こどもたちの名(迷?)言集        TOPへ戻る

 今では一緒に遊びに行くことも滅多に無くなった3人の子供たちですが、小さい頃の発言には子供らしい自由な発想の例えや考えが多くあります。今でも我が家で時々思い出しては皆で笑ってしまう言葉の数々を拾ってゆきます。

06 「月見そばって・・・?」
発言者 ゆきこ
年齢 幼稚園年中くらい
状況 スキー場で
説明

 もうじき冬がやってきます。春から秋までは屋外にでかける機会が多いのですが、どうしても冬は出足が鈍くなります。 そのなかでも子供と一緒に行くと楽しいのがスキーです。大人になって始めるとなかなか上達しないのですが、子供たちは1日で結構滑ることができるようになります。 岩手の内陸部には結構充実したスキー場がたくさんあって、県外からもその雪質に惹かれて滑りにやってくる人が多いようです。当時よく行ったのはなだらかでまっすぐなコースが多く練習に適した八幡平リゾートスキー場や、総経費が安く済む下倉スキー場などでしたが、ある時岩手県内の老舗で網張スキー場と並ぶ八幡平スキー場に、こうたと3人で行ってみました。 ここは最上段のリフトからは八幡平頂上方面への冬山スキーツアーコースがあったりして、いつかは私も行ってみたいとは思っているところです。
 リフトは現代では少ない一人がけで、ゆきこを先に乗せて、後から見ながらついて行ったのですが、下りるところになっても体が小さいので足が届かず、危なくそのままぐるりと回って下りにかかるところでした。余所見をしていた係りの人が気づいて抱き上げて下ろしてくれました。
 一部にはコブ斜面もあって、迂回路があったりもするのですが、視界が悪い中でこうたが先に進んでしまい、後で聞いたところではそのコブ斜面を下りてきたのだそうです。私とゆきこは迂回路をゆっくりと下りてきました。当然はぐれてしまって、途中で何かあっては大変と心配していたのですが、休憩所(食堂)のあたりでうまく落ち合うことができました。
 ここのヒュッテは(当時の様子ですが)山小屋の雰囲気があって、煙っぽい臭いやジンギスカン焼肉の残り香がしたりします。メニューは壁の上のほうにやや煤けた紙切れがぶらさがっていて手書きで書いてあります。 何を食べようかと相談します。ゆ「あれ何て書いてあるの?」 私「つきみそばだよ」 ゆ「!、つきみそばって、中にお月様が入っているの?」 という疑問でした。 3人で仲良くややワイルドな雰囲気の食堂で昼食をとって、早春の八幡平スキー場を後にしました。



05 「200円が20円になっちゃったよ〜」 Σ(゜口゜;(  2005記
発言者 こうた
年齢 幼稚園年長くらい
状況 お祭りで
説明

 今年の夏は「徒歩男」ということで、茨城から愛知万博までを歩きとおし、いろんな経験を積んだようです。身の回りのことに対する受け入れ方は小さなときから繋がっているようです。
 当地ではお祭りは夏の盆前に市内メインストリートで踊る「釜石よいさ」と、秋の尾崎神社・山神社合同の釜石祭りがあります。秋祭りでの子供の楽しみは夜店。私も子供の頃はお祭りというと、行列や山車よりも、お小遣いをもらって出店で何かを買うのが楽しみでした。
 出店のメニューといえば、金魚すくい・ひよこ・カメなどの動物系や、焼きそば・りんご飴・チョコバナナ等の食品系とともに、射的・サーカス独楽・風船・くじ引き等のおもちゃ系があります。くじ引きの中に、束になった紐を引くとそれにつながった巨大な箱入りのおもちゃが当たる・・・というものがありました。展示してある景品は、当然豪華な「アタリ」が目立つように置いてあり、その他の「参加賞」は相当な数があるにもかかわらず、紐を隠すようにアタリの陰に置いてあります。 紐を引く子供達は当然目に付く景品のどれかは当たるだろうと想像して挑戦するのですが、残念ながら紐の先に繋がっているのは引く前には見えなかった参加賞程度のものです。
 こうたも、もらった200円を握りしめてくじに挑戦したのですが、ご多分に漏れず等外でした。残念とかチェッとか言うのかと思っていたら、彼の表現は「200円が20円になっちゃったよ〜」でした。20円は等外景品の彼なりの資産評価額のようです。


