「2015 春の連休八幡平のあたり」  2015.05.02〜04
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 毎年出かけている八幡平のあたりですが、五月のGW連休にはあまり行ったことがありませんでした。雪上散歩をメインにあちこち立ち寄ります。
 
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 盛岡市内で買い物や用足しをしたあと、岩手山の南麓雫石町にある花工房らら倶楽部で、芝桜を前景にした岩手山を眺めます。まだ芝桜は少し早いので,、はっきりしたコントラストまではいきません。
 温室にもたくさんの花が展示販売されていますが、みんなあまりに見事なので、家の花たちを思い出すとかわいそうになるので、さらっと見ます。
 本日の宿泊予定地は岩手山の北麓なので、麓を反時計回りに半周して向かいます。滝沢市経由ですがその手前の小岩井農場のあたりも通ります。GWで大勢のお客さんがいますが、「←小岩井の一本桜」の看板がありましたので、まだ見たことが無く、夕刻が近づいて混雑のピークが過ぎていそうなので寄り道をします。右がその写真ですが、今年は花期が早くてこの桜も葉桜になっていました。

 本日のお風呂は西根町(現八幡平市)にある、おらほの温泉です。当初の予定では、いつも利用する。岩手県民の森にある森の湯にしようかと思っていたのですが、近道を走っていると「おらほの温泉」ののぼり旗がありましたので、入って見ました。こちらの施設の前身は某民間の日帰り・仮眠可能な入浴施設で、結構充実した施設ですが、現在は地元に経営が移ったようです。最低限の機能を生かして料金も安く設定してあるので、地元の人も多く利用しているようです。桃ソフト250円を外でいただき、レタス100円を買って今晩のおかずに加えました。ここには路線バスもやってきて止まるようです。 
 
 そしてこちらは岩手山周辺に幾つかある「一本桜」のうち、上坊牧野にある一本桜です。ここも当初予定には無かったのですが、近道を通ってゆくと県外ナンバーがたくさん止まっていて、皆さん撮影に熱中していました。
 岩手山は南部片富士とも言われますが、北側から見ると左手(東側)がコニーデの形状です。一説には両側をきれいに作る予算が無かったので片側にしたと言う話や、早池峰山・姫神山との三角関係で早池峰山に蹴られて片側が崩れたとか、諸説あるようです。(この2説はもちろん本当ではありません)

 こちらの桜はまだ花がかなり残っています。桜の種類なのか、標高なのか、気候が違うのかわかりませんが、お得な気分になりました。それにしても皆さん大きなカメラや三脚を持ち込んでガシャガシャ音を立ててとっていますが、出来栄えはそんなに違うんでしょうかね? と言いつつ私も何枚か撮らせていただいて今夜のお宿に向かいます。
 
 このごろ何度か利用させていただいているのが、県民の森西端の小高い所にある駐車場です。トイレもあって、Pキャンする車もあまり多くなく、岩手山や前森山の眺望が良く、良いところです。この日は大型バスが団体で来ていましたが、間もなく去って、焼肉をいただきながら、テレビをチューニングしたり、録画してきたドラマを見たり、外を少し散歩したりして、森の夜を味わいます。たまに誰かが車でやってきて、しばらくベンチから山を眺めてたりします。 自動のスローシャッターで撮った、月光に浮かぶ岩手山の山並みです。
 翌朝は、松川大橋のあたりを散策した後、八幡平の旧有料道路アスピーテラインの入り口に向かいます。GWの時期はまだ路面凍結の恐れがあるために夜間は通行止めになっていて、8時30分から入ることができます。
 ゲート手前には駐車スペースと公共トイレがあります。以前には八幡平スキー場と御在所温泉の建物がありましたが、今は解体されてありません。積雪があった場合に備えて除雪機械も置いてあります。
 8時半を待ちかねて車が繋がってきました。
 
