「大曲の花火」    2008.08.23   2007.08.25
                2006.08.26  
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 全国花火競技大会は、毎年8月末の土曜日に開催されていて、NHKでも生中継していますのでご存知の方も多いかと思います。でも花火見るならやっぱり生ですね。色彩・大音響・見上げる角度・会場のざわめき・出店・アナウンス・・・ 一度はこの大会を御覧になることをオススメします。平成20年の大会は8月23日(土)でした。
 大曲(現在は大仙市)の人口がこの日だけは30倍になるという混雑ですが、それを乗り越えても見に行く価値があります。ただし無計画に会場に向かったのでは打ち上げ会場にたどり着く前に渋滞に巻き込まれて、車しか見られないということになりかねません。首都圏方面から向かうにしても東北自動車道から分岐する秋田自動車道は、大曲インターまでかなりの部分で渋滞が発生しているようです。
 とはいいましても私もベテランではなく、ほぼ毎年行っている弟からの情報とネットでの事前調査で第80〜82回の大会に臨みました。次回以降に行かれる方のための参考情報をアップします。
 すみませんが、内容はキャンピングカーを利用した行動が中心になりますのでご容赦ください。事前に「全国花火競技大会」の検索結果から表示される、大曲商工会議所のページにアクセスして会場の交通規制図等で周辺地理の把握が出来るようにしておいて御覧いただくのがよろしいかと思います。
 ※毎年交通や場所取りの規制内容は変わるので、最新の情報を元に行動をお願いします。

 
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2008年(H20)第82回大会は雨でした。
 雨でも大会は実施されます。いつもどおりナイアガラ(?)から始まりますが、無料席からは残念ながら上の煙しか見えません。
 集まった人はやはり雨で昨年より11万人ほど少ない65万人ほどだったようです。夕方に結構強く降りましたのであきらめて戻ってきた人も多いようで、開始前の大曲橋では戻る人の流れのほうが、向かう人よりもたくさんでした。

 それでもみんな雨具を着込んで冷たい雨を吹き飛ばしています。もちろんウチも山歩き用品は常時積載していますのできちんと着込んで完全装備で鑑賞させていただきました。
 敷物は薄いものでよいのでアルミと発泡剤のシートがあるとお尻が冷たくならなくて済みます。
 中には観覧席内にテントを張る人も居るのですが、他の観客の迷惑になるので注意されますし、常識を疑ってしまいます。傘も出来ればささないほうが迷惑を減らせます。
  写真は昨年のようにハイビジョン撮影してから、良いコマを切り出せればいいのですが、ビデオカメラは防水ではないので、防水のデジカメでの撮影になりました。タイミングを合わせるのがとても難しくて成功率は低くなってしまいます。
 さて、ここからは今年度また変更があった場所取り時間や駐車場関係の情報を記載してゆきます。
 H20の現地到着は前日の金曜夜22時頃でした。インターを降りて途中のセルフスタンドで満タンに給油します。家の近郊で入れたほうが少し安いのですが、開催地の経済にも少しは協力したいので利用させていただきます。
 そして昨年と同じ駐車場へ向かいます。周辺の一方通行の開始時間帯が土曜当日の0時からですので、それ以後に周辺で場所を探す場合には進入経路と目的地を吟味してかかる必要があります。

 交通規制図をダウンロードしてご覧になっておられる方はわかるかと思いますが、河川敷の駐車場は開放する時間が早いのでたいていは金曜夕方には満杯になります。金曜の朝以前からならべないとGETできません。でも今年は雨の予報のためか、私の到着時でもまだ36番の駐車場に入ってゆくことが出来たようです。
 ただ河川敷の欠点は、大雨時に増水すると流される可能性があることです。2007年には開催の何日か前に観覧席のレベルまで水浸しになったようです。 また野営地から直接観覧するにはどのサイトも離れていて良好な視界が確保できません。
 昨年と同じ駐車場では22時過ぎの到着時点ではまだ駐車しているのは2台ほどです。周辺の路上駐車可能なエリアも少しはなれたところですが停めることが可能なのでそちらに行く人が多いのかもしれません。
 椅子にすわって客待ちをしているお兄さんに聞いたところでは、今年(2008)は天候が良くない予想のせいかさっぱり入らないので、やめて帰って寝ようかと思ってました・・・とのこと。それだと来年もこちらで(お安く)停めることができないので何とか続けてくださいとおねがいしておきました。燃料価格の上昇も原因かもしれません。
 しかし、翌朝周りを見るとほとんど満杯になっていました。(右写真RO) メデタシ。

