2015..02.11 | ||
初めてスノーモービルに乗ったのは、2014年の2月で、秋田の内陸部にある
北欧の森公園で、冬季イベントがあってその中のスノーモービル試乗会に参加した時です。 ほぼフラットな場内を2kmくらいでしょうか、インストラクターの後をついて複数台の試乗者が一周してきました。面白そうなので、自分で好きなときに好きなところに行って行動することができるように2014年の夏の間に準備を始めました。 走行場所までは何かに積載してゆく必要がありますので、積載トレーラーを準備して、牽引する側のキャンピングカーにも牽引用のヒッチメンバー取り付けと、法的に牽引が可能であることを車検証に記載する手続きを行いました。準備施工・改良準備経過はこちらにあります。 試運転は安比高原に雪が積もり始める頃に行ってきましたが、今回報告はその後の大船渡市での走行です。 |
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スノーモービルの機種選定は、軽くて扱いやすく、部品調達や修理がしやすいということで、YAMAHAの340ccの車両(中古)です。深雪の限界性能などでは大排気量の山岳向けモデルなどに比べるべくもありませんが、何事も最初から高性能のものを扱い使いこなせるとは思われませんので、この辺が妥当と判断しました。 トレーラーへの積み下ろしは、下ろす際には自走して、積み込む際にはハンドウィンチで引っ張りあげるようにしてあります。スロープはアルミラダー等を使う例が多いのですが、強度から見て、ツーバイ材を用いても十分でしたので、表面を劣化防止のシリコンコーキング剤で保護して利用しています。 スノーモービルは活動場所が冬山ですので、事故や遭難には十分な注意が必要です。またグループで出かけるのが基本ということが方々で言われています。 私的には普通の山歩きと同じで、グループで行動するためのさまざまな制約があっては本来の面白みが半減するという考えですので、これまでのさまざまな局面での経験を元に、徐々に利用可能なレベルをアップしてゆこうという方針です。 |
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スノーアタックの行き先は大船渡市(旧三陸町)の大窪山です。無雪期にはよく行って道がわかるところでもあり、クロスカントリースキーを履いて冬季キャンプに行ったこともあります。 牽引するキャンピングカーは4WDですのである程度坂道を進むことが出来ますが、4輪で雪をかきむしっても進みにくくなり、オートマオイルの過熱ランプが点灯して、いよいよ先に進めなくなってしまいました。バックしようとしましたがそれも空転して動きが取れなくなってしまいました。 スタックに備えてスコップ等は積んでありますが、今回はトレーラー付ですので対応がより困難です。結局トレーラーを切り離して、下り方向に道幅があるところまで押して戻し、キャンピングカー本体は一部の雪を取り除いてバックすることが出来ました。 |
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先行してクロカン4駆(多分ジムニー)が上った後がありましたが、風雪でトレースが消えているところもあります。峠のところまでやってきて、一息ついた後枝道に入ります。トレースも無くなって前後方向の雪の傾斜はさほど苦労することはありませんが、問題は左右方向の傾斜です。体重を移動させても限界があり、どうしても低いほうに流されてしまいます。谷底方向に流されてそれ以上先はブッシュになるところで停止しました。一度停止すると積雪がある場所で登り方向への再発進は困難です。 右写真ではたいした傾斜には見えないのですが、一人で引き上げるのは困難です。そこで登場するのがウィンチやロープです。 引いてゆく橇には、このほかにスコップや、歩いて戻らなければならない時に使うスノーシュー、深雪用リングのついたストック、ザックなどを詰めてあります。 |
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これがもしもっと高性能なスノーモービルに乗って、もっと雪深いところでスタックしてしまったとすると、一人ではリカバリ出来ないかもしれません。 あれこれと雪遊びをして無事に車まで戻ってきました。積み込みはおおよそのトレーラーに対する位置を決めた後、ハンドウィンチのフックを後部に掛けて、ぐるぐるとハンドルを回すと上がってきます。 橇は荷物を入れたまま、キャンピングカーの荷室に積み込んで完了です。 総合的な感想としては、雪面状況が的確に把握出来ればおもしろいけど、うまく行かずにハマッテしまうと後が大変。クロスカントリースキーを履いて歩いて行くのにもよさがあるので、うまく使い分けできればよいのかもしれません。 |
