「紅葉の八幡平」 2008.10.11-13
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 山岳観光道路が一番混み合う季節は秋の紅葉シーズンのようです。私は新緑の季節のほうが好きなのと混み合うところはなるべく敬遠するのであまりこの季節に訪れることがないのですが、今回は八幡平頂上ホテル2連泊で楽しんできました。そのほかにも何箇所かたちよります。


 
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 最初の立ち寄り先は遠野市の産業祭りです。まだ開会式の途中でしたが、農林業を中心とした一次産業のほかに、市の環境・下水道関係の広報展示や住宅建設・自衛隊広報など幅広い活動が行われています。
 ゆっくり見たいのですが先が長いので次へ回ります。
 次は「風の丘」 遠野の道の駅です。バイパス沿いの小高い丘で、見晴らしの良いところです。通いなれているので普通と思っていますが、雰囲気がよく各所に工夫が凝らされているので他の道の駅からも視察・研修に来るところが多いのだそうです。ここの支配人は「寒戸の婆(サムトのばあ)」です。誰のことかわからないかたは柳田国男の遠野物語をお読みになることをオススメします。このサイト内にも遠野の寒戸として少し記載があります。
 ご当地キティちゃんの大きいモデルもいます。河童の着ぐるみをまとって壷に入っています。 外では大きなかぼちゃの展示があります。先週まではハロウィン仕様に切り抜いたものもあったのですが日持ちがしないのだそうです。
 こちらは紫波の道の駅フルーツセンターです。販売部門はほとんど地物の季節の果物と野菜です。道の駅の要件はそろっているかと思いますが、内容的には産直販売所の大きいものという感じです。Pキャンするには空いていて良好です。
 隣の果りん亭というレストランには入ったことがなかったのでこちらで昼食にしました。3人三様ですが一番おいしかったのは名前は忘れましたが酸味の利いた野菜ラーメンです。
 裏手にはスタッフ用の駐車・搬入スペースと小さな園地があります。人の目に触れないような配置なので、誰も来ているのを見たことがありませんが、休憩にはいいかと思います。
 今日は盛岡別荘の管理人も一緒に来ましたが別荘に立ち寄りながら裏手の北上川に出てみます。鴨たちが休んでいます。

 主な立ち寄り目的はあけびの収穫です。昔は川原などに生えていた記憶がありますが、今では山奥に行かないと目にすることがありません。盛岡の市街地の川べりの人目につかないところに生えています。
 味は上質なデザートのような感じですが、体積の70%くらいが種なので食べるのに要領がいります。たくさん収穫して家へのお土産にしました。
 八幡平のふもと、旧松尾村寄木では毎年体育の日のあたりに山賊祭りが開かれます。お目当てはやっぱりおいしい食べ物。
  他に自動車整備体験コーナーやヘリコプター遊覧、無料の紅葉名所巡回バスなどあります。以前に乗った水力発電所などをめぐる、ふだん立ち入りのできない場所への案内も期待したのですが今回はなかったようです。

 このあと中山荘や中山チェーン脱着所のの近くにある「イーハトーブ火山局」を見学します。いつも前を通り抜けてはいるものの、なかなか立ち寄ったことがなかったところです。ご存知の方も多いかと思いますが、イーハトーブは宮沢賢治の造語で理想郷としての岩手の意味です。グスコーブドリの童話に出てくる火山の説明をイメージしていましたが、岩手山の火山活動に関する説明が中心です。
 そして本日最後の立ち寄り先は森の湯です。前回の利用時から内部設備が更新されて気持ちよく入浴できました。小高くなった露天風呂「舞台湯」があります。
 温泉・入浴設備については私なりの採点基準があるのですが、この件についてはあとで別項にまとめたいと思います。
 そして今夜のホテルへ向かいます。
 「八幡平頂上ホテル」※は、大自然の、しかも高所にありますので確率的には霧の中になってしまうことが平地よりは高くなります。しかも奥羽山脈の稜線中心にありますので吹き抜ける風が強いのが普通です。「移動ホテル」を東向きに停めた場合、べバストヒータの給排気管が風上に向き、失火・異常燃焼を起こすことがあります。就寝上の傾斜の向きや、日の出をフロントガラス方向から見るために東向きに停める事が多いのですが、このようなことの対策として、レストハウスの風下に停めれば風の直撃は避けられますので失火の確立は低くなります。
 
