「那須高原と裏磐梯のあたり」
 2005.8.5〜8.8

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 私の住んでいる岩手は自然が豊かなところですので、あまり関東方面の「自然」をめぐる旅には出かけないのですが、今回初めて那須に行きました。帰りには福島別荘から西吾妻、裏磐梯へと足をのばします。
 
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 東北自動車道を南下して、那須インターで降りました。やはり首都圏に近い観光地と言う事で、すごい数の車と人出。看板もものすごい数。でも看板には色の規制がかかっているようで、落ち着いた配色です。
 どこに行こうか・・・3D宇宙と恐竜館というのを試しに見ました。まあまあですが、3Dの設定が狂っている画面が多く、後で注意のメールを送る予定です。 入館時にはネット画面をプリントアウトして持参すると一人1300→1000円になります。他にもお化け屋敷やら動物系統やら、周辺の自然とは関係の無い娯楽系の施設が、なんでもアリでたくさん並んでいます。私が見たところでは北東北のナンバーの車は居ませんでした。
 
 ↑ そこでまず立ち寄ったのは「乙女の滝」です。「清流」なのですが、上流には数多くのリゾート施設やら別荘があるようです。ここへ来る途中に下水処理施設があったようですし、道沿いにも下水道のマンホールが所々にありましたので、水質汚濁対策はされているのかもしれません。

 次は沼原湿原。東北の高層湿原とは少し植生が違うような気がします。 →

 ← そのすぐ近くには沼原池というのがあります。地形図で見ると自然の火口湖かな?と思うような丸い形をしていますが、目の前に見下ろしてみると湖岸は人工のもので、「揚水発電」に使う上池なのでした。同様のものは只見川沿いのの沼沢湖でも見た事がありますが、あそこの護岸は自然だったような気がします。水位変動幅と容量の関係でしょうか。
 そして今日のお宿は、初めてのペンション泊。場所はナビの電話番号検索でかろうじて把握できましたが、本格リゾート地だけあって、枝道が網の目のようにあって迷いそうになります。
 お世話になった「MON」は、森の中にあって、駐車場からウッドデッキの歩廊を少し歩いたところにあります。夜は歩廊沿いに明かりが灯り、途中にベンチもあったりして、また趣があります。
 中もいい感じにまとまっています。翌日の予定箇所の事を聞いて親切に教えていただき、朝食も無理を言って少し早めに出してもらったりしました。またこちらではペット同宿可ということで、シェルティやポメも泊まっていました。
2日目は・・・
 今回の旅の主目的、那須岳への登山に向かいます。 夏休みの土曜日、混雑を予想して早めにロープウェイの駅に着きました。101人乗りのロープウェイは臨時便も出ていて、待ち時間はあまりありません。
 朝一番に下の殺生石を見に来た時点では頂上の方がふもとから見通せたのですが、ロープウェイは霧の中に進んでゆきます。降りてからもしばらくは霧の道中でしたが、間もなく急なのぼりにかかるあたりから抜けるような青空が広がってきました。頂上までは30分ほどでしょうか。息切れしますが、「食べる酸素」をほおばって、すぐに到着しました。
今回、子離れの不完全な親に付き合ってくれた次女を入れて記念写真です。。
 頂上の周辺にも噴気が立ち込めているところがあります。このまま戻るのももったいないので、頂上のお鉢だけではなく、中腹を一周するコースを回ってみることにしました。
 北方には三斗小屋や、旭岳方面へ至る道が見えます。岩手の山々には無い、立体的な山容です。眼下に見える非難小屋の方に降りてゆきます。途中、子育てをしている小鳥が居て、蜂をくわえて巣に戻ると、雛たちが騒いでいました。 噴煙をバックに写真。
 合計2時間足らずでロープウェイの山ろく駅まで戻る事ができました。
那須岳のあとは・・ 有料道路を下りて、白河方面に抜けます。途中の木陰で車内昼食。ふもとの雪割橋(?)で休憩。見下ろす渓流が気持ちよさそうです。
 この日は福島別荘までで一泊。近くのミニストップで例によってデザートを。今月はマンゴーパフェ・・・だったかな。
 別荘の前ではナナフシがご馳走も無いのにずっと待っていてくれました。 生きてるナナフシを見るのは初めて。カマキリに似ていますが寸胴な感じです。徒歩男の長男が小さい頃、この真似をしていたのを思い出しました。

 翌朝は福島市街を抜けて、まず米沢市へ向かいます。福島の国道を外れた通りには七夕飾りがありました。

 米沢は学生時代を3年間過ごしたところです。天元台へはロープウェイで数分で、山の上に広がる楽園です。ペンションなどもあります。 ふもとから見ると上の方には雲がかかっていて、登山ができるかどうかあやぶまれます。ロープウェイとその先のリフト3本を合わせた料金は3人往復で計8100円!悪天候だと赤字です。 おそるおそる上ってみると・・・天元台は晴れのよい天気でした。
 乗り継いでリフトに向かいます。

 リフト終着から約90分。西吾妻山へ向かいます。先日は東吾妻に登ってこちらが見えましたが、逆はみえるでしょうか。
 チングルマの綿毛やコバイケイソウ、ワタスゲの湿原の中を行きます。西吾妻山荘はトイレがありますので、貴重な休憩ポイントです。
 西吾妻山の頂上は残念ながら原生林に覆われていて見通しが利かないところにあります。標柱の前で娘にシャッターを押してもらいました。

 西吾妻のあたりは高原状になっている割合には思っていたより変化に富んでいて、原生林・湿原と池塘・ガレ場・木道・石畳・水場などが次々に現れます。

 先日登った東吾妻方面は少し雲がかかっていますが、なんとかこれで両方向からの見通しが完了しました。いつか縦走できたらいいなと思っています。梵天岩と天狗岩の中間あたりの岩場に腰をおろして昼食にしました。

 天元台から下りた後は、再び西吾妻スカイバレー(有料道路でしたが今は無料開放)を越えて福島県へ回ります。学生時代に、午後から自転車でこの白布峠を越えて桧原湖畔まで往復した事があります。自転車は標高差が大の苦手。往復で標高差2000m近くの行程となり、帰りは疲れ果てて夕日の中を押して登ってきました。そんなチャレンジができるのも若い時ならではでしょうか。
 さて裏磐梯
夕方になってそろそろ観光客も引き潮になったあたりに、五色沼からの遊歩道を半分ほど進んでみました。昔と変わらず、アルミニウムイオンが生み出す不思議な色の沼はとても魅力的です。
 この日の宿はやはりペンションの「シャレー裏磐梯」。ここはなんと日本で3番目のペンション協会登録の宿ということで、作りも対応もしっかりしています。宿泊部はログハウス構造です。季節のデザートは、木で完熟した桃。甘みが違います。

 今回の外泊は2泊ともペンションでしたが、実はどちらも「トクー」の直前割引を利用しました。残念ながら休前日は無理のようですが、うまく予約ができればサービスは通常のままで半額以下で泊まれる場合もあります。
 
 今回は末っ子に付き合ってもらってちょっぴり贅沢なペンション2泊を楽しんできました。登った山も2峰!あまり興味は無いのですがどちらも多分日本百名山に含まれているのではないでしょうか。