ラジコン。それは小学生の頃からプラモデルなどのおもちゃをいじってきた者には憧れの存在でした。 いまでもショッピングセンターなどのおもちゃコーナーをのぞくと、ラジコンのコーナーに引き寄せられます。 ラジコンとはラジオコントロールの略で、要するに無線操作で動かすことが出来る模型のことです。 |
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私が小さいときによく触れたのは、先の大戦の影響が色濃く残っていたので、兵器系のモデルが主な対象でした。 陸・海・空といろいろ組み立ててみました。一番一生懸命作ったのが戦車でした。模型ながら悪路をものともしない走破性が魅力でした。しかし日本の戦車は大戦当時は技術的にやや見劣りするものでしたので、アメリカ・ドイツのモデルや戦後のヨーロッパのものが中心でした。陸自でも61や74といった中戦車が現車ではあるのですが、よいモデルが発売されていなかったような気がします。 |
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軍艦も、戦艦・巡洋艦・駆逐艦・航空母艦・魚雷艇まで作りました。飛行甲板を備えた伊勢型の戦艦の多様性が気に入っていました。スクリュウをまわして自力航行できるのが魅力でした。 航空機も作りましたが、これはモーターライズしてもプロペラが回るだけで、絶対に飛ぶことが出来ないものでした。 |
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実際に飛行することが出来るものは、動力に模型用エンジンを積載したものでした。でもこれは小学生には手の届くものではありませんので、たまに雑誌を見ては想像を膨らませるだけの存在でした。 エンジンも高価でしたが、それよりも高価なのがコントローラと受信機・アクチュエータのセットでした。それにも種類があって、操作できる項目数によって2チャンネルから数チャンネルまであります。当時はこれらを「デジタルプロポーショナルと呼びましたが、別に「シングル」というものもあったようです。 |
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ラジコンではありませんが飛行可能なものとして、Uコンというものがありました。これは機体とエンジンはラジコン飛行機と同様のものですが、操作を細いワイヤーを使って人力で行うものです。飛行コースは操作者を中心にグルグルと回るもので、操作は上下方向だけというものでした。当然目が回ります。それに上昇しすぎると操作者の頭上を跳び越して反対の地面に激突する恐れがあります。(経験があります) |
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