※八幡平見返り峠駐車場でのPキャンのことです
 また風のあおりで車体が揺れますので気になる場合にはやはり移動せざるを得ません。近くですと風下の岩手側に数百メートル降りたところに無料の広大な駐車場があります。見晴らしはあまりよくありませんが少し安心して休めます。
 標高をもっと下げたい場合には少し距離がありますが24hトイレのある駐車場として秋田側にふけの湯駐車場、岩手側には御在所温泉駐車場(正式名称でない可能性大)があります。どちらも春や秋の夜間通行止め時期には、制限区域よりもふもと側にありますので、ゲートで夜間閉じ込められる心配がありません。

 さて、日が暮れてからホテルに到着しましたが、この日も強風と霧の中でした。夕食の後映画を見ていると初雪が降ってきました。屋根の上でサラサラと音をたてています。でも私にとっての初雪で、八幡平ではすでに9月末に積雪があり、湿原の草紅葉が覆われてしまいました。(すぐに融けたようですが)
 翌朝の駐車場は結氷です。リビは寒いところが好きなので氷の上で走り回っています。夏タイヤなので心配でしたが、気温はさほど低くなく朝食の後にはほぼ融けていました。秋田側の後生掛温泉へ向かって降りてゆきます。



 アスピーテラインを秋田側に向かうと間もなく雲が切れてきました。どうやら1500mより上の稜線上だけに雪雲がかかっていたようです。向こうに澄川地熱発電所の水蒸気が見えてきました。その手前にはこれから向かう後生掛温泉遊歩道の大湯沼が見えてきます。

 後生掛温泉は混雑しない時期には宿の前の駐車場まで入れますが、紅葉シーズンですのでまだ8時なのに手前から歩くことになります。
 このあたりは「火山の博物館」とも言われるようですが、いろんな噴出状態を観察することができます。

 こちらは泥火山です。ミニチュアのコニーデ型火山のような形で、中から時々ポコンと泥を掻き分けて水蒸気が出てきます。数年前までのS社の登山地図にはこの脇に人物が立って眺めている写真が掲載されていたのですが、だいぶまえから遊歩道以外は立ち入り禁止です。同社に連絡をしてその後写真は差し替えられています。
 
 立ち入り禁止には自然保護の意味もありますが、じつは火山地帯では陥没の恐れがあるためという理由もあります。
 下の写真は大湯沼ですが、35年ほど前にはこの沼を一周する遊歩道を歩くことができました。ですがその後噴出口の位置が移動して歩道を呑み込んでしまったため、現在は周囲360度のうち、120度位の歩道しか立ち入ることができません。こちらの泥火山は以前は無かったような気がしますが、結構あちこちに盛り上がっています。

