出発はいつもの東北新幹線新花巻駅です。いつも列車の予約はえきネットからで、35%引きの切符をGETして出かけるのですが、今回は少し油断して予約が遅くなって、朝早い列車しか35%引きがありませんでした。早いといっても6時40分発なので、東京着は9時40分ころで、その後の時間有効活用には良かったかも知れません。
 岩手の空は曇りでにわか雨が降っていましたが、三日間の東京の予定は最終日を除いては晴れのようです。

 下の写真は福島駅の西口、ROで連結器のアップです
 この東北新幹線やまびこは、福島駅で山形新幹線から来たつばさを後部連結して東京まで一緒に運行されます。これまで連結作業を見たことがありませんでしたので、連結完了までは発車しないので列車の外に出て見学します。
 駅員さんの説明によると、連結の前に2度止まるということです。一度目はつばさの運転席から目視できる限度(下のほうはあまり近づくと見えない)の30m手前。その後は左下写真のように、「地上誘導員」が無線機で連絡をしながら接近して2mほどの直前で停止、そして最終的に連結器を機械的にと電気的に結合し、やまびこ後部の赤色灯が自動で消えれば完了ということでした。線路上での人的な作業は一切ありません。 
列車の両端はどちらも連結器部分は通常カバーで覆われていますが、連結時にはカバーが開きます。
ふだんは連結運行しない全ての流線型の車両でも、非常時に牽引できるように連結器内蔵になっています。
↓やまびこ(盛岡→東京)の後部 ↓つばさ(新庄→東京)の前部
↓ 動画でもご覧ください
 東京駅にやってきました。改装後のドームなどについては前回のレポートを参照ください。。
 用務は四ッ谷で午後からですが、まだ10時前です。これまで一度も都内の観光バスに乗ったことがありませんでしたので、はとバスに乗ってみます。はとバスの乗り場はこちらの、丸の内南口からさらに南に回りこんだところにあります。

 利用させていただいたコースは、湾岸プチドライブで、80分間で回ってきます。予約表をみますとほとんど満席になることは無いみたいなので、当日直前の乗車券購入としました。車体はキティちゃんのデザインが施されています。
 ガイドさんは二階建てバスの上の階にあるキティちゃんの隣に座って説明をしてくれます(下の写真)。お客さんは前の方の席から予約順で(たぶん)すわります。
 お台場周辺は翌日のレポートに譲りますので、ほかの部分についての説明です。左下はゲートブリッジです。はとバスのコースによっては橋上を歩行出来るコースもあるみたいですが、今回は車窓からの見学です。

 右写真は勝鬨橋です。中央の径間が両サイドの支点から上方に折れ曲がって(はねあがって)背の高い船舶が航行できるようになっています。幼少の頃に見たテレビでは開閉状況がドラマなどで出ていたような気がします。(ポンポン大将かな?)それから「こち亀」でも取り上げたことがあると思います。
 バスは銀座から皇居前を通って東京駅に戻ります。出発前に、はとバス乗り場の近くに手頃な食堂「築地活鮮市場」を見つけていたので入っておまかせ海鮮丼(750円)をいただきます。ごはん大盛りとみそしるお変わりサービスです。が少食の私たちには普通のままで十分でした。寿司飯も味がよかったです。11:40ころに入りましたが、出ることには満席になっていました。
 次に13時から四ッ谷三丁目で用務がありますのでそちらに向います。交通手段としてはJRより地下鉄の方が近いようですので、三日間の乗り継ぎ利便性を考えて私鉄・地下鉄・JRの共通ICカードであるPASMOを購入します。初めての利用なのですが、JRの券売機でチャージが出来るのを見ていましたので、JRの窓口で買えるものだと思って、みどりの窓口に入ってみました・・・ 結果は「それはメトロさんの発行なのでこちらでは取り扱っていません」とのことで、丸の内線東京駅に向います。券売機で新規発行が出来ることがわかりませんでしたので、忘れ物取扱所で聞いたら券売機で買えますと教えてもらえました。 …というわけでおのぼりさんの初pasmoはスタートしました。
 都内の地下鉄路線図と路線検索で、四ッ谷三丁目から次の目的地である六本木ヒルズまでの経路を把握しておきました。そうでないと土地勘が無くて、方向感覚が働かない地下鉄は使いこなせません。妻とは別行動としましたが、用務が済んだ時点で連絡をして目的地に向います。地下鉄でケイタイが使えるか心配でしたが、駅構内はOKで、駅間は圏外の繰り返しのようですので、通話ではなくメールでやり取りするには大丈夫のようです。
 なんとか六本木に着いて合流できました。
 目指すところは六本木ヒルズ『森タワー』52階に位置する、海抜250mの東京シティビューとその屋上にあたるスカイデッキです。こちらも入り口がよくわからずに、キョロキョロ、ぐるぐると歩き回ってやっとエレベータの入り口にたどりつきました。
 東京デートナビという、夫婦で歩くスポットを探すには最適のサイト(本来は恋人たち用?)がありまして、そちらにある割引券のページをプリントアウトして持参すると52階までが2割引(1,500→1,200円)になるようですので、岩手から持参して利用しました。ほかにもコンビニで購入すると同様に割り引くようです。
 52階に着いて、まずは屋上を目指します。他の展望台(スカイツリー・東京タワーなど)とちがって、地上250mでオープンエアー(天井の無い開放空間)ですので、独特の感覚が味わえますが、一方何か落下物があったりすると、地上では大事故につながりかねませんので、警備もきちんとされています。その一環として52階にコインロッカー(100円が戻る)があってそこに手荷物は全て預けます。、屋上に持参できるのはケイタイとカメラだけに制限されます。(ケイタイは屋上では圏外でしたので、電波を制限しているのかもしれません)
 エレベータで着いたフロアにはビルを運転するための機械電気設備がぎっしりと配置されていました。その合間の通路は、はみ出さないように金網で仕切られており、間を通って階段を登っていよいよ屋上に出ます。警備員のおじさんが居て、木製のデッキの上を行くように誘導されますが、途中でヘリコプター発着用のHマークのある部分にも入れるようになっています。