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スノーモービル 2号 | ||
初めてのスノーモービル「OVATIONー CS340E」を1シーズン使って見て、改善したい事項が出てきました。それはもっと高性能な車体が欲しいなどの機能的な事項ではありません。 スノーモービルの活躍するフィールドは雪のあるところですが、その場所へ行くのには、トレーラー等のキャリアに乗せて道路を移動して行くしかありません。当然それらはナンバーが付いていて公道を走行可能なものです。 |
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対してスノーモービルは現行機種では公道を走れるモデルは存在しませんので、前述のようにキャリアに乗せて公道区間は移動します。その先の走行場面ですが、スノーモービルが走る場所は、原野の場合もありますが、多くは積雪のために一般車両が走行できなくなった道路である区間がかなりの部分を占めます。 あまりこの問題をつつくと、ヤブヘビなのですが、現在のところ「取り締まり当局」がこの形態の走行を問題視する状況には無いようです。ですので、スノーモービルにはナンバーは要らないということで世の中は成り立っています。 |
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しかし、私が実際にフィールドに持ち込んだ経験からすると、一般車両が通行できる程度のやや深い積雪がある道路・駐車場などで、スノーモービルを下ろして走行を始めるのが普通です。つまり、一般車両もスノーモービルも両方が走行可能な「グレーゾーン」で積み下ろしをします。 私の車ではもう進めないので、スノーモービルを下ろした場合でも、クロカン四駆ではもっとずっと奥まで進入することが出来ます。 これまでのところ、この「混走」に起因した事故は聞いていないので、この件でも当局がまだ問題視するには至っていないようです。 |
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スノーモービルをどのくらい積雪が深くなってきたら路面に下ろすかと言うことは、その時々の状態によりますが、出来ればあまり深くならないうちに下ろしてしまうのが安心です。ところが道の途中に作業をするスペースがあるとは限りません。スキーのライナー部分を消耗しない程度に雪が出てきたら走らせ始めるのが最もよいように思います。でもそれは一般車両も安全に走れる区間でもあります。 そのようなわけで、出来ればスノーモービルにもナンバーが付いていて、堂々と一般車も走っている区間を、雪山に向かって進むことが出来れば、後ろめたい感覚を持たずに気持ちよく乗れるのではないか…というのが、今回2台目のスノーモービルに更新をした理由です。 下に自動車とスノーモービルの走行可能区間と乗り換え該当区間の概念図を示します。 |
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登録手続き |
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無雪期の間に、技術的・事務的に準備が出来ることは進めておきます。昨年も軽トレーラーの登録でお世話になった場所にやってきました。軽自動車登録関係の建物が隣接して建っています。向かって左には 全国軽自動車協会連合会岩手事務所(旧名称:岩手県軽自動車協会) そして右側には 軽自動車検査協会岩手事務所 があります。自動車取扱い業者さんであればわかりきったことなのでしょうが、一般消費者から見ると紛らわしくてよくわかりません。わからない人はとりあえず左の建物に入って総合案内で聞けば良いようです。 スノーモービル(認定車)の登録は、オートバイと同じような区分で行われます。オートバイの場合は250ccを超えるもの、スノーモービルでは660cc(未確認)を超えるものが運輸支局での事務扱い、それ以下は軽自動車協会扱いになるようです。現実には認定車は340ccまでしか過去にも無い(私の情報収集範囲)ようなので、全て軽自動車協会が窓口になります。 |