パノラマ結合写真です↓
 温泉宿と大湯沼の中間あたりに休憩所・売店があって黒卵(ゆで)を売っています。固ゆでと半熟があります。3人で一個ずついただきました。

 山歩きが中心ですと遊歩道はあまり見ることが無いのですが、何十年ぶりかで秋の火山園地を楽しむことができました。


  左下は売店、下は温泉旅館前の駐車場

 後生掛温泉から車で2分ほどの大沼へ向かいます。「大沼」は八幡平アスピーテライン沿いの岩手側にもありますが、そちらは遠くから眺めるだけで遊歩道などはありません。
 八幡沼や鏡沼などが火口湖であるのに対し、こちらは地すべりによる断層湖なのだそうです。ほとりにはビジターセンターがあります。
 ビジターセンターは昨日見た山賊祭り会場にもあります。こちらは割合新しい設備で大きなハイビジョンシアターがありますが、展示の充実度などは大沼のほうが優れているようにおもいます。大沼のほうにもやや画面の小さい(といっても100インチ以上はある?)ハイビジョンシアターがありますが、ソフト4本程度くらいのうち故障で2本しか見られないのが残念です。ここの室内照明のスイッチが入り口近くにあるのですが、鑑賞するには消したほうが良く見えます。またスタートボタンは前方のスクリーン脇にありますので見たい人は自分で押す必要があります。
 沼を一周する遊歩道がありますので歩いて見ます。以前はこの歩道の途中から下流の澄川温泉に至る道があり、歩いて温泉に入りに行ったりすることができましたが、その後の地すべりで澄川温泉と下流の赤川温泉は流失埋没してしまいました。八幡平周辺の地形図を見たり、登山道を歩いていると崩落してできたらしい地形がわかることがあります。
 少し標高が高い蒸けの湯の辺りは木々は茶色になってしまっていましたが、この大沼のあたりは10月の連休(体育の日)あたりがちょうど紅葉の見ごろにあたることが多いようです。その分車も多くやってきますので、現地到着9時、できれば8時前に日程を設定するとひどい混雑にあわないですみます。キャンカーの場合には出発する(宿泊する)場所と時間を自由に設定できますので、暗いうちに出発したりする必要はなく便利です。


 アスピーテライン西端のT字路を、いつもは左に曲がって田沢湖方面へ行くのですが、今回は鹿角に向かいます。
 すぐに無料の足湯があります。2つある「浴槽」は結構広くてあわせると40人くらいは浸かれそうです。しばし3人で楽しみます。本当は向かいにあるコンビニとか、少し奥のサンスポーツランドのPRを兼ねているのかもしれませんが、私たちはまた北へむかいます。

 道の駅鹿角の愛称はあんとらあです。その名のとおり鹿の角のことを英語ではアントラ−というようですが、もう一つクワガタムシの牙のことも同じ表現のようです。
 こちらの配置は中庭を囲んで有料の展示館や各種郷土民芸の工房もあり、他に一般的な情報・飲食・休憩施設もあります。この次に向かう「史跡尾去沢鉱山」の情報と割引券などをさがしましたら、ありました!チラシ持参で2割引、そしてバスで町内の史跡などを巡るコースも2割引です。3人で合計1200円ほどオトクです。

 この日は産業祭りのようなイベントをやっていて、テント村でおいしいそうなものがたくさん出ていました。
 左はきりたんぽ鍋とにんにく風味の味噌おにぎりです。ROでは黄金バーガー(だったかな?)です。みな安価で味・ボリュームも満足です。個人的な好みを申し上げますと、きりたんぽ鍋にはきりたんぽが入らないほうがいいかな?…というのは、きりたんぽは要するにご飯を竹輪状に固めたものなので、汁物だけのつもりでいただいていると、突如ご飯が出てくる・・・という感じなのです。
 比内鳥のスープやきのこの味、ごぼうなどだけで満足なので、あえてご飯は入れなくても・・・と思うしだいです。


  史跡尾去沢鉱山 は、今年の4月まではマインランド尾去沢という名称でした。以前に一度だけ来たことがありますが、同行の2人は見たことが無いというので、坑道に入るコースと産業遺産を巡るコースを選びました。他に砂金堀などの体験コースや、子供も楽しめる各種遊戯施設があります。

 まず石切沢坑道を見学します。1,300年前からの鉱山です。坑内展示にもありますが、明治時代に電気と機械力が入るまでは、人力掘削の世界でした。幅60cm高さ90cmの坑道が標準サイズだったそうです。閉所恐怖症にはとてもつとまりません・・・といっても夫婦と子供が赤子のときから一緒に坑内に入り、子供は成長してから鉱夫になるというのが普通の暮らしだったのだそうですから、勤まらないなどということはできません。

 照明も電気や電池が無い時代ですから、小さな燃えるものを焚き続けるしかなく、換気設備も無いので、坑内の空気の汚れは想像を絶するものだったと思います。
 現代では「鉱山保安法」という法律があって労働者に配慮した環境の確保が図られていますが、当時は怪我と弁当は自分持ちということで、人々の苦労がしのばれます。「近隣」の阿仁町の異人館にも鉱山関係の資料がありますが、当時の社会組織の中で鉱山独特の相互扶助組織があったことなどが掲示されています。
 そのような先人たちの苦労の上に現代の産業・文明・暮らしが成り立っています。