 「場所取り」の入場開始可能j時刻は、2006が午前5時、2007は7時、2008は8時でした。この時刻以前には観覧席に立ち入ることは一切できません。この場所取りにも要領とルールがあります。
 朝、場所をとるため又はそのまま待機するために入場可能なのは、右岸下流(図の上方)姫髪橋のあたりの入り口だけです。
(写真上)

 それまでに交通規制図上部の団体入り口と書かれた部分にざっと見て2000人程度が並んで待ちます。(写真左、RO)
 開放時刻になると、安全のために少人数ずつ区切って中に入ることができますが、観覧するのに最適な場所は「入口2から5」あたりですので、敷物を背負ってダッシュすることになります。1500mほどありますので普通の中年以上の方は走り続けることは困難だと思われますので、ときどき歩いてはまた走ります。 走った甲斐あって昨年よりは良い所がとれました。
 帰りは最寄の堤防上の道路に出られれば近いのですが、9時過ぎまで他の出入り口は開きませんので、同じ道を戻ることになります。堤防上の道路(下の図の観覧場のすぐ右、縦長の赤い線)は、9時頃までは縦方向に歩行可能ですがその後は緊急車両専用道路になります。そして会場へ出入りするために各箇所の横断する方向だけの通行が可能な状態に切り替わります。縦方向の移動はできません。

 姫神橋の下から下流の河川敷駐車場はさながらキャンピングカーショーの様相です(左下写真)

朝、横断だけの通行に切り替わる前の堤防上の道路↓
 場所取りが完了したあとは、夕方まで時間がありますのでサイクリングで市内を探検します。マックスバリュの看板があったのですが、土地鑑が無いので適当に東方向のR13に向かって行って見ました。途中にR13との交差点付近にショッピングモールがありましたのでそこの地元系スーパーに入ってその中にあるマックでイチゴシェイクをいただきます。100円は安いです。
 本屋さんもあったので時間つぶしの本を買って、昼食とお土産とつまみとビール(正確にはリキュール類)も買います。 途中に回転すし点もあって食べたかったのですが、まだ時間が早かったので車に戻っていただくことにしました。
 今年は昼に暑くて困るということはなくて、過ごしやすい天候でした。早めの昼食の前にまだ温くなっていない”ビール”を昼からいただきます。普段は結婚式の時くらいしか昼の飲酒は無いので、気持ちよくなって、昼食にしました。
 下は花寿司という食べ物です。こちらに来たときしか売っているのを見たことが無いのですが、茄子の漬物を輪切りにして、上に餅米のとろみのある寿司ご飯、その上に菊の花が載ります。茄子の漬物は好きなのでおいしくいただきます。

 昼食のあとは少し昼寝をして、またサイクリング探検に出かけます。右の建物は関係者が見れば何なのかすぐわかるのですが、農業集落排水処理施設です。大曲西同という看板がついていましたが、まだ出来たばかりらしく、フェンスが無いので軒下で休んでいる人が多く居ます。
 少し行くと、狭い道を観光バスが道幅一杯になりながら走っています。このあたりにもバス用の駐車場があるようです。午前9時を過ぎるとR105から市街地方向に入ることが出来なくなります。この時刻に入ってこられるのは事前に通行許可を取った車だけです。
 R105に出てみます。路線沿いの無料駐車場は満車になっています。市内方向への右折は規制されていて許可証を持った車だけが入ってゆきます。多くの人は歩いて会場に向かいますが30分〜1時間程度歩くのは普通のようです。
 遅い時間(当日午前9時以降)に到着する場合には、市街の東側から入ることが必要です。大曲インターを降りて、大曲西道路に入り、一度R13に出てから市街に戻ります。12時以前であれば会場近くの市街に個人の駐車場が相場3000円程度で多くありますので、そこに入るのがベストだと思われます。12時を過ぎるとやや遠くに止めて歩いて向かうことになりそうです。