 ディズニーのキャラクターがたくさん配置されていて、時折演奏に合わせて動き始めます。他では見られない反射素材を使った造形になっています。
 
 
↓ 動画でもご覧ください。
 屋上はほぼ無風で、暑くも寒くも無い天候で、遠くまで望めました。富士山は確認できませんでした。東京タワーやスカイツリーもあまり遠くなく見ることができます。東京タワーの第二展望台(たしか220m?)が水平線より下に見えます。
 他のお客さんはあまり多くなく、後半は二人で貸切でした。平日の午後ということもありますが、やはり後述するスカイツリーの影響が大きいのではないでしょうか。 40年近く前に霞ヶ関ビルの展望室がオープンした当時にもいきましたが、新しい、より高度なものへと注目先が移行してゆくのはやむをえないのかもしれません。
 スカイツリーとは違って無料でゆっくり座って眺望できるところが結構ありますので、アイスをいただきながら陽射しが傾くのを眺めました。
 そしてこの日の宿は、都心から少し離れますが都営新宿線の東大島駅から歩いて5分くらいのところにあるリフレフォーラムというところです。会社の研修宿泊施設的なところを、一般用にも提供しているという感じですが、歩行時間を含めても東京駅まで30分くらいで到達できて、ツインの部屋がとれて、2人×2泊で14,000円弱で泊まれました。地下鉄代が若干かかりますけど、駅からの途中にお弁当屋さんや、ダイエーがあって食料調達には不便しません。

←外観とROでロビーのソファ
 バストイレはもちろん、きちんと冷える冷蔵庫や一般的な設備は整っています。洗浄トイレは各室には無いですが、一階に1基、地階に3基ありますので大丈夫です。特筆すべきは大浴場があってサウナや微細気泡風呂もあってよいのですが、男女入替で、女性は朝しか入れません。
 共通設備としてはネット閲覧できるPCがありますが、やや遅いです。コピー・自販機などもあります。地階には食堂もあるようですが、素泊まりでしたので詳細は不明です。


 都内二日目の
目的地はお台場です。横浜に住む長男と3人での日程になります。待ち合わせ場所は現地としましたので、ゆりかもめで向うように乗り継ぎます。都営新宿線の東大島を出て、森下で都営大江戸線に乗換して汐留に向います。都内のどちらの地下駅や地下街を歩いても、すばらしい広さがあります。通勤時間帯にはここがいっぱいになることもあるのでしょうか?
 