 
産業遺産を巡るコースは、予約が必要とのことですが余裕があれば直前まで乗車OKです。マイクロバスで近辺の各施設跡や歴史について案内してもらえます。
 左は円形の沈殿濃縮に使われたシックナです。直径50mとのことで、こ〜んなでかいのは見たことがありません。ROでは排ガスを拡散されるための60m高の煙突も残っています。私の郷土にも産業遺産があり、ここでも行われていたという銅の浮遊選鉱を40年前に生で見学したことがありました。
 構内には三菱マテリアルの事業所もあって、これからまた戻る八幡平の地熱発電にも携わっているそうです。
 掘削の様子を再現してくれる実演もあります。坑内の動力は、内燃機関は排ガスの関係で使うことができませんので、空気圧または電力になります。爆薬を仕込む穴を開けるための振動ドリルも、砕いた鉱石を積み込むための上下反転型のローダもすべて空気駆動です。
 街の中の案内では、鉱山の発展に伴って設置された厚生施設や迎賓館跡、住宅・移設された神社、鉱滓ダム決壊による災害の痕などを回ります。 鉱山の城下町に共通するものが多くあります。
 また採鉱・選鉱の活動による負の遺産というものについても正直に説明していただいたのが成果でした。翌日回った松尾鉱山の鉱毒水処理施設にも通じるところがあります。
 担当の方が話好きなのであまり質問する暇も無いくらい色々と説明していただきました。
 できれば、あまり説明をしたくない事項でしょうが、私の郷土の歴史にもある、捕虜・強制連行者の処遇などについても日本人が踏まえておくべき常識としてある程度の知識を得たかったところです。公営の無料の資料館内の年表も見ましたが、1945年(S20)に俘虜の帰還が始まったとの記述だけで、それ以前の過程や内容や事情に関することは記載がありませんでした。
 反省すべき点をよく学びながら将来に生かして行きたいとおもいます。
 この日は鹿角市内で食料などを調達して再度八幡平方面に向かいます。
 前日は八幡平頂上ホテルの窓から日の出を見ることができませんでしたので、再度目指します。途中で後生掛温泉でお風呂をいただきます。17時ころですが、アスピーテライン沿いで紅葉見物をした人たちが帰り道の途中で入浴に立ち寄りますのでとても混雑しています。ですが入っているうちにみなあがって、出るころには空いてきました。
 また洗い場は使う人の率が高くない、浸かるだけの人が多いので結構込んでいるときでも洗髪などはできます。こちらの浴場にはボディソープはありますがシャンプーはありません。またシャワーノズルもありませんが、お湯と水の蛇口はあります。
 右の写真以下は「朝日」です
 でもこちらの温泉は清潔目的で入るよりも、湯治や楽しむために入る人が多く、私もどちらかというとそのウェイトがおおきいので、最低限の設備があれば満足です。
 次女は一緒に焼山湯ノ沢に行って山小屋泊したりする途中で後生掛温泉は通過したことはあるのですが、温泉に入るのは初めてでしたのでとてもよろこんでいました。
 さて、翌朝の頂上ホテルはまたも霧の中です。西から流れる雲の中に包まれたままです。日の出の時刻が近づいてきましたが、霧はたまにしか切れません。経験上、少し標高を下げればこういうときは晴れています。数台の日の出待ちの車を残したまま岩手側へ下ります。

 茶臼岳の登山口あたりまで下って来て、昇ったばかりのお日様に間に合うことができました。このような日の出を見るのも次女は初めてということで連れてきたかいがありました。。
 頂上方面を振り返るとちょうどさっき居た辺りだけが雲に覆われています。源太岩のあたりに来ると大勢カメラマンがいました。ここから望む岩手山もいい眺めです。



 紅葉に朝日が当たると、緑も黄も紅もみなオレンジ色になってしまいますので、陽が少し高くなって白っぽくなるまで色合いを楽しむのは待っている必要があります。
 下の写真では、見えにくいのですが太陽の右下に姫神山、右端には岩手山、岩手山の左裾野の奥には早池峰山が見えます。この3つの山は男女で三角関係にあるという伝説があります。岩手山は南部片富士とも言われますが、東側の優雅なカーブはこの角度からでないと見ることができません。
 ユースホステルのあるところまで下りてきました。八幡平スキー場(休業中)の背後の山々が3色のバランスが良く今が見ごろです。
 いつもは通り過ごしてしまう場所を、今回は時間に余裕があるので見て回ります。松尾は硫黄鉱山の町でした。原油精製の副産物として硫黄が流通を始めるまでは東洋一の硫黄鉱山があり、雲の上の楽園と言われたところです。