 6日経ってNHKで「再放送」をしていましたが、やはりその色と明るさのダイナミックレンジが、ハイビジョンでもまったく及ばない世界です。ましてはじけるような音響はまったく再現できません。見にいくのは正直言って結構タイヘンですが、それだけの価値があります。 できれば地元の経済にも協力するような形で見に行ければ良いのではないでしょうか。  ↓大会提供花火の一場面 川の向こう岸の花火がこんなに大きくひろがります。
参考〜同箇所の地形図
 左地形図で、堤防沿いの道とその1本左の道は一方通行になり、南下しか出来ません。



2007年(H19)第81回大会の記録です。
 06年にも行ったので、とりあえず車を置く場所と通行規制の概要は把握できています。今回は夫婦+義父、そのほかに別の車で2人、合計5人で向かいました。
 次回以降に行かれる方々がむだなく花火を楽しむことに集中できるように情報を提供することに努めたいと思います。 
↓大会提供花火の1シーン。拍手する人も見えます。
駐車場について
 昨年(2006)の現地到着は20:30ころでしたが、今回(2007)は22時頃着となりました。ナビにマークしておいた昨年の駐車場を目指しましたが目的に着いてみると・・・ありません! 昨年使用していた休耕田は進入するところがなく、駐車場としての準備はされていませんでした。後で近くの人に聞いたところでは事情ができて今年はやらないということです。とりあえず近くの道路をぐるぐる8の字に2〜3回まわりながら探しました。
 公式サイトを見ると、駐車場予約システムが試行から次第に本格運用が始まっているようですが、入庫時刻の制約等が大きかったりして利用に適合しない場合が多いので、他の私設駐車場をうまく利用できればそのほうがいいようです。
 有料駐車場の表示があるところの1箇所目で聞くと、大きいのでダメとのこと。あとで昼になってみると結構狭いところに寿司詰め状態にとめさせられるので、サイドオーニングを少しでも出したり椅子を出すこともできない状態のようです。料金は4,000円。帰る時刻によっては他の車の出庫に関連したやりくりが必要になりそうです。
 2箇所目は、見るなりキャンピングカーは3万円ということでしたが、昨年は普通にとめさせてもらったし(ここではなく近辺の駐車場でのはなしですが)、キャンピングカーは大きく見えるけど2×5mサイズだとワゴン車と大差ないので・・・と話したところ、奥に行って聞いてきてくれて、隅のほうならいいとのこと。よし!と思って料金を聞くと、6,000円!去年は3,000円だったけど(これも他のところのはなし)と聞くと、ウチは毎年6,000円ですとのこと。じゃあまた少し回ってみてきますということでそこを離れました。
 農道の小さな分岐点にスタッフらしいテントと人が居たので妻が聞いてみたところ、あまり離れていないところで3,000円から2,000円くらいであるよとのこと。そこへ向かうと数十台のスペースにまだ1・2台しかとまっていなくて、係りのお兄さんに空いてますかと聞くと、ご覧のとおりたくさん空いてますのでどうぞとのこと。値段を聞くと3,000円でどうですか?と言われたので、前の2つが高かったこともあり、商談成立でとめることにしました。ですが周囲を見るとトイレが見当たりません。妻が聞くと場内には無くて近くの有料・無料のトイレになりますとのこと。そこでおまけしてもらって2,000円でとめることができました。とめ方ですが、ほかと違って隣の車との間隔も大雑把で広めにとめられました。
 2台で入ったので間隔を少しあとで調整して間にサイドオーニングをいっぱいに張り出すこともできました。それから出入りの通路もすべて確保してもらえたので、お互いに出庫時の車両移動もしないですみます。 朝までには9割方のスペースがいっぱいになっていましたので、会場に車でやってくる人は大会前日夜から当日朝にかけてが多いようです。 もしこれ以降に駐車場を確保しようと思えば、事前に駐車場を決めて予約をして区域に進入できる許可車両の標識をもらう必要があります。
 会場を中心に方々に民間を含めた駐車場が散在し、私が見たのはそのほんの一部ですので、各地に穴場があるのかもしれません。もし駐車した位置から花火を見るということで駐車場を選定した場合、打ち上げ場所から単純に半径1.5kmくらい以内だとそこそこに見られるようで、自転車で打ち上げ場所を回るように市内を一周してみたところでは、場所取りもそれくらいの範囲に分布しているようです。しかしながら「大会提供花火」をその広がりを楽しんで見たいということになると、正面方向又は裏側(国道105号)方向の90度以内からでないと良さが伝わりません。それからこの大会には視覚上の楽しみの他に、一出品ごとにアナウンスによる説明と創作者が選んだ音楽が付きます。それをステレオ音響で楽しみながら見るということになると…観覧席の3〜5番あたりでないと厳しいかもしれません。というわけで、駐車場所から見るにはそこまでは期待できないので、やはり見通しの良い、あまり遠くない場所ということになるかと思います。