 汐留駅周辺で、どこが地下で地上で何階で・・・とよくわからないまま移動して、おのぼりさんとしては有名な日本テレビに向います。なにやらノボリを持った学生などが集まっていますが、私たちがつく前に放送は終了したらしく、みなさん解散して行きました。社屋を一周して、歩いて、昨日はとバスの窓から見た浜離宮の方に向います。内部はまだ開園時間に早いので、お台場の方に向って周りを見物しながら歩いてゆきます。

←堀には鵜がいて潜水を繰り返していました。

 離宮の周りには堀が巡っていて、魚も泳いでいましたのでたぶん外海へと繋がっているのだと思います。また隣接して下水道施設があるようですが、先に進みます。
 てくてく歩いて竹芝桟橋入り口、埠頭公園にやってきました。朝まだ早いせいか人影まばらですが、フェリーに乗ったりするための設備や商業施設があるようです。ちょっとだけベンチに座って海を見て、また歩き始めます。
 ほぼゆりかもめの路線に並行して竹芝から日の出を経てさらに2駅進んで、芝浦ふ頭駅までやってきました。その次の区間はレインボーブリッジを渡って長くなってしまいますので、ここでゆりかもめに乗ることにします。

 ゆりかもめの駅は新しい設備だけあって、バリアフリーの他に、ホームドアは高さがあって安全性にも配慮がされています。
 待ち時間に向こうのビルを見ると窓そうじをしているお兄さんがいていて、その見事な技に感心しました。(左下動画)

 いつも利用されている方には無用の説明ですが、おのぼりさんのスタンスでの報告ですのでご容赦ください。
 鉄道路線図を見ますと、ぐるっと一回りして路線はループになっています。この橋は二層構造になっていて、上段は高速道、下の段はゆりかもめと一般道が並行して走っています。上段はアプローチの道路も高さがあるためにループではなくそのまま接続されますが、下段は段差が大きいためにループとして高さを稼いでいるようです。
 そのループ通過時のようすを右の動画でご覧ください→
 そして憧れのお台場に着きました・・・
 お台場海浜公園駅の近くで、横浜在住の長男と待ち合わせをして、3人で見学に出発します。最初に向かったのは、フジテレビの社屋にあるハチたま展望台です。北側の屋外で入場券を買って、4階まで外のエスカレータで上がり、その後エレベータに乗り換えて球状の展望台に着きます。

 六本木ヒルズで見たTV朝日の看板番組は「相棒」でしたが、こちらでは「踊る大捜査線」のようです。主人公の名セリフが流れています。私はこの番組はリアルタイムでは見なかったのですが、後にDVDを借りてみたのと、今年になって映画の新作公開に合わせて地元フジ系曲でTVと映画のほぼ全部を再放送しましたので喜んで保存しました。
 私にとっての名セリフは、真矢みきさんの「事件は会議室で起こっているのよ。勘違いしないで!」  いかりや長介の「自分が正しいと思ったことを通したければ偉くなれ!」ですね。前者はもちろん反面教師です。後者については・・・・ですね。 
 既に真っ白な富士山の頂や、さっきゆりかもめで渡ってきたレインボーフリッジも眼下に望めます。 私が住んでいた35年前には多分 お台場そのものが無かったし、湾岸に林立する高層ビル群もありませんでした。 高いところといえば、東京タワー・横浜ではマリンタワー・霞ヶ関ビル・新宿の住友三角ビルといったところでした。 初めて見た湾岸の景色は、テレビや写真で見るニューヨークあたりのような感じでした。
 事前の情報収集でも把握していたのですが、見下ろした南側の一角でキャンピングカーショーをやっていますので向います。
 キャンピングカーショーは、全国各地で各メーカーが参加して巡回のようにして行われていまして、東北では仙台で開かれた物を見たことがあるのですが、参加メーカーと台数、出店の規模は今回が数倍充実しているようです。やはり消費者層が厚いので、出展するほうも大勢集まるのでしょう。
 昼食は3人で分担して買い出して、テントにテーブルがありましたのでそこでいただきました。どこかのB級グルメ的な丼などで、そこそこにおいしかったです。

 ウチで使っているのはバンテック製のコルドバンクス初期型ですが、もっと大きなアメリカンサイズの車内も見学させてもらいました。4kwの発電機で電力をまかない、走行燃費は3km/Lくらいとのこと。7m近い全長と2.5m近い車幅があります。居住性と豪華さは比べるまでもありません。 でも我が家の用途〜スーパーでの買出しや林道の奥に入り込むことなど〜に照らして、目的を達成できませんので、例え価格がコルドバンクスと同じであっても購入することは無いでしょう。

