最初に制作スタッフのKさんが11月20日に単身で事前調査にいらっしゃいました。設定の希望としては2009年にタレントの浜口順子さんとアタックして途中で積雪のため時間切れでやむなく引き返した、安比温泉への再挑戦という設定でした。この日の2・3日前に降雪がありましたが、その後気温が高かったために残雪はわずかのようです。 盛岡駅前で合流したあと、安比高原を通っていつもの赤川砂防ダム前の駐車場に至りました。 |
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先にいた車の横でなにやら準備(?)をしている男性2人がいましたので目的をお尋ねしました。するとここから茶臼岳に上り、黒谷地経由、黒谷地手前で折り返して、安比岳、安比温泉を経由して戻ってくるつもりで山に入ったが、沢沿いに上ったところ道がわからなくなって戻ってきた、とのことでした。(そのコースは浮島に至る行き止まりルートです) |
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読図がしっかりしているか、現在地の把握ができているか、やや心配ですが、歩き始めは砂防ダムの向こう岸にある標識を目指せばよいことをお伝えしました。一度ルートに乗れば積雪で覆われた場合を除けば特に迷うようなコースではありません。 ←左岸歩き始めにある、0kmから頂上までの標識。ただしこの標識は安比岳経由で八幡平頂上までのものです。 |
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先の二人が向かっていった(はずの)茶臼岳方面への分岐点で、同行のKさんに、暑くなってきたので上着を脱いでもらって先の安比温泉へ進みます。 |
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雪はあまり残っていませんでしたので順調に進めました。左写真は一昨年、浜口さんと夕闇迫りつつあるころに引き返した地点です。当時先行していた二人からホルモンなべをごちそうになったところです。(これも撮影はしたのですが放送はされませんでした) |
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道は雪融けによる水分でぬかるんでいます。急斜面のトラバースが何箇所かあるのですが、体重のあるKさんが滑落しそうになることもありまして、帰り道には川の中を歩くこととなりました。 渡渉箇所に来ました。水量が初夏の雪融けシーズンと同様に多くなっています。おそらく数日前の降雪後に気温が上がったため、水量が増えたのだと思います。装備として長靴を選択して来て正解です。 |
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↓帰り道ですが、がけを迂回したために渡渉したところと、がけの上を戻った箇所です | |||||||||||||
最初の渡渉地点から、行きは沢沿いに遡上する道をとり、帰りは山側に一度上るコースとしました。沢沿いは左の写真のように洗掘された後がひどく、だいぶ通貨困難になっています。 さて歩行1時間ほどで安比温泉に到着しました。変わらずお湯がたたえられていますが、やや温いようです。湯船で36度程度でした。この日は偵察ですので入浴しないで次へ向かいます。途中であられが少し降ったりしましたが、濡れずに車まで戻ることが出来ました。 ↓安比温泉の湯船 |
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そして午後からは西和賀町に向かい、見立温泉(見立の湯)を目指します。これは安比温泉が一昨年と同様積雪で到達できない状態になった場合に、到達の困難度が低い場所も準備しておく必要があるためです。 雨が降り出しましたが、歩行時間は数分ですので雨具を着けて向かいます。どなたかが清掃してくれているようで、あまり落ち葉は沈積していません。流れ込みの温度は40度で、湯船は長湯してもちょうど良いくらいの温度になっていました。 |
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取材本番は11月27日ですので、前日26日に再度偵察に向かいます。なぜ何度も偵察するのかといいますと、この時期は冬が急速に近づいてくるため、一晩で数十センチの積雪となることがあります(2009年もそうでした)。 やはり予想通り1週間の間に山は秋から冬へと進んでいました。最初に見立温泉に偵察に向かいましたが、やさしいほうのこちらの温泉でもスタッフが十分苦労されるであろう状態になっていましたので、偵察はここだけとしました。(安比温泉は「危険」な領域に入っていると判断されます) この日は別行動で盛岡市に行っていた妻子と合流して、岩山にてPキャンとしました。 |
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翌27日朝に取材スタッフと、モデル役の滝川アナウンサーのあわせて4名と合流します。盛岡駅前での出会いのシーンから始まって、妻と次女のインタビューをホテルのロビーを借りて行いました(が、このシーンは採用されませんでした)。 |
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雪道を進んで舗装が切れるあたりに車を置き、準備をして歩き始めます。車道を歩いて進むうちは良かったのですが、山道の歩道に入ると陽射しが少ないせいか雪が深く、ひざの辺りまであります。 写真のカメラは重さ10kgほどあるそうです。青いのは専用ジャケットです。せっかくの取材なのでよい機材を使用したいということで持参いただきました。一時三脚の運搬もお手伝いしたのですが、それだけでも数キロあります。 |
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全員長靴は用意してもらったのですが、スパッツまでは用意しませんでしたので、ひざのあたりから時々中に雪が入って靴下が濡れてしまいました。 急斜面に雪が積もった状態で、まばらな立木がありますが、歩道から谷底まで数十メートル落ち込んでいる部分もあって、トラバースには気を使います。それでも80分ほどの歩行で目的地に到達することができました。二人で湯船に入って長話をしながら撮影します。普通のお風呂にそんなに入るとのぼせてしまうのですが、絶妙な湯加減で、湯冷めすることも無くまさに長時間取材に適した温度でした。 |
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取材が完了して道の駅ゆだ錦秋湖に戻り、昼食をいただけたのは15時頃でした。こちらでなければいただけないメニューということで、豆乳ラーメンをご馳走していただきました。右下は漬物バイキングといいますか、好きな漬物を好きなだけ持参して食べることが出来るシステムになっています。こちらのレストランもあまり目立たないのですがけっこう味は良いところです。 この日も出来ることは目いっぱい協力させていただいて、充実した一日とすることができました。慣れない雪道・山道を、私の趣味がへんてこなために付き合いいただいたスタッフ・滝川さんに感謝いたします。 |
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放送日時は次のとおりです。ぜひご覧ください。
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