自転車の使い方
 今回は折りタタミ自転車を2台持参しました。開催日の昼近くには周辺道路は歩行者天国状態になり、夕方になると人ごみが激しくなりますのでそれ以降の人ごみでの使用は危険ですし、主催者側でも使用しないよう呼びかけています
H20には規制の意向が強くなって来ているようです。
 H17に自転車利用を呼びかける報道やネット情報が流れたために自転車が増えてしまい、危険だという苦情が出たそうです。
 今のところ禁止ではないようですが、要するに混雑する時間と場所、それに係りの方の指示する禁止区域については皆様も自転車の利用には配慮をお願いします。そうでないとそのうち周辺でも禁止になって不便な状態になりかねません
 今回私たちの自転車の利用は混雑前の日中に周辺の偵察や場所取り、食料品の買出し、探検サイクリングなどに利用しました。2人で3回出動×同行者に貸してあげたので延べ6回も利用しました。 
食料の入手
 市内にはコンビニが各所にありますし、食料品店もあります。出店も結構あるので、特定の食品(例えばマヨタコが食べたい!など)を目指すのでなければさほど不足なく手に入れることができます。上の写真は大仙市役所入り口にあるコンビニの出店テント(上写真))と食料品店(右、
場所はこちら)です。 もっともウチはケチなので家から車の冷蔵庫に食料を詰め込んでで行きましたがやはり現地で新鮮な食べ物や名産をいただくのも楽しみの一つです。今回は和風弁当と鮎の塩焼きと花寿司とバナナなどをget。ジャンボフランクとアメリカンドッグは向かいのコンビニテントがなんと100円!だったのでそちらで買いました。
 桟敷席を利用する場合は有料で、駐車場代もある程度の支出にはなります。ですが、これだけの「イベント」を開催していただいて、行政はもちろん市民の方々の苦労は相当なもので、生活への影響も大きいものと思われます。にもかかわらずこの地域に還元されるべきものが少ないのが気になります。なるべくこの地域で物を購入するようにして、大会がこれからも続く手助けになるようにするのが良いのかなと思い直したしだいです。自由席も有料にするのもテかもしれません。
トイレ
 コンビニ等の店内のトイレはこの日は使用できなくなっていて、店の前に仮設トイレが設置されています。→
 これは高速道のPAでも同様で、こちらは常設のトイレも使用できますが、仮設のものも相当数設置されています。(↓山内PA)
 会場内のトイレは夜花火が始まる直前まで長蛇の列ができますが、始まると待ち時間なしで入れるようになります。これらは無料ですが、ペーパーが無いところのほうが多いようです。 
 中心市街から少し離れた私設のトイレは1回200円程度の有料で、有料の場合にはペーパー・手洗い所がつくこともあります。中には回数券を出しているところもあります。
 また手を洗う設備はほとんどありません。このため私は山小屋泊まりなどで利用するアルコールスプレーを持参します。消毒用のアルコールを百均にある化粧品詰め替え用の容器に詰め替えたものです。
 夜になると工事標識灯の豆電球が点くようになっていますが、夜間出かけるときは小さいヘッドランプを持参するのが無難です。
プログラム
 大会のプログラムや会場見取り図、花火の基本事項の解説、歴史、エッセイなどが掲載された冊子が売られています。新聞社の号外のようですが、希望小売価格などは無い様ですが、 ↓こちらでは200円でしたので一部GET(場所はここ)。前回も同じ場所で同じ値段で売っていました。
場所取り(自由席の確保)
 地図上で説明するとわかりやすいのですが、適当な尺度や文字の大きさのものが無いので、手元に地図を用意なされた上でお読みください。
 観覧会場はご存知のとおり雄物川河川敷の右岸(東側)、大曲橋から姫神橋の間です。昨年(第80回)から当日以前の場所取りはできなくなりました。開放する時間帯も昨年は午前5時でしたが、今年は午前7時です。河川敷きへ降りる階段が7箇所設定されていて、姫神橋寄りが7番、大曲橋寄りが1番です。7時に場所取り開放されるのは、まず7番とのことです。その後順次1番に向かって開けて行くという現場警備担当の方の説明でした。6時頃に自転車で向かったのですが、堤防上は自転車乗り入れ禁止になっています。7時までまだ時間があるので一度戻って8時半頃に、今度は回りこんで大曲小学校の方から自転車で近づいて、堤防近くに自転車を置いて、会場に向かいました。8時30分からは堤防上を歩行者も縦方向(川の流れに沿って)歩くのは禁止されて(緊急車両用に確保のため)いますが、各入り口から横断する分には通行できます。4番階段もすでに開放されていて大部分が場所取り完了していましたが、なんとかそこそこ4.5畳くらいのシートを敷くスペースをGETできました。
 次回も同条件であれば、7時半〜8時頃にくればまあまあの席が取れるかもしれません。