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事前に調べて準備した書類を窓口に出します。すると各種の記入例を親切にラミネートしたものと一緒に記入用紙を渡してくれますので、慣れないながらアタマをフル回転させて記入します。 今回の転入登録でネックとなったのがナンバーの紛失(前所有者)です。しかもだいぶ前から軽自動車税の納税もなされていません。それでも転入可能らしいので準備を進めました。 税金については直接登録に影響のあるものではないようです。ナンバー紛失については前登録地の警察署に届け出て「理由書」を発行してもらい、それを一緒に新登録地の窓口に出します。他にも新旧所有者の認印も必要です。 自賠責については「検査対象外軽自動車」の扱いで、ナンバー発行前ですので予め車台番号を元に加入します。 あまり詳しく述べても、多分読者のお役に立てるケースは少ないので割愛しますが、もし必要な場合には掲示板からご連絡ください。 |
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ナンバーは、スノーモービルを登録しようとする人は少ないらしく、係りの人も「めったに出ない種類の標識なので包装に多少汚れがありますが」ということでした。仮に1番からの連番だとすれば県内で20台以内の登録と言うことになります。後に課税事務処理にあたる居住地の自治体税務担当でもはじめてのケースで悩んだかもしれません。 普通車であれば500とか400という数字が入る部分には、スノーモービルは0が来ます。かなの部分は「い」です。ちなみに普通車で
かなの部分がアルファベットの車を先日みかけましたが、それは駐留軍人の所有になるようです。 今回は検査を伴わないので「検査協会」のほうには顔を出すことなく転入登録手続きは完了しました。メデタシ。 標識取付用ボルトのアタマには、下写真のように旧所属県名の一部「滋」が刻んでありました。 |
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不具合箇所の修理 夏の間に整備した部分の説明です | ||
さて、中古で購入した機械ですので、不具合箇所もいくつかあるようです。自分で使う前に治せる部分は手を加えます。 車だとボンネットと呼んでいるエンジン上部のフタを、スノーモービルではシュラウドと呼ぶようです。何かに衝突した痕跡で、右前部内側のFRP強度部品が割れて、ヒンジも曲がっています。(上写真が正常な左前と破損した右前) この部分には当て金を製作して、ヒンジも曲げ修正と切削を繰り返して合わせました。(下写真左が内側で開けたところ、右が外側で閉めたところ)、固定はボルトナットと丸座金の各種サイズを駆使します。このあとボルト部分を覆うカバーが外側に付きますので、外観・機能とも合格です。 |
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車だと前輪に当たる部分に、2本のスキーがあります。土砂や錆で汚れていましたが、鉄板の厚みが心配になるほどの錆ではないようですので、分解して高圧洗浄、錆取り、最下層には防食樹脂を塗り、黒く着色した後に、表面を保護・潤滑を兼ねてシリコンコーキング材で覆って完成です。 | ||
スノーモービルのスキーの底面には、ランナーと呼ばれる鉄製の丸棒(この車種では直径9ミリ)が取り付けてあり、雪氷以外の場所を走行する際に、スキー本体が磨耗しないように地面との接触を受け持つようになっています。このランナーが、直径の半分ほどに磨耗していましたので対策を考えました。YAMAHAの純正部品のパーツリストには載っていますが、古い車種なので供給は終了しているようです。他にもいくつかの部品で新品入手できなくなっているものが多くあります。 適切なサイズのステンレス鋼フラットバーを探して取り寄せ、元のランナーの曲がりに合わせた後、鉄工所で溶接をしてもらいました。先端部をグラインダで削ってスキーに合わせて取り付けて完了です。 本当はより硬い素材(鉄筋等に用いる鋼種類、マルテンサイト系)を使えれば良いのですが、スペースと取り付けネジの関係で溶接の熱で変性してしまうことや曲げ加工などを総合的に考えて、普通のステンレス(SUS304、オーステナイト系)にしました。減ったらまた交換する予定です。 |
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後席のアシストグリップは、左右とも破損したりヒビが入って使えなくなっていました。部品供給はあるようですが、2個で7千円以上かかりそうです、丈夫で曲がって、つかみ易いものを考えました。強力な繊維が入ったベルトコンベア用ゴムシートを切り売りしているところがありましたので、希望の厚みとサイズで購入して、現物に合わせて切り抜き、取り付けしました。手足が当たって邪魔になることも無く、引っ張ってもある程度の強度があります。 | ||
無雪走行用台車の製作 | ||
