「うみほたるへ」 2007.5.2〜5.6    
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 「海ほたる」と聞いても、当地では知名度はあまり高くなく、妻の職場では十数人中約1名しか、何のことかわからなかったそうです。このHPを御覧の皆様はご存知かと思いますが、川崎と木更津を最短で結ぶ「東京湾アクアライン」にある人工島のサービスエリアです。開通から10年が経過し、当初ほどの混雑ではなくなったということなので、おのぼりさんとしてはぜひ行ってみたいスポットの一つでしたので、07年連休の後半を使って目指すことにしました。
 また足と宿は当然コルディーを使うのですが、前車のテラはH8年式前半でしたので、ディーゼル車規制の関係で千葉県以南に入ることが出来ませんでした。この点でもキャンピングカーを使った「未知の領域開拓」ということになります。

 
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 連休後半の2日夜に出発。東北道沿いで次女を拾って福島市内まで南下してPAエリア泊とします。(写真左翌朝)
 5時頃には目が覚めましたので走り始め郡山から磐越道に入り、三春の滝桜を目指します。花盛りは過ぎているのですがほんの数輪が残って私たちを待っていてくれました。まだ朝の6時前なので観光客はおらず、地元の多分保存会の皆さんが周囲の草刈を始めるところでした。
 常磐道のPAで朝食をいただいて、さらに南下して毎年この時期に通うようになった国営ひたち海浜公園に行きます。開場時間は9:30ですので、それ前に到着すれば大丈夫・・・ということで開場20分前に駐車場に到着しました。 ところが既に続々と車が入ってきています。入場ゲートも開いていて、チケットを買う人の列が出来ています。公営施設ながら連休対応で早く受け入れているようです。
 この公園は全長9kmのサイクリングコースがあって、レンタサイクルも各ゲートをターミナルに相当数があります。3時間までだと310円で、超過した場合には返却時に清算するシステムです。今回はコルディーに2台折りたたみ自転車を積んで、あと1台は借りました。この時点で貸し自転車の大人用はほとんど出払っていました。
 今回は、今まで見たことの無いエリアも見ようということで、まず「ひたちなか自然の森」に立ち寄りました。
 そして水のステージの前を通ってネモフィラの咲く「みはらしの丘」を目指します。
 じつは5月の連休では少し早いことが多いのですが、それでも丘全体が花で埋め尽くされています。

 みはらしの丘のふもとには売店やファストフードコーナーがあって、何をいただこうかと迷いましたが、豚串焼きをいただきました。脂が乗っていて、数日前に食べた牛串焼きよりもだいぶ美味でした。
 花と食べ物。種類はいろいろあるのですが、両方組み合わせるととても満足ですね。
 次は風のゲート(海浜口)の近くにある砂丘エリアのほうに行って見ましょう。
 自転車のPに停めて、ロックガーデン・サイレントギャラリーと散策します。
 園内でも喧騒を離れて静かに時の経過を味わうことの出来るスポットです。 ↓RO
 
 ウッドデッキとエレベータもあって、バリアフリーのコースを行くとグラスハウスがあります。ガラス張りのカフェテラスですが、この日は気温の高いこともあって、冷たい物が良く出ていました。ソフトクリームの一番人気はメロンのようです。
 建物の構造上、夏季には冷房をよほど強くしないと、温室の中ではたいへんそうです。
 
 サイクリングコースも途中で迷っては地図を見ながら、遊園地にも寄ってみましたが、こちらは混んでいるようでしたので、西口ゲートに戻りました。自転車はごく小さい子供用を除いて全部出払っており、返却を待っている人の列が出来ていました。

 ひたち海浜公園すぐ向かいの、おなじみになったジョイフルホンダひたちなか店で、コルドバンクス下周り改良第3弾用の資材を購入して、つくば市にある茨城別荘へ向かいました。


 ここからは少し経由地を前後して3日目後半の記録です。
 千葉県佐原市(現在は香取市?)にやってきました。利根川に接続する、昔水運のあったところが残されています。それとここは日本の測量の開拓者である伊能忠敬(地元の人はチュウケイと読むようです)の出身地でもあります。水路に隣接して記念館や旧宅があります。
 館内も見学しましたが一応撮影禁止ということで画像はありません。伊能大図で、ウチのあたりも確認することができました。「四千万歩の男」(だったかな?)という忠敬の半生を描いた映画を昨年見たばかりで感心して見入ってきました。当時レーザ測距器もトランシットもノートパソコンはおろか、巻尺も無い時代に、測量・記録・整理・作図をすることがいかに大変であったか、苦労がしのばれます。
 歩いた経路の作図についてはほとんど正確なのですが、わが三陸海岸の岬などについては、見通すことができないので三角測量も使えず、大まかな描画になっているのはやむを得ません。
 遊覧船がゆっくりと説明をしながら水路を進んでゆきます。不釣合いなアヒルボートがあるのが愛嬌です。