 昼花火と夜花火の間待ち時間、観覧席を遠くから見たようす。日はだいぶ傾いてきて、橋脚の間から堤防斜面の人垣が見えます。

 花火の写真を、動画ではなく分解写真形式でアップしましたが、レイアウトがうまくいきませんので別ファイルにしました。ご覧になる方はこちらから開いて「コンテンツを許可」した上でご覧ください。
日中の過ごし方
 会場近辺の道路は、当日午前9時頃にはほとんど通行止めになります。許可標識をつけた車はある程度出入りできるようですが、次第に人混みが激しくなってきます。8月の末は、天気がよければ日中は真夏に近い暑さになります。朝から車は動かせない状態で、昼花火が始まる17時までをどのようにすごすかも考えておく必要があります。  車で昼寝しているからいいさ… そうできればもちろんいいのですが・・・。
 昨年も今年も日中は猛暑でした。普通の自動車(キャンピングカー以外)で、炎天下を車内で過ごすのは非常に過酷です。エンジンをかけてエアコンを回している人も数パーセント位はいるようですが。 ボディが黒系統の場合にはとても中にはいられません。白系統でも窓の部分に太陽光を遮断する対策をしないと居られません。
 キャンピングカー(キャブコン)は色が白系統で、壁面には断熱材が入っていますし、窓は二重の樹脂でできていて、熱線反射のブラインドもあるのですが、閉めてしまうと通気性が無くてやはり暑くなります。
 窓は全部開けてすごすのですが、フリップアウトした窓の外側に、日差しが入らないようにアルミ反射材の面を外に向けて断熱マットを取り付けます。取り付け方法は布ガムテープが手軽でいいのですが、接触面の温度が上がると粘着樹脂が溶け出して離れてしまうことがあります。残った粘着材ははがすのにあとで苦労します。何かいい素材を探さなければなりませんがまだみつかりません。
 ともあれサイドオーニング等を含めた対策をきちんと行うと、キャンピングカーの中はクーラーを使わなくても外よりも涼しく過ごすことができます。さらにこの日は少し前に録画した「ホーンテッドマンション」を見て涼しくなろうとしたのですが、途中で飽きてしまって約2人が居眠りを始めてしまいました。昼食をいただいて、夕食の買出しをしたあと、サイクリングで周辺偵察を行って、またバンクベッドを引き出してお昼寝にしました。
 他の普通の乗用車の方々はどうしているのかな…と見ても、ほとんどの人が車には居ません。早々と会場に詰めている人たちも居るようです。中には反射マットの反射面を上にしてまぶしく日焼けしながら場所取りを続けている方もいるようですが、これもかなり過酷なのではないでしょうか。 私が普通の車で行ったとしたら、ビーチパラソルかタープを用意して椅子を出して休むのではないかと思います。 
 逆に寒いくらいの日や、雨の日もあるかもしれません。どのような状態でも日中を気持ちよく過ごす用意をして、夜の観覧に備えるのが大事なようです。この日は聞こえた範囲だけで救急車が4回ほど来ていました。一人は水路に転落のようでしたが、ほかは多分熱中症ではないでしょうか。



