「山形県 庄内・朝日のあたり」  2019.09.15・16
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 山形県内にも見に行きたいスポットがたくさんありますが、庄内地方と朝日町をメインに何か所か見学してきました。
 秋田県の湯沢市から13号線を南下して新庄を経由し鶴岡にむかいます。どちらも城下町の名残でお濠や神社のある公園があります。 新庄では池の中にザリガニがいるらしく、一生懸命釣りあげている人が子供やら大人やら何人も居ます。昆虫飼育ケースに何匹も入れて持ち帰るおじさんもいます。でも私も池底を覗いてみたのですが、保護色のためか見分けがつきませんでした。福島辺りにも居るようですが私の住んでいる地域では見かません。
 庄内・鶴岡市出身の作家藤沢周平の作品が映画化されたものはいくつかあります。この鶴岡で撮影されたものも多いようです。市内にも聖地巡礼のスポットが何か所かあって観光案内に載っています。
 庄内映画村資料館に行ってみました。こちらは撮影地場所ではなく諸々の映画の資料が、養蚕施設だった建物の中に展示・紹介されています。しばし映画の世界への興味を新たにしました。
 テレビで放映される映画のうち、興味のあるものを録りためて、将来の楽しみにBDに保管しています。現状、フルハイビジョンでプロジェクタでソファーに深くかけて、サブウーファ付きのサラウンド音響で見ると至福です。藤沢作品も数本録ってありますがまだ2本しか見ていないので楽しみです。
 今後4k、8kが普及するかもしれませんが、自分の視野に入るスクリーン全体を見渡した場合に違いが判るのかどうか疑問です。画面に近づいてまじまじと見ればわかるでしょうが、眼鏡やコンタクトで視力を補っている人ではわかりにくいのではないでしょうか。

 養蚕関連施設だったところが再利用されて展示・物販・飲食などに使われています。明治維新の頃に武士だった人たちが巨木の原生林を開拓して養蚕業に携わるようになった歴史等が紹介されていました。
 次に向かったのは車で20分ほどのところにある、スタジオセディック庄内オープンセット です。家に10年くらい前の山形ガイドブックがあって、それを見ると入場料は300円でしたので参考にして行ってみると、大人1300円でした。
 場内全行程を歩くと4kmほどあります。常時循環バスを利用すれば乗り放題で500円です。途中からの利用も可能とのことで、とりあえず歩きで低い方へ向かいながら見て回ります。
 右のセットは「おしんの家」ですが、数日前に放映された「超高速参勤交代リターンズ」の中にこの場所の稲刈りをしている場面がありました。
 標高の一番低いところまで見学しながら歩いてくると、循環バスが止まっていましたので、予定を変更して、最高所まで片道バスを利用して効率的に移動することにしました。

 街並みもありますが、人通りが無いのと夏季で雑草が刈られないで生えているのでセットとわかりますが、周囲に溶け込んで自然です。やはりオープンセットは人里離れたところにあって、現代の人工物が目に入らないことが条件になるようです。
 一か所だけ、本物かどうか区別がつかなかったものがありました。神社です。鳥居も立派にあります。バスの運転手さんに聞いたところ、昔この区域に実際にあった集落に付帯してあった本物の神社を残してあるそうです。
 この日の夕刻近くに、鶴岡市の加茂水族館に向かいました。日が傾いてきているにも関わらず、駐車場はほぼ満杯で、最も遠い漁港のあたりまで行かないと止められませんでした。
 車も満杯で、人も満杯です。入口までほとんど人の列は渋滞しています。新規開館から1・2年のころに来た際には休日でもこんなに混んではいなかったような気がするのですが。 
 しかしながら混雑時には要領があります。人の列は水槽の並ぶ、通路の主に左側に並んでいますので、お目当ての水槽がまだ先の人は右側を進んで行くことが出来ます。ただしどんどん進んで行くとほとんど何も見ないで出口に着いてしまいますので、左の列が途切れている部分から、水槽を見始めることも出来ます。 最初の方は淡水魚などで身近な生き物が展示されているのでそこを飛ばしても良いという人は、右側を進んでくださいと、係の人も誘導していました。 
 それからコース中間あたりに魚とのふれあいコーナーがありますが、ここで通路は分岐して左へ行くと屋外のアザラシショー観覧席に出ることが出来ます。また屋内通路も最後の方で観覧席に繋がっています。ですので、屋内通路の右側をずーっと進んでさっぱり見ないで終わりそうになった時には、観覧席からまた通路の中間あたりに戻ることが出来ます。