 この「街」が閉山になったのは40年以上前でしょうか。前日に見た尾去沢で鉱山の負の遺産の側面を見てきましたが、ここにも負の遺産があります。坑内から浸出する地下水は強酸性でそのまま流すと下流の北上川の魚が全滅する恐れがあるほどの鉱毒水なのだそうです。これを中和する施設を毎年何億円かかけて運転しています。(写真は撮りませんでしたというか、部外者進入禁止です)
 当時は多くの人口を抱えていたので鉄筋作りのアパートも相当数残っています。当時の家屋としては鉄筋コンクリート造りは進んだものでした。閉山後間もないころ「ザ・ガードマン」のロケが行われたことが記憶に残っています。まだその「現場」になった体育館もあります。一帯は危険なので立ち入り禁止です。アスピーテラインを通過するだけではこれだけのアパートが残っているのを目にすることができません。

 そしてここにはつい近年まで学習院八幡平校舎が建っていました。「合宿」で野外活動を行うときには、背広姿の警備員が経路に立って居たりしたのを見たことがあります。
 今は広い芝生広場と公園のようになっています。

 秋の八幡平、このあと11月上旬には雪のため頂上方面への通り抜けができなくなり、来年4月の開通を待つことになります。


※ 八幡平見返り峠駐車場のトイレについて補完します。
 レストハウスの営業時間内(9〜17時)であれば内部のトイレと、秋田側にある屋外トイレ(=秋田側駐車場レベル=岩手側から見れば地階レベル)が使用できますが、Pキャンする場合はどうでしょうか。以前はほとんどが閉まってしまいましたが、2008年10月現在の確認では岩手側の北東端にあるトイレの改修が済んで、夜間専用(17〜9時)で使えるようになっています。温水洗浄つきではありませんが清潔なトイレです。照明も点きます。
 レストハウス最上階(=岩手側駐車場レベル)の南端にも避難施設があります。これはこのあたりが登山する人々の通過点にもなっていることから非難小屋機能を持たせたものと思いますが、夜間も施錠されない小さな休憩室と洋風のトイレがあります。ただし照明は以前は点いたのですが昨年度からは点けない運用になっています。トイレの洗浄水は出ますが手洗い器の水は出ません。 どちらの施設にもいえることですが、全ての施設には管理を担当する人や組織があります。利用者がその管理者を困らせる(汚す・壊すなどをする)と、結局利用者に跳ね返って利用に制限がついたり、禁止されたりしてしまいます。おお昔から繰り返されてきていることがらのようですが、これをきちんとすることができないうちは、いくら年を重ねても大人になったとは言えないのではないでしょうか。

※ 「八幡平頂上ホテル」にいらっしゃる方へ
 このHPをご覧になって行って見たい、行ってきました、という方もあるかとおもいます。本文中にも記載していますが、交通は乗用車が乗り入れられるので便利ですが、気候は高山そのものですので、雲のかかる率は平地より高くなります。良好な時のレポートのようには行かないことも多く、遠方からお出でいただいても残念な結果に終わることがありますのであらかじめご了承くださいますようお願いします。 山の天気は○○のように変わりやすい・・・と言われます。悪くもなりやすいのですが回復するのも早いということがよくあります。又は少し場所を移動するだけで天候が変わります。 私たちは自然の中の一部をお借りして楽しませていただいているので、うまく借りられれば幸運です。
 それから遊歩道を巡るだけでもある程度の天候変化への対応ができるようにしていったほうがよろしいかと思います。残雪期ですと道迷いの危険が高くなりますのでそれなりの行動をとることとナビゲーション能力に応じた範囲の行動にしていただきますようお願いします。


 裏岩手 源太が岳遠望(最高部)。すぐ下の茶色い部分が遅くまで雪渓の残るところ。
 その手前は下倉山とスキー場