  ↓下は公共トイレのホールから眺めた岩手山
 見返り峠駐車場に車を置いて遊歩道(石畳で、夏季・天候の良いときには登山道というほどのものではないです)に入ると、すぐに雪の上を歩くようになります。路面・コースが見えないので、案内の竹ざおが20mおき位に立ててあります。GPSの地形図位置と照合しながら行きますが、正確なので多分立てる人もGPSを見ながら作業したのでしょう。
 周囲を歩いている人は、私たちのようなツボ足は少なくて、山スキーにシールをつけて急斜面を登ってみたり、テレマークの人もいます。右上写真ではまだ高さ1.5m程ある案内板がほとんど埋もれています。右の写真では右端のモッコ岳の左奥に秋田駒ケ岳が見通せますが、鳥海山は見えないので、晴れてはいますがとても遠望が利くというほどではありません。
 下は、雪の回廊のアスピーテライン秋田側です。すぐ向こうに焼山、中央奥に森吉山です。

  動画はこちらからどうぞ
              

 ガマ沼展望台のあたりから八幡沼をバックにタイマーで写真を撮ります。カメラのファインダーが無い、ディスプレイだけなので、タイマー設定が見えにくく、こういうときはファインダーつきがいいかなと思ったりします。 この場所は無雪期には歩道外なので入ることができません。展望台の手すりが写真には邪魔なので、この時期限定のアングルになります。
 ←ガマ沼の向こうに岩手山が望めます。
 左下写真のガマ沼、下写真の八幡沼ともに湖面のほとんどがまだ雪の下です。
 八幡平頂上の展望台は昨年度に修理が完了したらしく、真新しい状態でした。大勢の登山者、主にスキーを履いた人たちがやってきていました。あまり人混みは好きでないので、早々にめがね沼経由で駐車場に戻ります。
 八幡平の観光道路アスピーテラインを秋田側に降りて、いつも立ち寄る後生掛温泉にやってきました。連休とあってたくさんの車がやってきています。宿の前の駐車場にも若干余裕があったりするのですが、途中の路上(私道?)にもたくさん止まっています。私たちは少し離れた公共駐車場に車を置いて歩いてやってきました。
 後生掛の散策路に入ってみたかったのですが、事故予防のためか、通行止めになっていましたので、売店で黒たまごだけ買って、車戻って昼食としました。

 下の写真の小径車輪の折りたたみ自転車の方は、このあとトロコ三叉路から曽利の滝バス停からバスに乗って田沢湖方面に移動したようでした。そういうツアーも楽しそうです。
 玉川温泉の散策もしたかったのですが、こちらも車列が公道まで繋がっていたので、あきらめて先にある新玉川温泉近くのビジターセンター駐車場にやってきました。夏季であればここから玉川温泉まで遊歩道を通行できるのですが、この残雪では多分行けないので、しばしお昼寝タイムとします。日差しがあって暑いのですが、すぐ横に巨大な雪の固まりがあるので、ひんやりと冷気がベッドの窓から入ってきてとても快適です。

右:ビジターセンターの建物
右下:新玉川温泉
下:ビジターセンターに至る階段
 田沢湖方面に向かって進むと、 戸瀬プレイパークのあたりに、たくさん花が咲いて車も多くやってきているようです。少し戻って立ち寄ってみます。 大勢の人が観光バスも含めてやってきますが、現在は管理人は常駐していないようです。もう少し夏になれば管理形態が変わるのかもしれません。
  ここは下流の玉川ダムによる宝仙湖の流れ込みのあたりになります。人造の池や水路があって、豊かな自然の中に作るのにはすこし疑問も持っていたのですが、花に限っていえば左右で色分けされた桜のトンネルが連なっていたり、林間に入ると…
 人通りの少ない林間の小道を行くと、林床にはたくさんのカタクリが咲いていました。キクザキイチゲ?もあります。水路の畔にはエゾノリュウキンカ(たぶん)もあちこちに咲き始めています。
 水路は人工のようですが、そこに自然倒木で出来た天然の一本橋があったので二人別々に渡って見ました。

