「オートバイのメンテナンス」  
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 十数年前(20世紀)の型のヤマハ セローという225ccのオートバイに、たまに乗ります。バイクはとても役に立つ乗り物です。震災の時には、私は不在だったので使いませんでしたが、貸してあげて大活躍しました。直後の道路が通るか通らないかという事態から、燃料不足でも車よりはかなり燃費が良いので走り回っていました。
 私自身は横着なので、乗る前後に必要な装備(ヘルメット・手袋・ウェア・ブーツ・身体各所プロテクタ類)の脱着が面倒で、めったに乗りません。ですが行ったことの無い山奥や山菜採り、孤独を楽しみたい移動などにたまに使います。距離数はたいしたことないのですが、年数が経っていますので、部品が劣化したところを交換しました。
 
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1.シート生地の交換
 はた目にもシートの破れがひどくなってきました。中に雨が染み込んでしまうと、次に乗ったときに水分が出てきてお尻が濡れてしまいます。
 跡が付いているように、しばらく粘着テープで補修して使っていましたが生地全体の弾力性が無くなって来たので張り替えることとしました。
 左下写真は裏側の固定部分です。ホチキスの針を大きくしたようなコの字のステープラーで止めてあります。裏側は日が当たらないので色は元のままです。
 適合する生地をさがして、立体縫製でエンボス加工した、若干高額だけど耐久性のありそうなものを購入しました。(下写真)
 止める方法は、木ねじを使ったほうがやり直しが利きますので、適合するものを探しました。奥行きが長すぎると表側に飛び出してきますので、長くても10ミリ以内です。太さは3ミリ程度のものを見つけてきて使ってみましたが・・・アタマが小さいために止めた後に生地を引っ張ると穴がひろがって外れてしまいます。
 そこでもっとツバの広いものに交換したところうまくいきました。

 昔ですとどんなに大量の作業でも手で回すしかなかったのですが、現代には電動ドライバというものがあります。均等に引き伸ばしながら、うまく固定することができました。

 ↓ 下写真の中にある、右端のネジが細くてもぐってしまったサイズ(3×8)。  4×10が変更後のうまく使えたサイズ。

2.エアフィルタなどの交換
 エアフィルタの蓋はめったに外しません。2輪車の整備性は4輪車に比べてあまり良くないというか、工具を使って、覚悟を決めてとりかからないと始まりません。
 サイドカバーを外して、エアフィルター前室の蓋を外します。吸気口はシートの下にあるのがわかります。仮に水を漕いで走る場合にはシートが水に浸からない程度であれば大丈夫ということになります。
 だいぶ前にもっと小さなバイクで川の横断を試みて、途中までは良かったのですが転倒して吸気口を水没させたことがあります。シリンダーに入ってしまった水を除去するのにだいぶ手間取りました。

 エアフィルタ本体はスポンジで出来ているようですがかなりボロボロになって穴が開いていました。メーカーもそのような状態は予想していて、スポンジの下流にステンレスの網が付いていて、エンジン本体にスポンジの屑が流入しないようになっています。

 ヤマハのHPで部品の型番を調べて、市内のお店に取り寄せてもらいました。先の出張で上野の旧バイク屋街で手に入らないかと思い足を向けた見たのですが、別記のように「今は昔」で、取り扱っているところはなさそうでした。以前に訪れた際には、何か買うとついでに関連消耗部品も勧められたりしたものでした。
 モデルチェンジからだいぶ経っているはずですがメーカー側での部品の供給体制は大丈夫のようです。

 他にサイドカバーを止めるためのゴム製のグロメットや吸気口周辺にごみや飛沫が入らないようにするゴムのスカートも劣化していたので交換しました。だいぶ前から気になってはいたのですが、他の整備のついでにやらないとつい忘れてしまいます。
 あとは駆動系も気になるところですが距離はあまり走っていないためまださほど減ってはいないようです。
 プラスチック部品の汚れ・くすみも目立ってきましたが良い方法を検討中です。もう何年か付き合って欲しい乗り物です。

3.オイルドレンプラグ用レンチの交換
 セローのオイル交換をするには、エンジン下にある保護板を、プラスドライバーで小ねじを外すところから始めます。そのあとドレンプラグを回して外すのですが、そのための工具についてです。
 二面幅21ミリのボックスレンチで回すことにします。最初に写真右側にある、角が12個あるものを使用して作業に取り掛かりました。
 ラチェットハンドルを持って回したところ、プラグは回らずにハンドルが動きました、六角のプラグの頭が変形して、レンチが空回りしてしまったのでした。
 見た目の質感とは違って、ドレンプラグの材質はアルミ系のものでした。でもスパナを使った場合には2か所に力がかかって六角の頭を回すのに対して、ボックスレンチの場合には6か所に力を加えて回しますので、まさかこんな結果になるとは思いませんでした。
 このあと、ぎりぎりこの場所に入るサイズのパイプレンチがありましたので、それで何とか回してプラグを外すことが出来ました。ですが左上写真にあるように頭には縦じまの爪痕が残り、今後の脱着に支障が出そうです。
 とりあえず、この状態からソケットレンチで回すことを考えました。12角ではなくて6角のもの(タイヤレンチ)がありましたので、手前に抜け出てこないようjに強めに押さえながら何とか回すことが出来ました。
 つまり材質が柔らかいものを回す場合には、6角のものは頭が変形しても盛り上がって逃げる場所が無いので、12角の物よりは強力に回すことが出来るようです。
 傷めてしまったプラグのままでは、この次に何かあった場合に回せないと大変なので、新しい部品と交換しました。
 
 今回勉強になったのは、12角のものは使いやすい(掛け替え角度が30度で済む)という利点はあるものの、変形しやすい材質が相手の場合には、大きな力は加えられないということです。
 ちなみに、車載工具にはこのサイズの、6角にくり抜いた穴のある板スパナがあります。最初から汎用工具ではなく、この車載工具を使えば問題は無かった可能性が大です。「車載工具はコスト削減のために品質がよくない」という例も多いのですが、この場合には機能的に欠点を補っていました。