04 「蝶々がムシをはさんでる〜」 (゚□゚)
発言者 さとこ
年齢 2歳代後半ころ
状況 読み聞かせ中に
説明

 幼少時の心の発育に、絵本の読み聞かせというのはとても良いことだと思います。特に授乳をできない父親(アタリマエ)にとって、はじめて子供と心を通わせることのできる機会が、だっこや添い寝とともに、読み聞かせではないでしょうか。 まだ独身のときに将来に夢をはせて、ほるぷ出版の世界の絵本(数十冊でン万円)を買いました。あぶなく妻と重複して購入するところでしたが、それくらい良い絵本がそろっています。 
 さて、こたつにあたって、あぐらをかいて、そのあぐらのなかに子供を招きいれます。そのまえに年齢に応じた本を用意しておきます。たしかあれはイエラ・マリの「りんごとちょう」だったと思います。この本によると蝶はりんごの花に卵を産んでやがて果実の中身を食べて育ち、幼虫・さなぎで冬を越し、春に孵化して蝶になります。その過程を一切の文字を使わず、少ない色で構成されたわかりやすい絵で教えてくれます。 絵本とはいってもはじめは言葉による十分な説明と、絵を見て何を思い浮かべるかなど、想像力を育成するのにも関わるお話が必要です。お父さんの力量が試されるときでもあります。
 読み聞かせたのは2歳代ですが、実は一年ほど経ってから話をしていて大きな教え方の間違いに気が付きました。 長女は蝶の頭から胸・腹部までをムシだと思っていたんです。すると蝶は羽根の部分ということになります。その羽根が蝶の本体で、蝶が飛ぶときには必ずムシをはさんでいるので、どうしてなんだろうと思っていたのだそうです。 
 はじめて子供に教える物事は、常識という衣類を脱いでとりかかったほうがいいようです。


03 「あれはブタさんのおうち?o(・∇・o) 」
発言者 さとこ
年齢 幼稚園年長頃
状況 栗駒山の遊歩道にて
説明

 小学校3年頃までは多少野山を歩くのにも付いて来ていた長女の貴重な発言。栗駒山の中腹、岩手・秋田県境にある須川高原温泉にじいちゃん・ばあちゃんと計7人で泊まった翌日、宿の裏手から名残が原、賽の河原などを回る遊歩道を散歩しました。栗駒山は複雑な火山の地形をしていますが、随所に噴気や硫黄地帯があります。硫黄は今では原油精製過程で分離されるもので市場がまかなわれていますが、昔は硫黄鉱山という物があって、火山地帯で天然に凝縮した硫黄を採掘していました。このHPに登場するとっておきのおんせんVの焼山湯の沢にも人が生活して採鉱していた痕跡が多くあります。この栗駒山においてもその設備が残っている所があり、どのような使われ方をしたのかよくわかりませんが、レンガを積んだ小さな四角い塔が見えるところにやってきました。
 NHKの幼児番組のキャラクターで私が知ってるのは、じゃじゃ丸、ピッコロ・ポロリくらいで、それ以後は顔は見たことあるけど名前はしらないという状態なのですが、もっと昔のキャラクターが希に紅白歌合戦のバックダンサーで出てきたりします。私自身も小さい時にみたキャラクターはブー・フー・ウー、3匹の子豚・・・ということで3人の子豚兄弟が毎日出ていました。日本のお話では長男が藁の家、次男が木の家、そして末っ子がレンガの家を建てたのでした。オオカミが襲う経過は皆さんもご存知のとおりと思います。 聞いたことのあるお話に出てくるレンガの家を思い浮かべたらしいのでした。


02 「ライオンにかじられたようだよ (>д<)ノ」
発言者 こうた
年齢 幼稚園年中頃
状況 公園で遊んでいて
説明

 近隣の都市に買い物に出かける場合でも、こどもが小さいときは退屈しないように何か遊ぶものがある所に立ち寄るようにしていました。ショッピングセンターの裏手にある公園で、おやつを食べた後こうたは滑り台に行って遊んでいました。でも途中で泣きそうになりながら走ってきました。いわく、「ライオンにかじられたうようだよ〜」。見ると指が赤くはれています。どうしたのと聞くと蜂が来て刺していったらしい。こどもにとってその衝撃をたとえるには、強い動物のライオンがぴったりだったのでしょう。

 

01 「ボク、ベルトにつかまってるから大丈夫!」
発言者 こうた
年齢 幼稚園年中頃
状況 車に乗って
説明

 私が運転免許をとった頃はシートベルトは装着しなくても罰則はありませんでしたが、私は当初から必ずベルトを装着していました。さらに、子どもたちが小さい頃には当時希少だったチャイルドシートを着けさせてみたりしました。しかし子どもたちにとってもベルトが面倒なものであるのは確かなようです。現在では子どもの乗車時にはチャイルドシートの使用が義務付けられていますが、なんとかして装着を自主的にしてくれるようにしつけたいものです。
 キャンプに出かける日の朝、全員の乗車後に「みんな、シートベルトは着けたか?」と聞きました。こうたは「ボク、ベルトにつかまってるから大丈夫!」と答えました。
 どれどれとお母さんが点検してみると、こうたがしっかりとつかまっていたのは、自分のズボンのベルトでした。