「本州最東端・トドヶ崎」 2002.10
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 みなさんは初詣はどちらに行かれていますか?神社仏閣へ行く方が多いでしょうが、初日の出を見に行くという人もいるのではないでしょうか。本州で初日の出が一番早く見られるのは富士山頂。平地では千葉県の銚子だそうです。でも地球儀なんかでよくみると経度が一番東なのは岩手県宮古市のトドヶ崎なのです。実際1月1日に同所近くで日の出を待ちながらラジオを聞いていると水平線上に現れるのとラジオの銚子からの中継で「いま日が昇ってきました」というのはほとんど同じのようです。
 さて、トドヶ崎灯台は(本当は魚偏に毛ですが、表示されないのでカタカナとします)点灯から2002年で100年がたったのだそうです。あまりにもへんぴな所にあるため、保守業務にあたる方は家族で住み込みで勤務していたのだそうです。ご存知のように映画の舞台にもなりました。現在は機器の進歩で無人化が実現していますが、いまだに自動車道はありません。歩道をバイクで危険を冒して到達することは可能かも知れませんが、自粛を求める看板が立っていますし、「自然歩道」は歩いて味わうに限ります。目的地周辺までのアプローチとしては様々な交通手段を用いるのは仕方ないでしょうが、最後の核心部は自分の足で味わうのが最高です。それではいっしょに海辺のハイキングにでかけましょう。
 
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つづく…
 この日は特別、灯台の内部を公開していました。30m以上ある螺旋階段をぐるぐる目が回りそうにながりながら上がって行くと…
 息が切れそうになりながらやっと頂部の機械室につきました。早速外に出てみましょう。
岩手の太平洋沿いを走る国道45号から、重茂(おもえ)半島へバイクを進めると急な崖を縫うように作られた道から木々を縫って海の景色が見え隠れします。  トドヶ崎への車道最終地点は姉吉漁港になりますが、そこへ至るまでもいくつかの漁業集落があります。中には集落整備で「下水道」を建設中のところもあります。
キャンプ場のある姉吉漁港にバイクを止めて遊歩道を歩き始めます。道はすぐに急な崖に沿って上り始めます 漁港の海辺に止まっている車がジオラマのおもちゃのように見えます。海の透明さがわかります。道は折り返しながら高度を100mくらいまで上げてゆきます。
 灯台までの道には一定間隔で案内板が立っています。約4kmの道のりですが、標準タイムは90分と書いてありますのんびりとあじわいながらだとそれくらいでしょうか。  遠くに潮騒の音が聞こえなければ山奥を歩いているような気になります。家から日帰りなので歩調を速めて40分くらいで到着できました。
 V字型の谷をいくつも横切って行きますが、谷の向こうに木漏れ日がぶちの模様を作っています。途中何組かのハイカーを追い越しました。灯台には既に大勢の人が到着しています。それにしても人数が多すぎるのでは?と思ったら… 
 
