「鳥海山 獅子が鼻湿原と仁賀保高原」  2014.07.20
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 秋田と山形にまたがる鳥海山は、秋田側に広がる広大な高原があり、毎年遊びに行きます。法体の滝、仁賀保高原、象潟ねむの丘、獅子が鼻湿原 などたくさんポイントがありますが、今年は獅子が鼻湿原を回ってきました。

 
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 国道108号の由利本庄市矢島のあたりから上ってゆき、花立・駒の王子と進みます。特に行く場所を決めているわけではないので、ゆっくり、途中で景色を眺めたりしながら上ってゆきます。
 にかほ市には風車が何箇所かあります。一番高いところにあるのは、仁賀保高原、ひばり荘のあたりでしょうか(左写真ROで遠望)。
 桑の木台湿原の看板がありましたので、そこを散策することにします。駐車場がありましたので、入って止めます。ハイシーズンは6月で、湿原へのシャトルバスも出ていたようですが、7月中旬になると訪れる車も多くは無く、たたまれたテントと移動トイレがありました。
 この駐車場から林道が延びていますので、この先に湿原があるのだと思い込んで、しばらく進んでみました・・・。 ですが入り口看板にあるように、湿原は別のところにあったのでした。
 結果的に往復70分ほど、フツーの林道を散策することとなりました。地層が現れているところでは、おそらく鳥海山の噴火堆積物の層も見られます。
 駐車場にもどると、湿原から戻ってきた人がいましたのでお話を聞くと、別の入り口から車道を片道1時間ほど歩いてたどりつき、湿原は15分ほどで回れるということです。 また来年来てみることにします。
 次に峠を越えて、獅子が鼻湿原と あがりこ大王(ぶなの巨木)散策の出発点になる中島台園地に来ました。駐車場が拡大造成中で、ツアーの大型バスが数台止まっています。往復1〜2時間で鳥海山麓の自然を楽しむことが出来るので、遠方からやってくる人もいるようです。
 ツアー会社のグループには、説明する方がついているので、あとからくっついて回ると知識が深まるのですが、とてもゆっくりと回るので、道を譲ってもらって先に進みます。

 歩き始めの頃にはにわか雨が降っていましたが、途中で上がって青空も見えてきました。
 国土地理院の地形図には遊歩道が記載されていないのですが、ほとんど木道で整備されていますので迷うようなところはありません。ですが濡れていると滑りやすいので要注意です。
 湧出地帯をぐるりと時計回りに進んで、最後のほうに水力発電のために堰を作って導水してあるところへ着きます。点検・作業道路のほうには進まないように掲示があります。

 動画でごらんください。
 獅子が鼻湿原
 帰りに枝道の奥にある あがりこ大王に寄ります。 「あがりこ」というのはポテト系のお菓子の名前を連想しますが、それは関係なくて、幹の途中を切られた木の切り口から新しいコブのような芽(子)が盛りあがって来ている部分のことを言うのだそうです。「上がり子」です。

 動画 あがりこ大王

 散策路から戻って、車で昼食をいただき、しばし休憩したあと、一度海辺の道の駅 象潟ねむの丘に行きます。展望浴場でお風呂をいただいたあと、外の海産物直売では、殻つき牡蠣を焼いたものを300円(一個)で売っていて大人気で行列が出来ていました。(すみません。予算外で私は買いませんでした)
 地物の飲むヨーグルトなどを買って仁賀保高原のひばり荘に向かいます。こちらは日本海を含めてほぼ360度の展望が楽しめます。時折私たちのほかにも親子連れなどがやってきて外の遊具で遊んで居たりします。
 
 ビールをのみながら夕景の変化を楽しんでいると、上の写真の牧草地を何か動物が左から右の笹薮へ歩いて行きます。途中で立ち上がったりして、その大きさはトラクターに並ぶくらいです! 急いでビデオを取り出しましたが、前回のように熊の撮影を成功させることが出来ませんでした…。仁賀保高原夕景

 日本海に陽が沈んだあとには、漁火が灯り始めました。
 翌朝も事前の予報に反して、好天に恵まれましたが、鳥海山の頂上付近はまもなくまた雲がかかり始め、まだ梅雨があけていないことを示しています。


 朝陽が横から差込み、まだ車もやってこない仁賀保高原をゆっくりと姫神の曲を聴きながら降りて行き、帰途につきました。


 下の写真は鳥海山。2段下写真は男鹿半島の寒風山