向かってフードコートでいただきます。平日だったこともあり、城内の喧騒とは変わってゆったり利用できました。
 めん六や さんの、北海道ザンギ…とは何のことなのかわかりませんでしたが、写真を見ると鶏の唐揚げ定食のようです。鬼おろし(大根の粗目おろし)のオプションを付けます。あと味噌ラーメン。たっぷりです。どちらも残さずおいしくいただけました。
 次の花見ポイントは、岩木山麓の運動公園付近に連なる桜並木です。岩木山はこの訪問時点でまだ8合目までの車道は冬季通行止めが解除されていませんでした。
 弘前市内からは複数のアクセス路がありますが、同じところの往復にならないよう周回コースを取ります。桜並木が延々と続きますが、まださほど太くない木が多いようです。問題は樹齢を重ねてくると手入れが追い付かなくなるのではないかと、余計なお世話ながら心配です。
 運動公園内を散策すると各種設備があります。建物も大きいので、中に室内競技の設備もあるのかもしれません。
 この岩木山麓から、帰路のコースとして十和田市・八戸方面を目指します。ルート検索すると、青森市を通るか、東北道に戻って安代を経由するかですが、もう一本八甲田越えのコースがありました。
 冬季閉鎖解除から間もない笠松峠を越えるルートですが、まだこの区間の雪の回廊は通ったことが無かったので、興味もあり挑戦してみました。酸ヶ湯温泉は通年営業で毎冬積雪深全国一の日が多く続く所ですが、この日も多くの車が止まっています。蔦温泉までは昨年も通りましたが急坂急カーブの難所が続きます。
 この日は道の駅十和田までとして一泊しました。同駅は裏手の駐車場が広大で、テレトラックや公園も隣接しています。駐車場の隅にもトイレがありますが、残念ながら夜間は閉鎖されます。
 青森県東部で日曜の朝に居合わせた時にはいつも行くのが八戸の舘鼻岸壁朝市です。この日も集魚灯らしき装備をたくさんつけた船が泊っています。
 何かしらお得な買い物があるのでワクワクします。この日はワサビが安く買えました。キク芋もスーパーの半額以下位であります。乾燥シイタケの詰め放題は終了していました。子どもが喜びそうなコーナーもあります。持参したザックに詰め切れないほど入れた上に、レジ袋を下げて車に戻ってきました。
 帰路の途中にあるのが、開店して間もない北三陸道の駅です。混雑するとは聞いていましたが、開店時間前には長蛇の列が出来ました。
 こちらではポケモンと公式にタイアップしているようで、室内遊具や展示は利用できましたが、外の遊具は訪問時点で未公開でした。
 最後になかなか食べることが出来なかった、あまちゃんで有名になった「まめぶ汁」が出ていたのでGETしました!団子の中にクルミを包んだ黒糖が入っています。私の地元では同様の組み合わせで大きなだんご(汁ではない)を鎌団子といって、楽しいおやつです。栄養と味のバランスが取れて満足していただきました。

 これで2023年の各地を渡る花見ツアーは完結です。この後はツツジや九輪草などの花見に続きます。

2023.3.12 早春の三陸沿岸
 コロナ以前は毎年開かれていた宮古市魚市場の毛ガニまつりが4年ぶりに開かれました。開場時刻あたりに到着すると、付近の駐車場は満車で、やや離れたところから歩いて向かいます。
 車の台数が多い分、人の列も長大で、魚市場の建屋を半周して裏側にまで末尾は回り込んでいます。それを見て私は帰ろうと思ったのですが、試しに少し並んでみることにしました。すると意外に列の進行は早くて場内も広いので十数分程度で中に入ることが出来ました。
 会場の中は人気の商店には「最後尾はこちら」という看板を持った人が立っているほどです。何年か前に来た時には、蟹釣りを目当てに来る人と一般購入客が別々の列になっていて、来場者は区別が付かず迷っていると、一部の担当者が勝手に列を移動させたりして混乱したことがありました。このようなイベントでは、スタッフが不慣れで準備が不十分だと、来場者に不満を残すだけの結果になりかねません。今回は高校生らしいスタッフなども動員して大きな混乱は無かったようです。
 肝心の蟹は、自家消費したりむき身で送る場合にはやや小ぶりの蟹の方が単価が安くて良いのですが、中型以上のカニが多くて、生のものは一匹3,000円を割らないようです。なので蟹は買わずにその他の海産物を買ってきました。
 会場近くの船着き場には、浄土ヶ浜と結ぶ観光船が無料で運行されていました。震災前には多くの航路で観光船が往復していましたが、生き延びた一隻も遠くへ嫁いで、現在は新たに建造された小型の「うみねこ丸」が活躍しています。
 三陸道を南下して陸前高田市に来ました。賑わいの中心「アバッセ高田」の辺りには、市民文化会館(一本松ホール)や図書館や博物館が配置されています。ホールはこの日は休みで中は見学できませんでしたが、私的に注目したのが24時間使えますと表示されたトイレです。 トイレを大事にするところは商業施設もそうですが経営姿勢に好感が持てます。ホールの北側の河川公園にもあります。Pキャンにも良さそうです。
 みな新しい建物なので、どれが何か良くわからず、ホールの中に博物館もあるのかと思いきや、博物館は地味な感じの大きな木板貼りの建物でした。(以前にも前を通ったことがありましたが開館前でした) 入り口も良くわからない陰の方でしたが、中を見学すると期待以上でした。
 津波被災して、全国の博物館等からの支援で復活したものも多くあります。また単なる羅列ではなくて見る人の興味を引きツボを抑えた内容にしてあります。気仙隕石?もありましたが、以前上京した際に東博で見学したのですが、ここにあるのが現物なのかよくわかりませんでした。
 貝類の展示だけでも美しくしばらく眺めていられます。これらのほとんどが被災してがれきの中に拡散したにも関わらず、多くの人の協力でかなりの部分が復元できたことが素晴らしいです。
 海と貝のミュージアムで見たことがあるツチ鯨の標本も復活展示されています。やはり以前と比べて表面が傷んでいるように見えました。(上写真