 クラゲの大水槽のある広場では写真を撮る人たちが列をなしていました。今のカメラは優秀で、ポケットに入るサイズながら、かなり望遠を使った暗い屋内でも、連写合成して何とかみられる写真を提供してくれます。二枚とも10m以上離れた水槽の上部を座って手持ちで撮影しました。 スマホではこれは出来ないはずです。
 庄内を離れて、六十里越とかつては呼ばれた月山道路を越えて寒河江方面に向かいます。この国道112号を初めて通ったのは45年ほど前(1973年)のことでした。現在は通年自動車走行が可能ですが、当時は高規格道路もトンネルもない未舗装の曲がり道が延々と続く難路でした。山形市から庄内地方へ行くには、一般的には新庄経由でしたが、出羽三山の湯殿山へ向かうために、バスでこの道を通ったのでした。ちなみにその時は月山・羽黒山を越えて鶴岡駅まではバスで行き、列車で新庄経由で山形市に帰ったのでした。現在でも高速道路は湯殿山入口を挟んで途切れています。
 翌日の目的地に近い道の駅大江にやってきました(本体の写真はありません)。自宅周辺に天然の火山性温泉が無い私には貴重な、温泉付きの道の駅です。と言っても直結ではなく、隣接して天然温泉で一般外来入浴ができる施設があります。老人福祉センター柏陵荘(上写真)へは、軽トラックで来る人の率が高くておじちゃん・おばちゃんが温泉に浸かりにやってきます。入浴料は、なんと!250円だそうです。シャンプーやボディーソープもあるということなので喜んで入ります。廊下の出張販売では農産物等もあって、ナイアガラとスチューベン計2房で180円で買えました。
 浴場は露天風呂もあります。そして何よりよかったのが、常連がたむろす温泉地によくある弊害、独自の場所取りルールや、「よそ者」を見る視線、お湯を洗面器に出しっ放しで湯舟に入るといった、いやらしさが無かったことです。(経験上あるところも多いです)
 翌朝、おしんの「筏で出発するシーン」を撮影した場所が近いので散策すると、もう一つ隣にも立派な温泉入浴施設が(右写真)あって、こちらも開館(6時)から利用者が並んでいました。こちらは350円のようですが、それでも安いです。銭湯よりも多分(銭湯はほとんど使ったことが無い)。うらやましいです。
 ロケ地のすぐ下流には鮎漁のヤナ場もあります。   
   
 閉校になった小学校の建物にやってきました。ここには RUSTICA という、ゴムボート川下り(ラフティング)の運営会社が入っています。ここで、福島から来る長女夫妻と待ち合わせて受付を済ませ、最上川へ向かいます。装備等は全部貸してもらえます。

 
 もちろんラフティングなどは初めてのことで、受付年齢上限まであと少しなのですが、栄養豊かな最上川の水を鼻からたっぷり何度も飲み込みながら、川の中に何回も落ちて、最高の一日を過ごすことが出来ました。

    最前列が私 →
 次のポイントはこんにゃく料理のお店です。持ち帰り土産品も販売しています。和食のコース料理が出てくるのですが、例えば左下写真の右上の小鉢に入っている黒豆は、半数がこんにゃくでできていて、残り半分だけが本物です。他の物も見ただけではわからないケースも結構あります。
 そして山形の観光地食品の定番玉こんにゃくです。何十年か前に地元の同級生に何故山形ではおでんと言えばこんにゃくしかないのかと聞いたところ、他のは売り切れたんだろう…とうそぶかれたことがありますが、今ではこんにゃくと表示されているのが多いですが、昔はおでんと書いてあって玉こんにゃくしかなかったのでした。
 右写真、下の二本は「やきとり」です。味付も 香りも 歯ごたえも焼き鳥です。でもやっぱりこんにゃくで出来ているんですね。お見事でした。
庄内・朝日町・上山のあたり  ・・・完