 この園内には自噴の温泉が湧き出ているという情報をその後見つけたのですが、いつか確かめに来ようとおもいます。

 動画はこちら からご覧ください
 秋田県の田沢湖町(現仙北市)から、仙岩峠を越えて道の駅雫石あねっこにやってきました。左のように巨大な砂防ダム?のすぐ下流に開設されています。場内には温泉とオートキャンプ場がありますので、連休などのハイシーズンにはたくさんの車がやってきます。
 写真は翌朝早朝のようすですが、左下はオートキャンプ場エリアで、下は道の駅前の駐車場です。前者はテントも使って本格的に楽しんでいるようです。駐車場は満車に加えて、区画外(横一列のところに、もう一列構成)にも駐車したりして、ほとんどが車中泊したようすです。ワンボクスカーや3列シートの車が多いですが、キャンピングカーも数えたところ23台以上はいました。隣の道路維持関係の役所の駐車場も開放していました。

 少し移動して朝食にします。やってきたのは雫石町役場前にある広場です。何年か前の世界アルペンスキー大会のときに整備されたのだと思いますが、駐車場は広くて、芝地の広場と植栽とトイレ棟(特に立派ではありませんが)があります。多分ここでPキャンする人はまれだと思いますが、隠れた穴場だと思います。
 右写真は中央が私の走るテント。右にトイレ棟、奥に町役場、左は野外ステージです。
 右下写真は、山吹の八重と普通種だ同時に咲いているところ。
 
 桜関係のパンフレットを見ていたら、少し変わった桜があるとのことで、「土日ジャンボ市」の駐車場に来て見ました。花びらの色が、桜としても、他の花にしても今まで見たことのない花びらの色彩構成です。(ピンクの八重桜は後方の別の木です)
 盛岡市内にやってきました。ずーっと前、小学生の頃に来たことのある岩手公園に向かいます。岩手公園は現在は 盛岡城址公園 と呼ばれていますが、国内の県庁所在地などを回ると多くの場所で城址が町の中心部にあります。他の都市を見て回ってばかりで、地元県内の城跡はこの40年あまり訪ねたことがありませんでした。
 足が遠かった理由のひとつは良い駐車場が見つけられなかったことです。キャンカーはゲート式の無人有料駐車場は入れないことが多いので、下から車輪止めが上がるタイプの駐車場が近くにないか探していたのですが、たまたま公園の近くの裏通りに入ったら、ありました! さっそくそこに車を置いて城跡の散策に入りました。
 盛岡城址では天守閣や本丸はおろか、偉人の銅像までもが戦時の資材供出で、台座を残してなくなっています。もっとも天守閣を復元している城址があっても、多くは鉄筋造で、中にエレベーターがあったりして観光目的のようですので、必ずしも良い結果になっているかはわかりません。 福井市にお邪魔した際には、立派なお堀に囲まれた城郭の真ん中にあったのは、ナント! 福井県庁の真四角の近代建築でした。国内にはもう一箇所城郭の中にビルが建っているところがあるということでした。
 お城にある本丸の建物は近年、建設当時の資料を基に復元作業が行われているところが幾つかあるようです。私が見学しただけでも、佐賀城・名古屋城・首里城(那覇市)があります。岩手県も多少は城址について文化的な取り組みが進んでもいいかなと思ったりします。
 帰り道もさらに寄り道しながらです。最後の立ち寄り箇所は いわちくの直売店、ジョバンニでしたが、そちらの報告は割愛して、その前の紫波町「オガールプラザ」です。紫波中央駅の近くに、役場のほかに人が集う施設を一帯に配置してあります。図書館や商業・宿泊施設、体育館などがあります。町役場が施工運営するのではなく、官民複合施設なのだそうです。図書館も最近は区画されたエリアで飲食が可能なところが増えてきていて、右下写真は2階に上がって館内の本を飲食できるスペースです。館内に自動販売機もありますし、向かいの建物にはコンビニもあります。
 オガール(おがる)は方言で、成長する という意味があります。動詞で変化形はラ行変格活用になります。さらに方言での用法例としては、他動詞オガセ=「栽培しろ」的な意味でつかったりすることもあります。
 多くの自治体で町を活性化するための試みや努力が行われていることに敬意を表します。

おわり。