2006年(H18)第80回大会
 大会の一場面(花火を撮るのは難しいです)。横一列に一斉にあがった一部です少し前にあがったものの煙と、次に開く玉が上ってくるのが見えます。
 大曲は大きな都市ではありませんので、市内に宿泊収容できる人数は多くありません。周辺都市に宿をとって交通機関利用で往復する方法を取る方も多いのですが、車周辺でテント等を利用して泊まる方の方が多いようです。

 まずは会場周辺の野営地の具合を御覧ください。
@左は大曲橋の南側左岸36番のP
A左下は大曲橋上から大曲南大橋方面を望んだところで、やはり36番の駐車場(橋よりと橋から離れたエリア)B下は大曲大橋から見た27番と10番の駐車場です。

@とAは当日朝、Bは翌日朝の状況です。
 河川敷等の公共用地で野営に利用できそうなところは全て利用できるようにしてありますが、はるか彼方まで車とテントの列になっています。これらを利用できればいいのですが、前日夜に到着した時点で、駐車場地図に掲載されているキャンプサイト(一般車テント設営可の駐車場)は、ほぼ満杯になっています。

 12年ほど前に来たときは地図上の41番の駐車場(姫神橋下流右岸)に泊まったのですが、当時は先着順で特に規制は無く、前日(金曜)夜に到着して何とかテントを張ることができました。平成18年は木曜の夕方に開場してすぐに満杯になったようですので、年々混雑は激しくなってきているのではないでしょうか。
 どの駐車場が何日の何時に開場して、どこの道路が何時から通行止めになるかなど、詳細に交通規制図/駐車場案内図に記載されています。混雑回避と有効利用効率に最大限配慮して、過去何十年の交通状況を分析してこのような規制形態が形成されてきたもので、大変参考になります。

 あらためて会場に向かう方の日程を考えてみると、一般には金曜の勤務を終えてから頑張って夕方から夜通し運転して会場に向かうという方が多いのではないでしょうか。とすると多くの会場周辺のキャンプサイトが開く木曜夕方や金曜朝に到着ということはできません。そうなると花火会場の近くでキャンプサイトを見つけるということはほぼ不可能です。(もちろん間に合う方は各サイトの開場時間に並ぶのが確実と思います)
 風呂はどうするかといいますと、2泊で夏場ですので1回は我慢するにしても、1回はどうにかしたい・・・ということで、途中にある風呂に入ってゆくのがよいかと思います。北上周辺や、道の駅、中には錦秋湖SAのように高速上にも風呂が併設のところもあります。