 利根川を渡り、霞ヶ浦のほとりで休んだ後、歩行者用としては最大規模の吊り橋に向かいました。夕方になったから空いてきたかなと思いきや、まだPまでは数百メートルの車の列が出来ていました。これが日中だったらおそらく国道の交通が麻痺するほど混んでいると思われます。この付近の国道は大型車通行困難で舗装はされているものの林道程度の規格のところが多くあります。
 杉の密林の中をしばらく走ってまた常磐道に戻り、少し北上してお宿にしました。


 4日目は福島別荘の管理人と合流して、米沢市に向かいます。
 「川中島の戦い」は5月3日に終わってしまっていますが、上杉城址公園のあたりは混んでいて駐車できません。ので、近くのラーメン屋さんに早めに入って、第二駐車場に少しの間置かせてもらうことにしました。
 米沢ラーメンということで4人で違う種類のものをいただきました。入店時には先客は一人だけだったのですが12時近くには店に入りきれない人が列を作っていました。
 お濠の畔には八重桜が水面に映えています。出店がたくさん有る中で、りんご飴が子供たち(2人の別荘管理人)の目当てでしたが、結局イチゴ飴にしました。外側の飴のぱりぱり感と、イチゴのすっぱさがうまく合っています。
 橋の下には鯉がたくさんいてえさをくれるのを待っていました。30年ほど前、ここで泳いだ人がいたのを思い出しました。
 

 また2日前にもどりまして、今回の主目的地の海ほたるについてです。
 「首都高速」は走ったことがありません。昔乗せてもらって通ったことはあるのですが、TDLのアトラクションのようなトンネルと分岐・合流・アップダウンといったイメージしかないのでとても走る気になりません。それにたしか制限速度が40kmなのに「高速」の名がついているのはなぜだろう?という疑問などもあり、 常磐道を柏でおりて、千葉北インターに向かいます。千葉のあたりの案内表示にも「海ほたる8km渋滞」などと出ています。首都圏から房総方面に出かけた人たちが帰宅ラッシュになっているようです。
 私たちの対向車線の木更津から千葉までもずっと渋滞の状態でした。おのぼりさんとしては、こんな長い渋滞は見たことがありません。
 さて、アクアラインに入ると渋滞は収束に向かっていて、路側帯の最後尾に並んで10分ほどで、分岐に着きました。一般車はここから駐車区画に到着するまでが長いようですが、キャンピンカーということで一般者の高さ2.5mの区画には入らないので大型車の区画に別車線を誘導されて先に入ることができました。
 実物を見るまでは人工島のPAの内部がどのようになっているのか想像が難しかったのですが、合理的な空間利用と圧迫感を与えない配置がたくみになされています。
 建物は5階建てで、ロの字を引き伸ばしたような構造です。中央の空間には1階から5階まで一直線状のエスカレータと階段(各階に踊場あり)が通っています。5階は展望とレストラン、4階はコンビニやみやげ物・売店があります。3階以下は駐車区画ですが、1階は大型車用です。
 上り線と下り線では区画が別になっているので、時間帯によって片側だけが混雑(朝は下り、夕は上り)するという状態になります。また、大型車区画では上り線はロの字の中側で、下り線は博物館に面した外側の部分です(↓)

 夜も9時ごろなのですが、PA内はにぎわっていて、子供連れも大勢いるのが、良くも悪しくも都会だなと感心してしまいました。
 レストランでいただいたのは私は鴨なんばんそばです。あまり期待していなかったのですが、しっかりした味付けでだしがとれていました。

 PA内キャンプの翌朝は、上り線用Pは他に2台ほどのキャンカーがいるだけで、昨夜の喧騒が嘘のようです。
 エリア内にはトンネル掘削の切端に使用したマシンのオブジェ等もあります。また川崎方面にはトンネル換気設備の風の塔が望まれます。
 
 私としては「大自然の中」のスポットが好きなのですが、ここのような技術を集めて作った設備もおもしろいなと思います。都会らしい趣があります。30年ほど前にあこがれて首都圏に就職した頃を思い出しました。