 バンテックのコーナーでもお話を聞きました。コルドバンクスの現行型は初期型に比べて、なぜ乗車・就寝定員とも減って、ガスの冷蔵庫が使えなくなったのかなどを尋ねました。 ガスの充填が持ち込みで出来なくなるなどといううわさがありますが、私の地元のガス事業者に直接聞きましたがそんな法改正は無いとのことでした。 現行型のZIL520にはサブバッテリーが4個積載され、夏季夜間のエアコン冷房に担当者が試用したころでは、補充電無しで3晩使えたということでした。私の想像ですが、バッテリーが新しいうちは良くても、すぐにそんな性能は発揮できなくなるのではないでしょうか。それにしても燃料電池の普及・低価格化が切望されます。
 その後もてくてくと歩き回って、日本科学未来館と中のプラネタリウム・メガウェブなどを見ましたが、舗装路の長時間歩行に慣れていないので、3人とも足が痛くなってきました。 防災や上下水道の都市基盤にかかる施設も見たかったのですが夕刻も迫りこれらの館は閉館時刻が早いので、東京都水の科学館だけを見学しました。公的な運営ですので派手さは無いのですが、映像も意外とよく出来ているし、実験やコーナーごとの説明もわかりやすく、中はすいていて、私の好みに合いました。次回があるとすれば、残り2館を目指そうと思います。
 最寄のゆりかもめの駅から、また台場駅のあたりに戻ってレインボーブリッジを望めるバイキングのレストランで、夕食をいただいて、この日の日程は完了としました。
 右写真は見本ですが、ROで私がいただいたものの一部です。






 東京での最終日(といっても三日目)は、一番の人気スポットになった東京スカイツリーを目指します。事前の情報収集ではとにかく混雑するらしいということはわかりました。
 混雑といえば、地方では病院の待合を思い浮かべるのですが、病院の場合には並ぶ人たちは高齢者が多く、早めの時間帯に集まるので、逆に遅い時間帯に行くとあまり待ち時間が無かったりします。でも今回の待ち時間ではやはり早く(一時間くらい前)に並び始めれば余裕で入れそうでしたので、現地着を早く設定しました。
 スカイツリーに隣接する半蔵門線の押上駅に開館の1時間ほど前に着くように宿泊所を出て地下鉄で向いました。押上駅で地上に出て周囲を見回したのですが、あるはずのスカイツリーが見当たりません!そんなはずは無いと、少し移動したら、建物の陰になっていただけでした。
 さて、入場待ちの列は、どこに並べば良いのか探しましたがさっぱりわかりません。地上1階部分をほぼ一周したり、中のバス駐車場も通り抜けてみましたがわかりません。
 ぐるぐる回ったり2階のオープンスペースも見ましたがわかりません。案内の矢印もありません。開館準備をしている方に聞いたところ、建物の屋上(4階フロア?)に入り口があって、そこまで階段又はエレベータであがるとのことでしたので、南側の階段をあがって、建物の角を曲がったところにやっと待ち列の最後尾を見つけることができました。
40分ほど前でしたがまだ100人程度でしたので十分待ち時間無しで入れる範囲です。
 開館時刻までにはやはり相当の人数が並んで何千人かが待ちスペースに溜まりました。スカイツリーには展望デッキとさらにその上の展望回廊があって、後者はデッキの方で追加料金を払ってまたエレベーターに乗ります。
 このあと、下に降りる頃には回廊へのエレベータは数十分待ちになっていましたので、やはり早い行動が功を奏したようです。二日間で見てきたところもここからすべてのぞむことができます。足もとのガラスを透して下も見えます(右下の写真RO)

 今回の上京では、「高所展望台」を3箇所巡りました。ナントカと煙は高いところに昇りたがるという感じもしますが、いずれも待ち時間無しで見ることができました。
 東京も見所がたくさんありますので、またゆっくり別のところも見学に来ようとおもいます。

 ↓動画でもご覧ください
…おわり
「観光地としての東京」                  2012.11.09〜11
 H24年は東京へ行ったり、経由して中部以西へ何回もでかけました。 が、目的が「業務」主体で、「観光」はついででした。 今回は業務にも関係ありましたが、観光の方を主体に歩き回ってきました。
 東京へは35年程前に住んでいたことがありましたが、その後の変化はどうなっているのか、いつも通るJR幹線以外の部分を見て感心してきました。 おのぼりさんから見た東京のレポートです。