「仁賀保と須川高原のあたり」  2023.08
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 毎年のように通っても飽きない、仁賀保高原のあたりと須川高原へ、滝と夕陽も楽しみながら行ってきました。今回はYoutubeに写真とビデオを統合してアップしてありますので、そちらのリンク先と共にご覧ください。

 往路の立ち寄りカ所は、北上線岩沢駅(過去に何度か紹介)の少し東(北上より)にある蓮池です。少し前に大船渡市の同を見てきましたが、8月下旬でもまだ少し花が残っています。少しわかりにくい場所にありますが、Googlemapではこちらになります。多聞院伊澤家 様を目指して線路をまたいでゆくと蓮が咲いていました。
 岩沢のあたりでは、他に水沢鉱山跡も見学したいのですが、道が悪かったり通行止めだったりして、まだ達成できていません。
 この日は金曜日で、翌日に大曲の全国花火競技会が開かれます。ここ何年か行っていないので来年の観覧を目指して、駐車場や観覧スポットの下見を兼ねて大曲市内を通ってみました。姫神公園はどうかなと思ったのですが、当日朝まで閉鎖されているようです。でもゲート前には2台の車が遠方から来て待機していました。
 国道105号を経由して仁賀保高原に夕刻、陽が隠れる直前に着きました。
 秋田の夕日スポットとして、私的には今年巡った3か所 戸賀湾展望公園・こちらの仁賀保高原・このあと行く須川高原 がおススメです。
 でもこの日は暑かったせいか鳥海山の上にカナトコ雲が発生していました。何か所かで大雨警報が出ていたようです。
 仁賀保高原には30年以上前の未だ風車が立っていなかった頃から通っていますが、その風車も更新作業が進んで、さらに大きなものにほぼ入れ替わってきました。
 仁賀保高原の夕陽・朝日 全写真(Youtube4K動画)はこちらのからご覧になれますのでどうぞ
 避暑のために仁賀保高原で一泊としましたが、翌朝にまた一度麓に降りて鳥海山の湧水、元滝を目指します。
 Googlemapには 元滝 と 元滝伏流水 の二か所にピンがありますが、多分後者の方が正しい位置に打たれています。
 鳥海山の堆積した岩盤の隙間から広範囲に流れ出る元滝ですが、沢筋に沿って一本の流れになり、少し下ったところで人口の取水堰から水路に取り込まれてしまい、本流の流れはほとんどなくなります。
 右写真はその導水路沿いに駐車場から元滝へ向かう途中のようすです。連続猛暑日が記録的な夏なので、湧水の表面には冷気で川霧が立ち込めます。
 木漏れ日が太い一筋となって川霧に当たった所だけ、マイナスイオンがうねって流れてゆく様子が見られます。光以外の部分も同じく流れているのですが、暗い所では目立ちません。
 劇場のスポットライトのように霧の舞いをしばらく無料で楽しむことができました。
 駐車場には意外に多くの車が集まってきていましたので、どうしてだろうと思っていました。この情景が現れることを知っている人たちがいて、写真撮影に集まってきているようでした。
 木漏れ日の斜線の角度の他に、水面で反射した光線でも筋が現れるのでV字型になっています。
 林間の歩道を進むと、元滝本体のあたりでも冷気で涼んだり写真を撮っている人がいます。
 私たちもしばらく猛暑日をわすれて滝の前で自然の恩恵にあずかりました。
  Youtube4K動画 鳥海山麓 元滝 朝の川霧 マイナスイオンたくさん 2023.08  はこちらからご覧ください

鳥海山の北麓で、よく訪ねて回る滝は、法体の滝と元滝ですが、滝ではないポイントで獅子が鼻湿原もこのところ毎年のように足を運びます。林間をしばらく進んで あがりこ大王を回り…

 少し戻って獅子が鼻下の出坪(でつぼ・下写真)へ向かいます。出坪のあたりまでは木道が整備されていて、多少段差や勾配があるもののよそ見しながら行くことができます。出坪は保護ロープの先なのですが、せっかくここまで遊歩道があるのですから、もう少し間近で見られて、手で掬って水を飲めるようにしてはいかがでしょうか?

