自転車のソーラー充電
とタイヤ交換
  

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 電動自転車 とも呼ばれることがありますが、実際には「電動アシスト付き自転車」で、あくまで漕ぐ力の一部を補助する機能が付いたものです。 逆に脚力を使わなくても走れるものは公道走行ができません。 一般にはバッテリーに対して外部電力で充電して走行に電力を使用し、空になったら再度充電するということを繰り返します。充電方法は一般的にはバッテリーを車体から取外し、家に持ち帰って充電器にセットし、充電完了を待つこと数時間、そして何度か乗車するとまた充電が必要になります。
 これはとても面倒です。自転車を日の当たる所に放置しておけば、たまにしか乗らない自転車が充電満タンになっている… ということになればとても楽です。ウチの自転車利用率は週イチも無いので、できそうです。
 それに加えてウチの自転車は製造から年数が経過してバッテリー自体の劣化が進んだため、更新を行おうとしましたが純正の部品は既になく、そのためセルのみ交換するリサイクル業者に交換をお願いしました。でも以前のように走行時間が長くは戻らないような気もしますので、こまめに満タンにしておく方法として今回の方法を考えました。
 この自転車には元は荷台が付いていませんでしたが、不便なので収納箱をステーとともに取り付けて使っていました。今回はその箱も割れが入ってきましたので交換しました。その蓋の上に手持ちのパネル、多分10Wを載せます。
 最初にバッテリーから接続のためのコードを取り出します。充放電や残量表示等のために電子回路もありますが、リード線はセルに近い所へヒューズを入れて取り付けました。電圧は約26V程度です。内部のセル数は20本あります。
 最初に、市販のソーラーチャージコントローラーで安価で実績のある(家にも2台使用中)物を使ってみました。
 しかし、さっぱり充電されません。原因はパネルの出力が1枚では十数ボルトであったため、PWM方式のコントローラー(写真の左)では昇圧機能が無いので充電不可能であったためです。(推定)
 対応方法として、パネルを5W×2枚の直列とするか、MPPTのコントローラー(写真の右)に置き換えるか、です。費用比較で後者としました。
 交換後のこちらの「コントローラー」は、充電専用ではなく、DCーDCで、1セルあたり1.14V程度で出力を行えば充電が可能であるという器具です。
 英語の説明図しかないので、日本語に直したものを印刷して箱の蓋に貼り付けました。
 操作がやや分かりにくいのですが、説明図を見ながら確認・設定を行いました。これでうまく充電できるのかはしばらく試してみないとわかりませんが、仮にうまく行ったら、次はもっと充電能力を大きくする方法を考えたいと思います。例えばパネルを増やして走行時は折り重ねておくとかの方法が取れそうです。

 経過ですが、残念ながらうまくいきませんでした。原因は、設定と充電機能がうまくかみ合わなかったのと、電池の端子が2極ではなく多数あって、その機能を把握しきれなかったことと思われます。 
 購入した部品は他の用途に使って無駄はありません。

 更新した自転車は BRIDGESTONE製の リアルストリームミニです。
 パナソニック製の電動アシスト自転車を長く使ってきましたが、バッテリーの持ちが悪くなり、上記の対策や、バッテリー再生を依頼してみました。でもまたいくらもたたずに性能低下します。かといって新品の純正バッテリーは廃版で入手できません。そして何より純正がニッケル水素のバッテリーで、今主流のリチウムイオンではないため、将来性が無いものと判断して、車両本体の更新を行いました。
 中学生のころから、BS製の自転車は、専門メーカーらしく造りがしっかりしていてあこがれていたのですが、値段が高いので買ったことがありませんでした。
 新品ではなく中古で10年ほど前の車体ですが。基本構造は現行(上写真)と同じ車体を選びます。フェンダーへこみなどはありますがあまり使われていないと見込まれるものを購入しました。送料が高くつきましたが総額ではまあ満足です。
 肝心のバッテリーも現行品でサプライされています。
 これまで乗っていたPanasonicの車体と同じ20インチですが、少し乗ってみて不満に感じたのが、タイヤが細くて凹凸箇所でリムに当たりそうなことです。田舎では結構ありがちな道路事情で困るので少し太いタイヤを探すことにします。
 こちらは純正付属のタイヤで購入した中古車の現物です。スリックタイヤということで転がり抵抗は少ないようです。殆ど消耗していないので、走行は少なく、錆具合からも屋内保管のようでした。
 新旧のタイヤとリムです。(左端が交換後)
 サイズは20インチであれば、幅が多少違っても組み込んで使用できるものと思っていました。これまでもそれで何回かタイヤ交換をしています。 …ですが、20インチについてみると、リムが2種類あることがわかりました。(406と451)
 よ〜く調べて適合するものを選びます。新しいタイヤには回転方向指定がありました。(左下写真)
 前輪の交換は簡単なのですが、問題は後輪です。変速機の脱着やチェーンをかわす作業が結構大変です。チェーンカッターも持っているのですが、何とか切らずに完了します。事後に裏側からチェックすると切断用のリンクが備えられていました。
 作業途中でタイヤレバーの当て方が悪かったのか、チューブを傷つけて要らないパンク修理まで行ってしまいました。組み込むときにはレバーを使わず、手ではめ込んだ方が安全のようです。
 
 完了写真です。チェーンの張りも、電動アシスト用に遊び調整を過不足なく行います。これでタイヤの衝撃吸収容量が増えたので、多少の段差も安心して走行できます。