「青森と秋田の春」  2024.04                                         「よかったところ」topへ topへ

   

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 近年の桜開花予想はブレ幅が大きくて、なかなか思い通りの花見ができません。普通の人であれば事前に予定を立てて出かけるので、満開に当たるかどうかは「運」次第です。
 弘前城公園には今年も美味しそうな出店がたくさん。
で、肝心の桜の咲き具合は… この日の観測で満開が発表されました!(ソメイヨシノについてですが) 
 これまで何度かこちらには来ていますが花期ぴったりは初めてのことです。
 西側の外堀、桜のトンネルを往復します。ボートも貸し出されています。報道にもありましたが、こちらの染井吉野の管理は四十数人のチームで、平均寿命を越えてきれいに咲かせてくれているようです。また花の密度が、一つの花茎から7個も咲くことがあるそうです。
 曳家して仮解放中の天守も見学します。これもタイミングよくミス桜の皆さんも撮影に応じてくれていました。

 2024弘前城の桜が満開になった日 の動画はこちらからどうぞ
 弘前の次のポイントは鶴の舞橋です。部分改築を進めているようです。駐車場は一部が有料ですが普通車30分まで無料と表示されてます。キャンカーはいつも大型車枠には止めないので、発券機に進むと「高さ2.5m以上のキャンピングカーは大型車です」との表示。バックもできず、進入しましたが、短時間の駐車にもかかわらず大型料金1000円を取られました。事前に2.5mの表示があれば避けたのですが、釈然としません。おそらく「大型」の判断を本来全長で行うべきところを、機械の安易な選定で、高さで測るようにしたためにこうなったと思われます。
 運営現場でもそれを鵜呑みにしていて、実際にキャンカーで訪れて不快な思いをした人がいて、観光地のイメージを悪化させているとは考えないのでしょう。
 対策としては事前掲示の「普通車無料」より大きく「高さ2.5m超は大型」と分かりやすく示すべきでしょう。また「大型車」も30分無料とすれば問題ありません。
 次のポイントは高山稲荷です。千本鳥居が有名のようです。標高が殆ど無いにも関わらず、一般には高原で見かける「アズマギク」がたくさん咲いていました。
 五能線沿いに南下して秋田に向かいます。五能線は前回通った際には大雨災害で線路が不通となっていましたが、今回は全線開通していたようでした。
 深浦のまちのスーパーで食料品を買いだして、P泊ポイントを探しながら走っていると「ゆとり駐車場」がありました。静かで見晴らしがよく、空いていてゆったり過ごすことが出来ました。
 八森の道の駅 お殿水まで移動して、朝食と水を汲み、八郎潟へ向かいます。
 菜の花ロードは多分2回目ですが、桜も菜の花もちょうど見頃でした。と言っても桜はソメイヨシノだけの区間と、数種類が入り組んで植樹されている所があります。それぞれ楽しめます。
 (旧)八郎潟の中にはいろんな設備がありまして、こちらは生態系公園です。温室には不思議の国のアリスが昼寝をしていたお花畑のような植物もあります。
 池や渓流もあります。ですがここは標高がマイナスの土地なので、自然の雨による流れではなく、低所の池からポンプで循環させているようです。でも水草等が成長していて、ザリガニ釣りもできるとのことで、だいぶ自然本来に近い状態に保たれています。
 秋田市街は経由せずに、山沿いの地方道を通って角館にやってきました。駐車場は武家屋敷などから少し川沿いに南に進んだ野球場を利用します。ここから桧内川沿いの桜並木・トンネルを楽しみながら武家屋敷通りまで歩くとちょうどよいコースです。
 公共とあわせて民間駐車場も何か所か有りますが、前記の野球場は無料で、その近くには「角館」の看板があります。立体的に作られていますが、郊外に寄ったところにあるのがやや不思議です。
 武家屋敷通りに入ります。枝垂桜がうまくマッチすると風情があるのですが、残念ながら花のピークは過ぎていて、別種の桜をいくつか鑑賞できました。
 次に訪れたのは、西木村のカタクリ群落です。栗の林の林床には一面にカタクリの花が咲き競っています。ほんの少し花期が過ぎていますが、個別にはちょうど良いところもあります。
 中には白花もいくつかあります。白花の株がある所には案内板があって(多分毎年変わる)、見つけやすくしてくれています。他にもエゾノリュウキンカやキクザキイチゲも見つけられます。
 観光案内施設を兼ねたカタクリ館に戻ってくると、ちょうど近くの駅を秋田内陸縦貫鉄道の列車が出発したところでした。次に乗ってみたい三セクローカル線の一つです。
 角館に戻り「みずほの里ロード」で国道を経由せずに横手に向かいます。横手城跡でSLのある近くの芝生駐車場で宿をお借りします。
 ツアーの最終日は ほっと湯田駅で朝風呂をいただきます。誰もいなくなったところで写真を撮りましたが、浴室内には信号機があって、列車の発車時刻までの余裕に応じて、色が変わります。
 湯田の焼地台公園はまだ夏季営業をしていないのですが、釣り橋を渡って見学はできます。下流の湯田ダムが春先でほぼ満水になっていますので、この近くの貯砂ダムも水面下で、新緑の水没林も見られる季節です。
 湯田に来ると立ち寄るのがスーパーオセン湯田本店です。いつもは自宅に近い北上店の利用が多いのですが、ネットチラシを見ると特売品に違いがあるので、通りがかった時には両方に寄ります。今回はイチゴ1パック、ナント!198円+税でGETできました。別に傷んでいるわけでなく、味も一級です。「おつとめ品」のラベルが最初から印刷してあるので、特別なルートがあるのかもしれません。
 最後のポイントは岩沢の水芭蕉群生地です。水芭蕉の他にも左の二輪草など、この辺りは各種の可愛い花たちが咲く場所のようです。
 しばし園地の木道を歩きます。岩沢駅には水澤鉱山の資料館も併設されていて、いつか鉱山跡にも行ってみたいのですが、一度向かった際には作業中で進めずに引き返しました。中々実現しません。
 ミニストップでアイススイーツを買っていただきましたが、今回は同店では初めてのハズレで、氷ばかり多く入っていました。なのでさっき買ったイチゴをたくさん載せて美味しくいただけました。
 足早に過ぎる春の花たちを、今年もたっぷり眺めることができました。


   (完)