「下北半島、大間のまぐろ」 2007.10.06-07      
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 これも少しテレビの特集番組に乗せられた感があるのですが、下北半島を巡って、大間崎のまぐろをいただきに行きました。下北半島は私自身は4回目ですが、前回から20年近く経っていますのでけっこう忘れている部分が多くありました。
 岬としては尻屋崎のほうが現在は魅力的でした。奥薬研や恐山など、ほぼ主なポイントは巡りましたが、一番は?といえば海峡ラインと仏が浦でしょうか。

 
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 途中経過は省略しまして、いきなり尻屋崎です。岬の台地状の草原にはたくさんの寒立馬が草を食べています。「野生」なので自活しているのですが、人には慣れているようで近寄っても逃げませんし、触ることも出来ます。
 親子も何組かいて、こちらの子馬は電柱の支線でお尻のかゆいところを掻いていました。

 向こうに見えるのは津軽半島のようです。
 私は岩手に住んでいるので、県内でもすみからすみまで行くには相当な時間がかかります。同様の感覚で、下北半島の地図を見て、こりゃ半日くらいかかりそうだな・・なんて思っていても意外と1時間くらいでたどり着ける距離だったりします。
 11時頃に尻屋崎に着きましたが、その後石神温泉で昼前に入浴、大畑バイパスにある「いさりびハウス」で昼ごはんをいただきました。右はイカスミラーメン。右下で本当に麺が黒いのがわかります。下は焼肉定食とソース焼きそば。他に天ぷらそばなど。(注:計5人でいただきます)  一番高額なメニューでも800円です。
 奥薬研温泉にある、かっぱの湯は露天の混浴です。近くの駐車場はけっこう長期滞在の車がいて、キャンピングカーよりも装備充実したワンボックスが何台かいました。また混浴ではない夫婦かっぱの湯というのが出来ていましたが、混んでいるようなので近くの散策をしました。
 つり橋を渡って対岸には森林鉄道の跡を少し探検します。十数年前の記憶ではレールは無かったのですが、今回はありました。
 澄んだ川の流れです。この下流に落ち込みがあってカヤックを浮かべたことがあるのですが、キャンピングカーではカヤックは運べないので今回はなしです。
 ここから林道を越えて仏が浦方面へも行く道もあるのですが、別の山道(舗装道)を通って恐山へ向かいます。

 「恐山(おそれざん)」というのは、宇曽利山湖を囲む火山の外輪山の総称でもあり、畔にあるお寺の山号でもあります。
 火山なので温泉もありますし、硫黄噴気地帯や火口湖も美しいところですが、木が生えない硫黄地帯はどちらでも日本の感覚だと賽の河原等の風景に結び付けて、霊地や霊場になる確立が高いようです。私の感覚からすると風景の美しいところですので、この湖にカヤックを浮かべて滑らせたいところですが、反対される方が多いことが予想されます。
 別項でも述べましたが、H19は日本の三大霊地(立山・恐山・川原毛)を回ることができました。
 学生のときに来たときには、境内にある温泉で旅のお風呂をいただいたことがあります。
 火山地形に対していろんな名前をつけてあります。下の写真は「血の池地獄」ですが、水中の鉄分の酸化で赤みがかったもののようです。地上部の苔の緑と対照的です。立山でも同様の名称がみられました。 
 このあとはむつ市郊外で夕食の補充をしたあと、宿泊目的地である道の駅脇野沢に向かいます。

 ほかに3台ほどPキャンの車がありました。近くには野猿に関連した施設があるようですが、到着してから出発するまでの時間帯では開園時間と重なりません。比較的長距離を移動しながら観光地を回るタイプの旅行では、スポットに宿泊した場合にはそこにある施設の見学ができない場合が多いようです。
 Pキャンに限らず、宿泊施設を利用した場合でも同じことが言えるのですが、営業時間が長いところがあっもいいかなと思うしだいです。

 脇野沢からは標高を上げて海峡ラインを通ります。対岸に津軽半島を望む通過車両の少ない辺境の道です。でもこのようなところにも青森県では走行1時間(体感)以内にはたどり着けるようにゆとりパーキングという名称の公衆トイレが設置されています。
 この区間は過去にも通ったことが無かったのですが、本州の中でも最果て感のもっとも強いところです。
 仏ヶ浦の入り口Pに停めて、浜辺まで標高差100mの坂道を降りてゆきます。
 じいちゃんばあちゃんは、最初駐車場に残って、この先の展望台から見てもらおうかと思ったのですが、行ける所まで行ってみることにしました。以前より階段等の整備が進んでいて、傾斜もゆるくなり、結局ゆっくりと下まで降りることができました。
 船にのりませんか? と勧められたので、海上から眺めてみました。陸上からだけの散策では見られないアングルでやはり乗って見たほうがいいです。

 岩の形によって様々な名前が付けられていますが、上の写真は次女が発見した「みみずく岩」です。

 近隣の港から船でやってくることもできますが、「少し歩く」ということでその場所がよりいっそう思いで深いものになります。

 仏が浦の一部には右のように海の色がきれいな緑色をした、イタリアにある「青の洞窟」を連想させるようなところもあります。
 
 また海峡ラインを北上して、大間のまぐろに向かいます。


 大間崎の周辺は、30年ほど前に比べるとすっかり観光地化が進んでいて、土産物店が多く、堤防や道路もよくなっていました。
 結局岬から少し離れた漁協の水揚げをする建物の中でマグロをいただくことにしました。

 ちょうど、マグロが釣れた船が数分で入港するということで(無線で連絡が入るらしい)、出迎えやら観光客が岸壁に集まっています。
 ロープをかけて水中を引っ張ってきて、フォークリフトで吊り上げます。なれたもので、観光客が写真を撮る間待っていてくれます。
 いか焼きとつぶ焼き、マグロ定食・・・そして大トロ盛り。
 わざわざ来たかいがありました。
今回もPA2泊、道の駅1泊、親子3代、5人での楽しい旅ができました。