出坪から先は「獅子が鼻」の名のように、粘り気のある溶岩の先頭が冷えて止まった場所を横断して行きますので、やや足場が悪いところもあります。でもこちらにも小さな湧き口が何か所か有って、水量が多い季節には手で触れたり飲むことが出来ます。

 また林間の木道になって傾斜がゆるくなると、発電取水作業用の車道に出て、水路沿いに進みます。

湧き出たばかりの水は、透明で青く澄んでいます。この流れを見ただけでも歩いてきたかいがあります。

 鳥海マリモを見学する行き止まりの歩道も往復します。多分 出坪から流下した湧き水ですが、ちょっと見、阿寒湖のマリモとは似ていません。
 遊歩道に沿って導流壁があって、その下流は上記の導水路へ入ってゆくのですが、現代の自然保護と数十年前の水力発電開発との兼ね合いが気になるところです。
 この日も暑い日でしたので、ここへ来た時の楽しみで、清流に口をつけてゴクゴクと喉を潤します。
 遊歩道の入り口に戻ってきました。昨年に引き続き、この中島台から鳥海山の矢島登山口方面へ抜けるルートはいまだに通行止めのようです。生活必需道路ではないのと、回り道ができるので、修繕の優先度が低いのだと思います。
 この次の目的地は須川高原ですが、上記回り道のついでに、再び仁賀保高原の土田牧場に立ち寄ります。目的はトーストセットとジャージーカントリー(ヨーグルトとアイスクリーム)と外で焼いているソーセージです。いつもながらおいいしくて満足です。
   4k動画 鳥海山獅子が鼻湿原 樹間のオアシス 2023年8月  はこちらからご覧いただけます

(この記入時点で季節は変わってしまっていますが、次年度以降の参考に夏季の記録をアップします)

夏季のキャンピングカーを含めた車中泊の難点は暑さ対策ですが、何らの設備的な対応無しに解決する方法は、標高が高くて涼しいところに泊まることです。というわけで秋田と岩手にまたがる須川高原にやってきました。

 須川高原には何度も来ていますが、まだ訪れたことのないポイントとして、須川湖とキャンプ場がありますので、徒歩で周回します。テントを張るデッキやトイレ・炊事棟があります。でも高齢者に入ってしまうと夜のトイレが億劫なのでややためらってしまいます。環境的には良さそうです。
 大駐車場にやってきました。陽は西に傾き、秣岳にかかって流れる山霧や遠くに浮かぶ積雲を眺めながら夕食の準備と、濡れたタオルの干し方などをします。
 刻々と変わる空の色や雲の形をゆったり眺めながら夕食をいただきます。
 西寄りのこちらは温泉宿の駐車場なので、十分に空いている場合に限り停めるようにしています。公共駐車場は東側・岩手寄りにあってビジターセンターとトイレがあるそばですが、景色的にはイマイチです。
テレビの受信も西側でだけ可能です。
 この日は夜になって次第に風が強くなってきましたので、公共駐車場のほうへ移動しました。風当たりが強いと車体が揺れるので心配な時にはこちらがおすすめです。
 須川高原温泉の建物が自家発電の照明で暮れたばかりの夜空に浮かび上がってお城のようです。
 

翌朝は源泉のあたりだけ散策して、足湯が可能かどうか指を入れてみましたが、夏の気温が高かったことも影響しているのか、以前より高いような感じで諦めました。プールのような水たまりは、以前は本当の温水プールとして使っていたところです。

 標高の低いところは霧で埋め尽くされて、高い空には雲がそびえる青空を眺めながら、岩手側に下りてゆきました
 4k動画 須川高原からの夕日 はこちらからご覧ください
(この項おわり)