「安家森と安比高原」
  2013.06.08-09
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 毎年通っている「葛巻高原牧場まつり」ですが、昨年は用事がありまして見に行けませんでした。十何年か前に初めて安家森に到達して以来、毎年一回は来ないと落ち着きません。安家森と安比高原は、「今年も戻ってきました」という感じの場所です。行きの経路はその名の由来である岩泉町安家の集落を経由して安家川源流を遡って安家森にやってきました。
 
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 今回の「足」は、数日前に更新したコルドバンクスVです。基本的に前車と同じボディですので、違和感無く走ってくることができました。詳細は別項の報告に後ほどアップ予定ですのでご覧ください。
 麓の坂本の集落からは未舗装になりますが、この大きさの車が走行するには支障のない道路状況です。
 袖山のレストハウスから少し南にある駐車場に車を止めて、安家森に向けて歩き出します。隣接した牧場の牛さんたちが集まってきて、多分塩をねだっているようです。
 いつも何種類かの野草を見ることができるのですが、今回はニリンソウだけお目にかかれました。
 ひらけた放牧地の中を歩いて行くと安家森のピークが目前に迫ってきます。
 
 安家森の山肌は、軽くて白っぽい、平らに割れて角に丸みを帯びた、そして叩くと木琴のような音がする石に覆われています。植生に覆われているところもあります。転石に乗らないように注意して歩けば、楽しい山道です。
 頂上からは袖山高原の風車三基の羽が回っているのが、上のほうに来た時だけ見えます。その向こうにはわかりにくいのですが、岩手山のシルエットが見えます。

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 さっき通ってきた安家川源流に沿った道や北上高地の山々、久慈市の市街などを望むことができます。
 帰り道は、同じ牧草地の中を通るのではなく、岩に覆われた少し南側のピークを回ってきます。
 山を降りて、葛巻の道の駅から少し入った「葛巻高原牧場まつり」の会場にやってきました。いつものように採草地のゆるい斜面にたくさんの車がとまっていて、何箇所かのステージで発表が行われています。
 盛岡吹奏楽団の演奏の前で、葛巻の牛さんが踊っています。石釜焼きピザとチーズソフトクリームと牛もも焼きとイカ焼きを買っていただきました。少し余った部分は夕方のビールのつまみにします。
 高いほうにある会場にはトラクターが2台展示されていました。このような機械も外車が結構なシェアを持って活躍しているようです。
 キャンピングカーと同様に、働く車には機能美があります。ぐるぐる回って観察してきました。前部にはバランスをとるための錘がありますし、後部にはさまざまな作業機器を取り付けるための動力取り出し口があります。
 葛巻町から大坊峠を下って、岩手町のスーパーで夕食の買出しをしたあと、安比高原にやってきました
 高原の手前にあるいつもの安比林業センター「岩畑の湯」で今日のお風呂をいただきます。珍しく宿泊のお客さんが相当数入っているようでした。

 葛巻高原牧場祭りとあわせた頃に来ることが多いので、大体ミツガシワが咲いているところに当たるようです。東北地方が梅雨入りの少し前といったあたりです。
 いつものようにあちこちに高さを違えて散在する池をめぐりながら、花を眺めたり蕨を採ったりします。
 奥の牧場を回った後は、中の牧場に戻って夕食の準備を始めます。外にテーブルといすを出して、ビールをいただきながら夕日が雲に写り行くのを楽しみます。とっぷりと日が暮れる頃、車外灯のキキメを試してみます。これなら真っ暗になってもパーティーを続けられそうです。
 翌朝は、カッコウ・ホトトギス・ウグイスなどが鳴いている中でまきばの散策をします。レンゲツツジのほかにアズマギク、スズラン、クロユリ?などたくさん咲き始めていました。遠くの峰には残雪がありますが、八幡平頂上方面に至る道はこの季節まだ夏道に雪が残っていて迷わないで踏破するのは困難です。朝は車内のテーブルで朝食にしました。
 今年も葛巻と安比に帰ってきて、ゆったりとした気持ちで過ごすことができました。この環境を守ってくださっている方々に感謝しながらあとにしました。