 会場近くの駐車場料金の相場は1回3000円ですが、駐車できる時間制限はありませんし、遠くからこのために来るので、特に高いとは思われません。有料でよいということであれば結構近くに良い場所があります。駐車場地図に載っていない民間の駐車場も相当数ありますので、通行止めになる時間の前に町の中や周辺を流してみると、おばちゃん、おじちゃんが呼び込みをしていたりします。ただし市街地の駐車場は順に詰め込まれるため、ほとんど途中出場不能のようです。
 私が地図を見ながら練ったプランは、キャンカーですので普通の駐車場で2泊することでプランを組みます。地図に記載の某有料駐車場に決め、その開場時間である21時までに着くように向かいました。  その駐車場の開場夜九時少し前に到着しましたが、警備員の方がまだ閉まっているゲートの前に待機していました。近くのコンビニのPで待っていると、隣に軽トラックが停まって、おじさんが近づいてきました。お話を聞くと、「河川敷のキャンプサイトはほとんど埋まってしまっているし(この時までその状況はわからなかったのですが)、会場から結構遠いところが多いので、ウチは会場に近いから案内するので利用しませんか?」 ということです。 ちょっと考えましたが、だまされたと思って軽トラックに付いてゆく事にしました。
 地図上に掲載されているPではなく、休耕田を利用した臨時駐車場にはまだほとんど車が停まっていません。翌朝までには半分くらい埋まっていましたが、道路や喧騒からは少し離れているし、直接車窓からでも花火も十分に楽しめる距離です。隅の、隣が空き地の区画をGETしました。
 その夜は会場の偵察に出かけます。以前は会場の場所取りは制限が無かったのですが、夜通しの警備員のお兄さんにきいたところでは、H18年は当日朝5時までは会場に立ち入ることができません。ですので朝にまた場所取り(敷物を張る)に来ることにしました。この日はビールをいただいて一泊目としました。
 
← 投宿したサイト(駐車場)
 休耕田ですので保水性は十分! このときは降雨が無かったのですが、弟の経験では排水溝がきちんと掘ってないと、まさに泥田になって、4WDでない車は駐車場の人が用意したトラクターで引っ張りあげてもらわないと出られなくなるそうです。

 となりのテントは他のお客さんのです。一張分で駐車場1台分の料金だそうです(駐車場のおじさん談)
 当日の朝は少し寝過ごして、場所取りには7時頃に向かったのですが、まあまあの場所が取れました。180cm四方のブルーシートをペグで固定しました。
 川に近い桟敷席は前売りの指定席で、ほとんど団体客が利用するようです。前だと迫力があるのと、「ナイアガラ」などは前方でないと見えなかったりしますが、あまり前でも見上げる角度が高くて首が疲れるようです。中央左の黄緑の縦長の箱が並んでいるところはトイレで、結構たくさん(200mおきくらい)配置してあります。
 
 場所取りのあとは市内を見て回ります。
 携帯電話やテレビの中継やらで通信設備の車も待機しています。
 仕事柄、各地のマンホール蓋を注意してみて歩くのですが、こちらではやはり花火をデザインしてありました。

 そしてこれ↓があきた名物ハタハタではなく、ババヘラアイスです。
 その存在は30年ほど前から知っていましたが、街道沿いの駐車場などでビーチパラソルの下におばちゃんがいて巨大な魔法瓶の中からすくって盛り付けるアイスを売っています。最初はその名称が蔑視しているようで、誰かがあだ名を付けたのかと思っていましたが、御覧のように堂々と商標を掲示しています。なんと地方発送もしているそうです。達人になるとバラの花の形に盛り付けてくれるとか・・・


