「花の福島」  2015.04.10
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 福島には「別荘」がありますので毎年でかけます。今年は桜の開花が早いというので、三春町の滝桜をスタートに、福島市までを回りました。
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 前日の夕刻に出発して東北自動車道を南下し、鶴巣PAで一泊します。こちらはいままでPキャンには使ったことが無かったのですが、大型車と小型車のエリアが分かれている上、本線からも少し離れた部分もありますので泊まり安いです。
 翌朝吾妻PAまでさらに進んで朝食をいただいた後、渋滞すると困るので早めに一番のポイント、三春の滝桜に向かいます。郡山東インターで降りて、駐車場には9時少し前に到着しました。私の予想ではハイシーズンの混雑渋滞を何度か経験していますので、今回も駐車場にはすんなり入れそうも無いかな?だったのですが、まだ開花し始めたばかりで平日でもあり、渋滞は全く無しで駐車場に入り込むことができました。左写真のようにお客さんが途切れることもあります。
 最初に日程を決めてしまいましたので、訪問の少し前にニュースで「開花」が報じられたこともあり、あせって来たのですが、開花後の気温が低く推移したためにまだ一分咲き程度です。
 私が滝桜を眺めるのに一番好きな場所から望んだところです。↓ 他の桜には無い幅と高さが存分に感じられるのと、阿武隈の山並みを背後に桜の樹海のように見えます。
 開花期間には、観桜料を取っていますが、この桜の維持費に使われているそうです。シーズンが過ぎてから来て見たことがありますが、保存会の方々が作業をしてくれていました。
 観桜料を払うと冊子がいただけます。それに写っている写真を見るとやはり専門家が撮った写真は違います。 何が違うかというと、余計なものが写らない様にうまく工夫しています。この滝桜の場合には、上の写真でわかるように、斜面の後方稜線にも桜の木が何本かあって、これらがバックダンサーのような役割をしているのですが、それは写さないようにしたほうが滝桜が引き立って見えます。そのほかに私も気をつけているのですが、背景に民家や道路や電線や団体客、出来れば枝を支えている支柱もなるべく入らないようにすると、まあまあ安心できる写真を得ることが出来るようです。

 「花は盛りに・・・」の言葉通り、満開の見ごろではありませんでしたが、また次の機会にでも咲きそろったところが見られるかもしれないと期待して、次のところに向かいました。
 次に訪れたのは芹ケ沢桜です。ナビで国道や混雑しそうな道は避けて近道しながら進んでいくと丘の中腹にそびえていました。滝桜の子孫だということで、花芽の感じもそっくりです。やはりこちらもまだ開花には間がありそうです。丘の中腹には菜の花や水仙がたくさん植えられています。これで青空と開花時期が合えば満足なのですが、ここでも「月は隈なきを…」ということで、また再会を期待して別れました。
 このあと、成田の大桜も見に行く予定でしたが、多分こちらも同じくらいの開花状況と思われますので、二本松の霞ヶ城公園と、開花の進んでいる福島市内へ向かうことにします。
 三春町から二本松へナビでルートを探ると、本宮市を経由するようです。案内のとおり走ってゆくと、桜がたくさん咲いているところがありました。本宮市運動公園の案内板があります。急遽場内の駐車場に止めて花見の散策をします。中心施設は総合体育館のようです。周りをぐるっと歩いてきましたが地方都市の体育館としては今まで見た中で最大に感じました。池もあるしとても良い環境です。

 そしてこのあたりに来ると必ず立ち寄るのが大玉村にある、スーパーセンターPLANT5です。(以前は違う名前だったような気もしますが)。昨年も栃木へ行った帰りに下道を通って利用しました。ちょうどお昼時間になったので食品売り場を回ってカツ丼をGETします。 これまで買い食いのお弁当で、とてもお買い得だと感じていたトライアルのカツ丼は298円(税込み)だったのですが、最近お肉が薄くなってしまいました(プラス100円で厚いのもある)。 それに較べてこちらのカツ丼は、肉も厚くて同額で卵もたっぷりで味もちょうどよいかんじです。残念ながらこの品に関してはトライアルは負けてしまいました。
 二本松市にある霞ヶ城公園は、山の上にあって、城跡の石垣が修復保存され遊歩道が張り巡らされた公園です。遠くのふもとからも望める石垣がそびえ立っています。近づくとそれはますます威容を誇っています。桜は満開まではもう少しありますが、中腹のあちこちが白く萌えています。

 天守台に立って周りを見渡すと、殿様になったような気分です。山の上にあるお城は眺めが良くてすばらしいです。反面生活に必要な水はどのように調達したのか気になるところですが、少しだけ下がったところに枯れない井戸がありました。そこへ至る遊歩道ではしばらくぶりで蓮華草を見つけました。
 下の写真の右上の平らな部分が本丸跡で、その右のほうに天守台(天守閣た建っていた場所の基礎)があります。
ミニストップがありましたので、すかさず立ち寄ってミックスベリーパフェ?をいただいて、別荘管理人から開花情報の入っている福島市内に向かいます。
 福島市内にある大森城山公園を目指したのですが、ナビではうまく検索できなかったので、以前にも来て見てよかった信夫山の展望台をめざしました。
 細い山道を進んでゆきますが、幸いにもすれ違う車も無く無事に展望台のある園地までたどりつきました。桜も見ごろなのですが、人影少なく、遊歩道を歩く人二人をみかけただけでした。周辺の林間との境まで芝が最近貼りなおされた跡があります。信夫山は放射線量が高いと聞いていましたので、表土を除染で入れ替えた跡なのかもしれません。(左写真)
 子連れでもないので、しばし散策して市街を展望して春をあじわいます。このあと福島別荘管理人と会食の予定時刻までしばらくあるので、有名な花見山に向かいます。
 花見の季節のハイシーズンには、自家用車は花見山のふもとまでは侵入することができません。代わりに河川敷に駐車場が用意されています。そちらへ入ろうとしたところ、入り口で係員のお兄さんから案内されて、17時からは花見山に直接乗り入れできるようになりますとのことです。あと20分くらいなので、ここの駐車場で少し待った後、花見山に向かいました。
 天気が曇りなのが残念ですが夕暮れ時で人影少なく、観光地をめぐる場合には人ごみが少ないほうが良いのと、写真にはコントラストがあまりきつくならないので、ちょうど良い具合です。

 右写真の小高いところが花見山で、中腹から頂上まで遊歩道があります。驚くことに個人の財産で、無料で開放しています。
 今回も花見山の頂上まで、普通の巡回コースも回りましたが、ふもとの車が通れる生活道路のほうにもロープが張ってあって観光客を意識した状態になっていましたので、そちらも回って見ました。花見山本体では酒宴は禁止事項ですが、少し離れたこちらの遊歩道?には左下写真のようなお店があって喉とお腹にも「花見」をさせてあげられそうです。残念ながら日中だけの営業のようです。
 いわゆる花見山をふもとから横に回りながら見るようなかたちですが、これまで見たことのなかった山肌に散在する花の濃淡がとても趣があります。菜の花も以前には無かったような気がするのですが、れんぎょ?などの黄色と色が対比できて魅力が増えました。
 これまで数度花見山には来ていますが、今回が一番良いところを見せてもらって気がします。
 あたりも闇に包まれた福島市街を移動して、三人でギョウザのお店でおいしく夕食をいただいたあと、東北自動車道を北上し帰路につきました。