スノーモービルを、雪や氷のない場所で移動させる場合に必要となるのが、各種車輪(キャスター)の付いた台車です。台車がなくても短区間であれば、スキーの底には摩耗用部材のライナーが付いていますのでほぼ普通に走行しても大丈夫ではあります。 でも狭い場所での位置替えでは持ち上げるようにしながらの移動となるため、作業が大変です。 またエンジンをかけての移動では、スキーでは横滑りするために方向制御ができません。 対応する用品が販売されています。右写真は車庫や工場内で自由な方向に手押しで移動させるための台車です。3点1組で、自在キャスターが付いていますので、どの方向へも楽に移動できます。ただし床面が平らで凹凸のない場所での利用に限られます。私の場合には保管場所の周囲が未舗装なので使っては見ましたが、すぐに外れてしまい、ほぼ役に立ちません。 |
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左の製品はまた違った用途で、無雪箇所をスノーモービルの動力で走行するための車輪(商品名:シュアー・グリップ)です。スキーをこの上に乗せて固定し、走行します。動画も出回っていますが、なかなかよさそうです。ですが、固定方法に問題があります。 私のS340のスキーは、自動車のリーフスプリングを逆さまにしたような取り付け方になっていますが、この製品ではスキーの重心に普通存在する軸に、ワイヤーロープを巻きつけて前後の移動を制限しています。このままでは使えませんので対策を考えます。 どのような構造にするか何十枚もスケッチを作ってみますが、結局左写真のような構造が合理的のようです。基本構造を真似して、S340のスキーがうまく乗って固定できるように仕上げてゆきます。 市販の鋼材を利用しますが、できれば溶接作業無しで完工を目指します。スキーの断面形状を何度も測定して、採用したのがCチャンと呼ばれる、リップ溝型鋼の幅100ミリサイズです。試しに薄く切ったものをあてがってみると、ちょうど良い具合です。 |
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車輪部分の部材は、これも各種汎用品が流通していますので、耐荷重やサイズを参照しながら選定します。選んだものは車輪外形100ミリの物です。もっと薄くて軽い構造の物でも間に合うのですが、汎用品には無いようです。他に、軸となる首長ボルトや、3種ナット、ワッシャ等を発注調達して加工を進めて行きます。 | ||
出来上がったのはこのようなものですが、左右へのズレは深い溝のため大丈夫です。前後のズレを抑える良い方法がありませんので、ワイヤーロープにループとフックを付けて前後で抑えてあります。 実際に先日の積雪時、早朝に近くの高台まで走行して見ました。なかなか良い具合ですが、段差のあるところでワイヤークリップが外れてしまいました。より強固な固定方法を準備中です。 何年か前に、豪雪の国道で多数の車が動けなくなったのを機に、スノーモービル(ナンバーなし)の公道走行が条件次第で可能なようになったようです。その際にもトンネル等の無雪区間での移動用の用具が考案されていますが、実際の利用で改良を加えて行くことが大切です。 |
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その後、基本構造は変えずに、ワイヤーを被覆なしの物で再製作しました。固定方法もワイヤークリップによるものではない簡素な構造を目指します。最初にボルトに横穴を開けてナットで挟んで締め付ける方法で加工を進めます。発想は良かったと思うのですが、加工の歩留まりが悪く、半数以下でした。それでもコストパフォーマンスはよさそうです。実際に挟んで締め付けてみたら… 肉の薄くなったボルトが張力に耐えきれずに裂けてしまいました。 | ||
ボルトでのワイヤークリップ製作はあきらめて、普通に用いられるアルミ合金を加締めた台付けワイヤー方式で行くことにしました。これまでこの方法を使わなかったのは、加締め用の道具を購入する必要があるからでしたが仕方ありません。まだ本格運用はしていませんが期待しています。 左下は改良後。下は改良前 |
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消耗部品の交換整備 2016.09 | ||