 駅の近くまで市内を探索した後は、駐車場に戻って夕方までゆったりとすごします。この日は「The Day After Tomorrow」を3人で大音響で見ました。映画の内容と季節がぜんぜん違うのですが、環境保全は大事であります。
 問題は、まだ真夏の陽射しですので、暑さ対策をどうするかです。乗用車で来ている方々は日中エアコンを付けっぱなしにしているか、車外の何処かに避難しているようです。それでも日よけのアルミマットを張っていると効果があります。
 サイドオーニングを南側に駐車区画ぎりぎりまで出して直射日光が車内に入るのを防ぎます。その他の窓も陽の当たる部分は必ずロールアップブラインドを閉めて熱線の進入を防ぎます。陽のあたらない部分は開放をして網戸は閉めた状態にして通風を図ります。舗装された駐車場では周囲の気温が高いのでしょうが、幸いここは土の上であまり気温自体は高くないようなので通風させたほうが気持ちよくすごせます。
 運転/助手席部分も熱対策をしないと大変です。うちは専用の断熱マットを持っていないので、汎用のアルミロールマットを用意しました。それを洗濯バサミなどで陽射し方向に向けて留めます。今回の駐車では西方向が車体前方向でしたので夕方の熱線を防ぐのは特に重要な対策でした。
                                                    (↓070217追記)
 2泊したのですが、キャンピングカーのバッテリーの使い方について説明します。基本的には毎日走行する場合には我が家の使い方ですと補充電は必要ありません。 到着から出発までに使用する電力は、電子レンジを朝晩合計約15分、テレビ視聴1時間、DVD(アンプ内蔵レシーバとサブウーファと液晶テレビ20インチ)2.5時間、照明2時間、トイレ換気扇10時間、給水ポンプ延べ3分、その他冷蔵庫等のコントロール電力10時間・・・くらいでしょうか。出発直前くらいになりますと電子レンジ使用時には電圧が下がって11.2V程度になりますが、支障はありません。
 翌朝から走行が可能な場合には1〜2時間も走るとサブバッテリー電圧は回復しているようです。 今回は2日目も駐車したままで走行しません。車のエンジンをかけておくのも抵抗がありますので、充電用の発電機(Ex6)を持参して、日中充電することとしました。別記のようにウチのコルディには「アメリカ仕様」のヘンテコな外部電源取入れ口は省略して、日本の100V電源に直接繋ぐことができるようなプラグと延長コードをとりつけてありますので、車内装備の充電器経由で充電を始めました。 充電器(外部電源からの充電用)はオプションで大容量にしてあるのですが、3時間程回して9割程度完了かなというくらいです。私のような「AC電源つきのキャンプサイトには絶対泊まらない」場合の連泊には少し対策が必要です。
 ソーラー充電器というのもありますが、その出力を考えると、連泊時の1日使用電力を、日中に補充できるくらいの能力は無いようです。 出動が2週間に1回より少ない場合には有効かもしれませんが、ウチでは最低週2回乗りますので今のところつける予定はありません。

← だいぶ陽が傾いてきた頃、いよいよ出陣です。近くの堤防の上も歩くのが大変なくらいに混雑し始めています。
 近くの工場の用地は朝はいなかったのですが、夕方には観光バスで一杯になっていました。駐車場のおじさんの話では、この日の駐車料金だけでン百万円の収入になるとか・・・。    →
 打ち上げ場所から雄物川をはさんだ河川敷の主観覧場は数十万人の人で一杯になり始めています。
 朝に確保しておいた敷物の場所を目指しますが、確保する時点で周囲の記号や特徴を確かめて、迷わずにたどり着けるように気をつける必要があります。

 
おやつ類を中心とした出店もたくさんあって、お祭り的な雰囲気を盛り上げています。
 私たちの場所の近くでは、焼肉セットを持ち込んで食べながら見ている人たちもいましたが、ずっと臭いがしっぱなしなので、鼻の方はあきてしまいました。
 さて、太陽が西の山に隠れる頃、昼花火から大会は始まります。火花は見えにくいのですが煙に色がついています。
 大会の内容については、いくら写真で解説しても伝わる物ではないのですが、競技大会なので、各出場者は基本技能を使った作品と、創造花火と呼ばれる自由な構成で作ったものの2種類を出品します。後者には題名と各自が選んだ音楽も付いていて流されますので、解説音声と共によく聞こえるのが正面観覧席です。そのいみでは正面のよい場所で見るのもいいのですが、混雑しているのでやや疲れますし、上記の焼肉臭があったり、基本的に椅子の使用は禁止ということもあります。
 


  ↓中には図柄・キャラクターもあります

 オススメは「大会提供」です(上と左)。これを目当てにくるお客さんも多くて、大会提供のアナウンスがあると拍手があがります。

 大会提供まで見たところで、駐車場に戻って残りの作品を見ました。次回はずっと車の座席か屋根から、ビールやつまみをいただきながら、BS放送の解説を聞きながら見るのもいいかもしれません。