 こちらのコーナーでは復旧に協力した経過や状況が解説されています。(右写真)
 子どもも楽しめるようなぬいぐるみの魚釣りや、ぬり絵のコーナーもあります。ぬり絵は何種類かあって、持ち帰り自由なので孫たちにいただいてきました。孫たちは前日にも外の遊具がある広場やボール広場で遊ばせましたが、高齢者にとってはバレーボールもバスケットボールもしばらくぶりで、もっと老化防止に努力しなくてはと感じました。
 一通り見学して、屋上に通じる階段が目につきました。エレベーターもあるのですが、階段で上がってみると、8段×10パス≒6階のフロアまで行くくらいの高さがあります!
 付近のBRTの駅やホールやアバッセ高田が見えます。前日の3月11日に来た際には旗は半旗で掲揚されていましたが、翌日には上まで昇っていました。 災害はまた来ます。皆さんもまた逃げましょう。

2023.02.11 西和賀町の雪あかり です  動画はこちらからご覧ください
 2021・2022年と、それまで続けられてきた西和賀町の雪あかりは新型コロナ感染予防のために中断されていました。でもやっと下火になってきた2023年は開催が決まりましたので、見学に向かいました。
 西和賀町の沢内地区はこれまでも雪深い冬に何度か通っていますが、雪あかりの装飾されているところは初めてです。皆さん今夜に向けて仕上げに取り組んでいます。
 盛岡・雫石側からのアプローチになりますが、ここから上の写真の地区には暗くなってからは戻りませんでしたのでもったいなかったです。子どもたちも一生懸命です。少し奥まったところだと見落としの可能性もあります。
 本部のある産直 里の恵 の向かいにも大きな鳳凰の準備が進められています。
 沢内バーデンでお風呂をいただきます。前庭では、町内の主要施設でもあり雪あかりの仕上げ作業中です。でももうすぐ日が暮れるのにまだ大事そうな所を施工しているので、間に合うのか心配です。
 駐車場の隅で夕食を準備していただいた後…
 辺りが暗くなると ご覧の通り! きちんと完成して様々な明かりが灯るようになりました。
 隣接する「かたくりの園」でもカラフルに工夫を凝らしています。西和賀は春にはカタクリの花が咲く地域が何か所かあるので、名前はわかりませんがカタクリのキャラクターがあるみたいです。
 点灯が各所で完了した頃なので、車で移動しながら見学します。各地域で工夫や主張を凝らした装飾があります。
 橋の上から眺められるように河川敷にセットした配置もあります(左下写真)。碧祥寺博物館の近くで何度かおそばをいただいたことのある およね食堂でも展示しています(下写真)
 規模の大きなところや見事な装飾のあるところでは、みな車を止めて見学しています。道の両側は雪の壁なのですが、このイベントを意識してか、幅広に除雪をしてあるので、酷い渋滞は発生しないようです。
 下写真は産直里の恵の前に作られた作品です。点灯前制作中のようすは、7段上の写真をご覧ください。
 干支のウサギや地場のカタクリにちなんだものがやや多いです。左下写真は車を止めた民家の前にそっと飾ってあったものです。町内では相当数の方々が参加してくれているようです。
 沢内地区から移動して ほっとゆだ駅前 を目指します。バイパスから道は狭いのですが旧道の湯元温泉街を通ってみました。出店や音楽イベントが開かれていました。ここでも大勢参加して盛り上げています(下写真)。
 国道107号近くにある ほっとゆだ駅近くに来ました。駐車場が複数除雪設置されていて、さほど長く待つことなく駐車できます。右写真の奥にある銀河ホールの駐車場所から駅前まで歩きます。
 常設の観光案内・物販施設も夜間解放されていて、大規模な展示がなされていました。今年のテーマは「鶴の恩返し」のようです。
 厳寒の季節に一夜だけ開かれる西和賀ゆきあかり。楽しい冬の夜を過ごすことが出来ました。
 
 動画はこちらからご覧ください




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