古い車種でもサービスマニュアルがあり、YAMAHAのHPの電子パーツリストで部品検索が出来ますので、交換が可能そうな部分について、部品調達と交換作業を行いました。 まず燃料とオイルのホース関係です。ホース本体の他にフィルタやキャブレタのパッキンなどを用意しました。図面で見るのと現物では結構違うのと、数量が多いので、間違えないように袋や図面にかなり書き込みをしました。 サービスマニュアルではホースの推奨交換時期は4年となっていますが、それは短すぎるとしても、この個体では5倍ほど超過しています。実物も写真のように硬化と透明度の低下が進んでいて、特に燃料・オイルのレベルゲージ部分は見えにくくて困る状態です。 慣れない作業なのでとまどりながら各部を分解して交換完了できました。燃料ゲージは下の写真ではわかりにくいのですが、現物ではよくわかるようになりました。(左が少量、右が7分目くらい) |
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左は取り外したキャブレターの分解です。洗浄とエアーで清掃の後フロートの動き・位置チェックとパッキンの交換をしておきます。 キャブレターを外した陰に2サイクルオイルを供給するオイルポンプがありますが、ここのオイルホースは他より小径肉厚になっているようです。(左下写真) この他の「改良点」としては、プラグの熱価に幅を持たせた予備を何個か工具ボックスに備えました。 さて全部の部品交換が終わってエンジンを始動してみようとしたのですが、リコイルスタートをいくら引いてもかかりません。燃料タンクからの最初の高所を乗り越えるのはホースを外して吸引してサイホンを構成しないとダメみたいです。それから夏季にはチョークを全く引かなくても良い場合がありました。積雪が楽しみです。 |
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もっと活躍できるところへ 2017.03.18 | ||
当地では平地に雪が積もることはあまり多くありません。一冬に3〜4回でしょうか。それも、国道までスノーモービルが走れるくらい(スキーが路面にこすらない程度)積もるのは一度も無い年が多いです。そんな中で2017年の1月は走行可能な積雪がありました! 童謡ではありませんが、わんこのように喜んで近くの林道や国道を走り回ってきました。早朝でしたので巻き上がった粉雪が車体後部に付着して左下写真のようになりました。 | ||
その他にもこれまでに何度か、公道を気兼ねなく走れるという利点を生かして走り回りました。雪深い種山が原近くまでトレーラーに積載して移動、駐車場から乗り出して、積雪で自動車では入れない場所まで走行して楽しんでも来ました。 二人乗で乗っても十分なパワーがあります。安全運転をするには余計過ぎるほどの加速やスピードが出ます。 |
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何度か楽しんだのですが、私の住んでいるところからトレーラーに積まないで走り出せるエリアは、前述のように数年に一度しか広がりません。それ以外はトレーラーを利用することになりますが、必ず次の作業が必要です。 (1) 牽引車にトレーラーを連結する (2) トレーラーにスノーモービルを、スロープとウィンチで積載、 タイダウンベルトで固定、カバーをかけて止める 現地に着いたら、 (3) カバーを外して固定を解いて、スノーモービルを自走でおろす。 走行を楽しんだ後は、 (4) 再度(2)のように積載する 帰宅した後は (5) 再度(3)のように降ろす (6) トレーラーの連結を解除する |
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つまり、1回の走行について、トレーラーの連結解除を1セット、スノーモービルの積み降ろしを2セット、必ず行わなければなりません。正直なところ、これは結構な負担です。自宅の車庫などから直接走行エリアが無い地域では致し方ないです。 この先も同様の作業を続けて楽しんでゆけるかと考えた時に、不安が生じますので、思い切って、有効活用できる方を探しました。 |
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おかげさまで、雪深い地域で業務用に活用していただける方が見つかりました。トレーラーを含めて、さらに付帯する様々な機器や予備品や、自作の用具類を添付し、スノーモービルとトレーラーそれぞれの名義変更に係る書類や手続きの仕方も含めて、お渡ししました。 どこかの国の民謡ではありませんが、売られてゆくロバを見送るような気持ちで送り出しました。 二日後、遠く離れた地で元気に走り回る S340 の様子を写真に撮って送っていただきました。あまり走る機会が多くなかった私の元にいるよりは、広々とした場所で活躍する方が、機械にとっても幸せなのだと思います。 |
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(この項 完) | ||