平日の八幡平は、頂上駐車場も空いていて、のんびり過ごすには良いです。でも頂上から200mほど歩いて下ったところにある無料駐車場は、昼が近づくと混んできました。アスピーテラインの県境にある見返り峠駐車場は有料(17年時点で500円)なので、終日満車にはならないかもしれません。駐車場料金の使途は、自然公園の維持・保全とのことなので、毎回協力させてもらっています。 今日はモッコ岳に登ろうかとも思ったのですが、やっぱりのんびりと八幡沼の周りを回って、源太森に寄って来ることにしました。 緩い舗道を登って行くとミネザクラは今が見頃です。本来の見返り峠付近にある公衆トイレは、故障のためか何年か前から利用禁止となっています。駐車場からあまり距離も無いので廃止しても良いと思いますが、予算がかかるので延期になっているのでしょうか。 |
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駐車場とモッコ岳が見えてきました。モッコ岳の右下が車を置いた県境の見返り峠駐車場(有料)で、画面左下は無料の駐車場で、こちらはやや傾斜があります。 モッコ岳の左奥には秋田駒ヶ岳も霞んで望めます。ここからは裏岩手縦走路を経由するる登山道が続いていて、別々に区切ってですがほとんどの区間を歩いたことがあります。また事情が許せば何泊か山小屋に泊まりながら縦走を楽しんでみたいものです。 道は北に折れて、八幡沼の畔に向かって雪交じりの斜面を降りて行きます。 |
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木道が現れたり隠れたりしていますが、雪の踏み抜きと共に気を付けなければならないのが、木道斜面を雪に乗って異常に滑る状態となり、足を取られて転倒することです。ルートについては、早い時期から赤布の付いた竹が立ててありますので見失うことは少ないのですが、毎日の雪解けで倒れていたり、また正規の木道ルートから外れていることがあるので、修正してあげたりしながら進みます。 | |
ショウジョウバカマが最初に雪の消えた湿原に現れて、結構群落をなしています。雪解けが済んだ端から、隠れていた水芭蕉も出ます。まだ早いのですがヒナザクラも条件の良いところでは咲き始めていました。 少し東の源太森に登って八幡沼と頂上方面を眺めます。安比の方も見えますが、どこの沢が草の湯や安比温泉にいたるのかはまだよくわかりません。 |
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再び八幡沼の北の畔を通って、ガマ沼に来ました。この季節は残雪と湖沼と咲き始めた花と新緑が混じって、花盛りの季節ともまた違った魅力があります。 左:陵雲荘 左下:ガマ沼の向こうに岩手山 下:ガマ沼の残雪と峰桜 |
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展望台が新築された頂上はスルーして、メガネ沼・鏡沼と進んできました。今年も鏡沼にはドラゴン・ブルー・アイが現れています。だんだん有名になって来たのか、以前は駐車場から私たちのように半時計周りに周回する人が多かったのですが、このごろは時計回りで、最初にこのブルーアイを見に来る人が増えたような気がします。カメラを構える人も多く、重そうな取材用にも見えるビデオカメラを、でっかい三脚に乗せて長時間撮影している人もいました。 昨年と同じく、気を付けてみると青い環の一部に小さな穴が、多分下から湧き出す温い水で溶けて開いています。私には竜の鼻の穴のように見えました。 右上段の写真はメガネ沼から見た鏡沼 (奥)、右下段の写真は鏡沼全体。 下の写真は、今回撮影で二つの穴。右下の写真は昨年撮影のビデオから切り出した同所で、時期が少し早いですが、まだ鼻の穴が一つしか開いていません。 |
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秋田側へ降りて、後生掛温泉に立ち寄ります。遊歩道の途中にある売店で黒卵をいただくのが目当てだったのですが、まだ季節が少し早くてお店の開店準備をしていたようです。仕方なく旅館付属売店で買い求めます。そちらで聞いたところでは、経営が先の売店は別で、神奈川から毎年夏の間やってきて店を開いているのだそうです。わんこもいて準備に付き合っていたようですが、屋根が傷んで来たりしていたので、この先も私たちが利用させていただけるように、長く営業してほしいものです。 | |
後生掛の遊歩道の脇にもいろいろ咲き始めています。 湯治部へ向かう下り坂の途中にある足湯をいただきます。タオルを持って行くのですが、未使用のタオルがざるに入れてぶら下がっています。気持ちいいのですが、無料でいいのかな?と思いつつ、楽しませていただきました。 また、帰り道でいつもチェックするのが、澄川地熱発電所の入り口です。「立ち入り禁止」などという、国立公園にしては根拠の曖昧な看板が立っていたこともありますが、現在でも澄川地熱発電所の看板には関係者以外の車両通行禁止となっています。構内はそうかもしれませんが、ベコ谷地や焼山登山道に通じる道路まで通行止めにしているとすれば問題です。 しかし、良い情報もありました。震災後閉館が続いていた澄川地熱発電所のPR館が、予約があれば公開するようになったようです。いつか来てみたいと思います。 このあと、新玉川温泉のPで少し昼寝をさせていただいて、今回もゆったりした気持ちで家に帰ってきました。 |
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