 手すりのついた展望台から南の方向を見ると、霞露が岳が遠くに見えます。  てまえには打ち付ける波。岩の上にぽつぽつと見えるのはハイカーです。大勢います。
 真下には「参加者」の方々。何の参加者かというと、右のポスターをご覧ください。
 北の方を見るとリアス式の海岸線が延びています。ケイタイのアンテナは出るのですが、通信できない。多分北海道あたりの曲を受信してるのだと思われます。  灯台の核心部。「分厚い凸レンズ」が付いているのではなく、「フレネルレンズ」という分割して厚みを抑えたレンズを使用しています。中央やや左。(他の灯台もそうです)
 正面には太平洋の外洋、大海原。沖を通る船が見えます。  展望台です。普通の日には公開はしていません。この行事のために海保で見せてくれました。タイミングが良かったようです。
 灯台と海を同じに入れられるポイントは限られていて、あまりがんばると海に落ちそうです。  波打ち際から100mくらいは塩分と強風のせいか、植物は生えておらず、不思議な凹凸がついています。
 天気は良いのですが、この日は近くを低気圧が通り、外洋に面したうねりの高低差は軽く10mを超えます。右の写真の中央よりやや左の岩の上に上が赤、下が青の服を着た人物がいるのがわかるでしょうか。
 これが本州最東端の碑です。強風に耐えて安定感があります。
 帰り道。海からの風が気温差で薄い海霧のカーテンを作ってくれます。木漏れ日が差してきました。  姉吉の漁港に戻ると、「東の細道」が帰りに利用する予定だった観光船が、うねりのため空で戻るところでした。(右下)代りに参加者はバスで戻ったようです。
 けっこう小さい子供を連れた家族にも会いました。小さいときに経験するいろんな出来事はかけがえのない心の栄養になって将来しっかりした幹を作ってくれるのではないでしょうか。もう付いて来る年齢の子供がいなくなった身としてはちょっと寂しいのですが・・・
 みなさんは「青い羽根」というのをご存知でしょうか。赤・緑・白・黄などは何の羽根かはともかく見たことがあるような気がするのですが、めったに見ない青い羽根は海難遺児のための募金です。見学させていただいた灯台の中に募金箱と羽根があったので募金して羽根をいただいてきました。


 前回の記入から7年が経過しました。最後に「もう付いて来る年齢の子供がいなくなった・・・」と残念に思っていましたが、この秋は前盛岡別荘管理人の次女が家にいて、たまに付き合ってくれますので、親子三人でハイキングにでかけました。
 発端は地元の観光船で募集した「本州最東端(ドドヶ崎)探訪のみち」の案内です。釜石湾から重茂半島の姉吉漁港までの特別クルーズがあります。
 途中には常設の観光船ルートには含まれない海からしか望めない名所が何箇所かあって、それらを総なめにしながら北上します。その先にハイキングコースがあって、灯台が年に何回かの公開を行う予定になっています。せっかく行くのですから中を見ない手はありません。
 前回来訪時にも、うねりが高いために岩手県北観光のグループで船での帰り便を変更してバスに振り替えました。観光船はそれだけ安全第一の慎重な運航が要求されるようです。
 三人分の予約をして、天気が良いことを願っていましたが、当日は曇りのち雨の予報です。朝、電話が来てクルーズは風が強いので中止になってしまいました。

 それでは・・・。姉吉まで車で行くことにしました。
 国道から姉吉漁港までは、とにかく曲がりくねった細い道を進みます。今回は宮古市の津軽石から入りましたが、ナビの示したルートはバスのルートとは別の細い道でした。ネット地図の数社を比べて見ましたが、てんでバラバラの表示です。地元の人で無いとベストコースを通るのは大変かもしれません。
 さて、漁港の近くの空き地に車を止めて歩き始めます。
 前回と同じ道程ですが、紅葉が今回の方が少し進んでいます。急坂を標高117mまで一気に上がって、その後はややゆるい下り坂を進みます。

 記事内容については前回と重複が多いので、Lサイズの写真で状況をご覧ください。
 まだ緑が中心ですが、たまに鮮やかな紅葉が混じります。
 100m前後の標高の道を行きますが、林の中が多くあまり海は見えません。たまに木々の間から望むことが出来ます。
 45分ほどで灯台に到着です。何人か来ている人もいます。灯台の公開時間に合わせてやってくる人もその後何組かいました。
(この欄への記入は前回更新から1年の周回遅れとなりそうなので再開しました)
 観光船によるアプローチは中止となりましたが、灯台の公開予定はそのままで、海上保安部の職員の方が詰めてくださっています。休憩は後にして、まず中の見学をさせていただきます。螺旋階段を30m以上の高さまで一気に上ってゆきます。
 所々に明り取りの窓がありますが、息か切れてきそうになるころに、外の展望台に出るドアがあります。

 この時には職員の方が光は出していませんが投光機のメカを回してくれていて、ぐるぐると動く様子を見学できました。
沖を行く船やウミネコを眺めながら三陸の景色を楽しみました。