鳥海山は、秋田と山形にまたがっていますが、秋田側の山麓に良いところがいっぱいあるので時々いかせていただきます。今回は初めての「桑の木台湿原」のほか、いつもの仁賀保高原にキャンプしてきました。 |
|
鳥海山は月山と並んで残雪が遅くまで残る山ですので、7月に入ってもご覧のとおり半分くらい雪に覆われています。頂上まではまだ一度しか上ったことがありませんが、6月初めでもほとんど雪の上をアイゼンを付けて歩いた記憶があります。 この辺りは道路が自然災害等で通行止めになっていることが多いので、道の駅で道路情報を見て、法体の滝から払川の登山口に近い方を経由して桑の木台湿原に向かいます。 以前にもこの湿原を目指したことがあるのですが、情報・学習不足で、全然違う林道へ進んでしまい、徒労に終わりました。リンク先地形図の道を南に進むと湿原記号があるのでそこかと思ったのでした。 |
|
前回にも未舗装ながら駐車スペースはあったのですが、今回来てみると立派なレストハウスとトイレが出来ています。ただし電源が自家発で、最盛期だけの運転ということで、設備的には水が少し流れるだけのようです。 | |
レンゲツツジの最盛期の週末等には林道をシャトルバスが往復するようですが、この日は全工程歩きます。 案内板に従ってしばらく林道を進むとこちらの湿原に着きますが、途中には約500m毎に標識があります。 車道終点からもまあまあ歩きますが、登山靴を履いているので、フラットな車道を歩くよりは疲れにくく感じます。 |
|
木道を歩く湿原の核心部は、周回コースが一方通行になっています。その最初の方に池塘があります。向こうに鳥海山が見えますが雲に隠れて頂上までなかなか見えません。 時期的にはレンゲツツジが終わって(花を一輪だけ見つけましたが)、目立つ大規模なお花畑はありませんが、トキソウなどを見つけることが出来ました。 リンク先の地形図には遊歩道は表示されていませんが、特に迷うようなところはありませんでした。一応GPS軌跡を録っては来ましたが、あまりメリットが無いので掲載は省略しました。 |
|
案内マップのタイムを合計すると、駐車場から往復と鑑賞時間を合わせて3時間ほどになりますが、ドローンを飛ばした15分くらいを含めて、約2時間半くらいで戻ってきました。 地形図をみると池塘は左上の湿原周回入口近くにある大きい方と、左下の出口近くにある小さい方の二つがあることになっていますが、上空からの観察では後者は既に草原状になっていて水面は樹林の中に少し光って見えるところだけのようです。 地上からの観察では、平らな湿原に対して、木道の高さを含めても2m程の高さからしか見えないので、池塘がどんな形をしているのかや、水生植物の分布などもよくわかりませんが、上空からだととてもよくわかります。 こちらに動画がありますのでご覧ください。 ←左:湿原出口付近上空から、入口付近(左上の池塘付近)を望む。後方は仁賀保高原の風車群があるところ。 ↓入り口付近にある大きな池塘 |
|
桑の木台湿原入口から少し戻って、あがりこ大王の森と鳥海マリモの泉を味わった後、一度里まで下りて、象潟道の駅ねむの丘で展望風呂に入ります。その場所で一泊しても良いのですが、展望を楽しみながら夕餉を楽しみたいので仁賀保高原のひばり荘のところまで移動します。車にトイレが付いていると停泊場所に制限が無いのでこういう時に便利です。 左写真は風車群の向こうに見える男鹿半島の山並みです。 左下写真は山形県酒田市の飛島です。ねむの丘からだと水平線が島の陰になりますが、ここは高いので島の向こうに水平線が見えます。 下の写真は風車の柱と、牧草ロールと、黒く見えるのは夕日を撮影しに来た方のようです。この場所では前回宿泊時に大きなトラクターが止めてあって、左の草むらからやって来た大きな熊さんが、一度立ち上がってトラクターにのしかかるようにした後、右の草むらの方へ消えて行くのを見たことがあります。 この場所ではテレビも秋田・山形・新潟の全局を受信できて、ローカル色を楽しむことが出来ます。 |
|
それにしてもこの辺りでは次々に風車が増えてきています。上の写真では風車は小さく見えますが、全高はゆうに100mを越えます。 快晴の鳥海山と湖沼(溜池)群と、風車たちと、眺めながら次の八幡平へ向かいました。 |
|