デジタルカメラが、2Lサイズ程度のプリントに耐える画質になったのは、200万画素機位からでしょうか。価格も5万円を切る程度になったころ、私もそれまでのフィルムカメラからデジタルカメラに乗り換えました。
 その特質は皆さんもご存知と思いますが次のような利点があります
@データの保存整理が簡単で効率よく出来る
A撮影結果がその場で確認できる
B撮影枚数を多くできる
C自宅でプリント引き延ばしが簡単にできる
 今までに使ったデジカメについて見て行きます。
1代目から4代目のPENTAX W60までに共通する機能は、レンズが外部で動かないということです。うなりながらタケノコ状に出入りするレンズはがまんできませんので、可動部内蔵の機種を選んでいました。
 

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一代目ディジタルカメラ SONY DSC−S50
 最近の機種に比べればある程度大きいのはしかたがないものとして、負けない利点がモニタの可動性にあります。ローアングルの写真や、花壇の花の群れに埋没させて撮るような場合に真上からフレーミング・合焦が容易にできますし、自分撮りも確実です。モニタ部可動は新型ではみかけません。液晶視野角がいくら大きくなっても、自分撮りは困難です。
 グリップ用の突起がありますので片手でも楽に持てます。マニュアル機能も充実していますので、カメラの基本原理を理解していて使いこなせる人にはほぼ思い通りの写真が撮れます。
 合焦速度や手ぶれ、ISO感度などは最新機と比べるべくもありませんが、三脚を使用すれば鍾乳洞の中などでもきちんとした画像が撮影できます。接写も2センチ程度まで近づけますので小さな花でも画面いっぱいに撮れます。
 じつはこのS−50は3台目になります。2代目(T1)を購入した時点で一度手放したのですが、これ以上の画素数が必要なくて、持ち運びがこのサイズで不便の無い場合にはこちらのカメラを今でも時々使用しています。2台目も子供にあげたので、また3台目を購入使用しています。
 ポケットに入れて持ち運ぶのが困難でしたので、常時携帯するために薄いものと、集合写真などで引き伸ばしが必要な時を考えて薄型の500万画素機(当時は一般用では最大画素)を探しました。 
 

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二代目ディジタルカメラ SONY T1
 当時としてはこの小ささ薄さで500万画素、モニターも大きい、光学ズームでレンズ繰り出し無し、ということで画期的な製品でした。、発売から少し待って購入しました。
 明るいところでは満足の写りでしたが、レンズが小さいのと、感度が400まで、ブレ対策はまだ登場していない時期で、暗いところにはストロボ使用でごく近距離しか撮れないのが弱点でした。あと三脚用のネジ穴がありません。
 使いやすい点はクレードル付きなので、ケイタイと同様にポンと置くだけで充電とPC接続が完了します。接写も切り替えでごく近くまでできます。

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三代目ディジタルカメラ オリンパス μ730
 雨の中でも使えるという機能が、野山での使用や屋外業務でも必要になることが多くありました。
 また、暗いところでも撮れる高感度や何らかのブレ補正対策が施されている機種が主流になってきました。他に欲しい機能としては高倍率ズームや、広角レンズなどがありますが、ズームは光学で3倍を超える高倍率になると繰り出し式になりますのであきらめました。
 広角はパナソニック等で28ミリ相当の物を出していますが、知人撮影のサンプルを見るとどうしても周辺部のゆがみが大きくなりますので見送りました。その代わりといってはなんですが、本体内で3枚までの画像をシームレスに合成できます。この機能は後継機のμ725では省かれています。PC上では10枚まで繋ぐことが出来ますので360度合成も可能です。 人物等の動く被写体では合成がうまくいきませんが、風景等が私の場合中心ですのでこの機能はとても助かります。 パノラマ撮影時には直前に撮ったコマの接続側端部約8分の1くらいが次の撮影まで表示されますので、ぴったりと重ねてあわせることが可能です。
 最近の各社カメラに共通して言えることですが、見栄えの質感を優先した表面形状と仕上げになっているため、ホールド性が良くありません。そこで指のひっかかりに役立ちそうな部分に写真のような透明ゴムクッションを貼りました。
 画面はクラス最大の3インチ(もしかすると全デジカメ中最大?)ですが、そろそろ老眼が進んで来そうなので助かります。 マクロ機能は「スーパーマクロ」でも7センチまでですが、小さな花でなければなんとかモノになります。
 ボタンは照光式で大きく使い勝手は良好です。
 本体はまとまりがよいのですが、クレードルがないので、データ転送はケーブルを接続して行います。充電もバッテリーを取り出して外部で行うのでやや不便です。充電器は本体が大きい上に、その電源ケーブルたるやビデオデッキ等についているようなごつくて長いものが付いてきます。これは旅行等に持参するときにはとんでもなく不便です。 社外品で半分くらいの体積、電源コードはケイタイ用充電器みたいにプラグ直付けのものに変更、これは充電時間も1hと純正品の5分の1程度で済みます。 電池も100枚程でダウンするので社外品の予備を用意しました。
 かなり暗いマンホールの中などでも前機よりかなり遠くまで良く撮れます。

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四代目ディジタルカメラ PENTAX Optio W60
今回の買い替え理由は
 @広画角
 A高倍率(5倍)ズーム
 B豊富なマニュアル(フォーカス含)・設定機能
 Cより強力なマクロ(1cm〜)
が大きなところです。


 左写真の透明な丸い突起は前機と同様にホールド性の向上を狙って貼り付けた「ゴム足」です。

 もちろんこれまでに使ったカメラの機能のうち、手放したくないものとして、
 D防水機能
 Eズーム時にレンズが飛び出さない
ということがあります。


@は、集合写真などで、周辺が歪むのは我慢しても広い範囲を撮りたいというケースに役立ちます。 28o(換算値)程度の画角は他機でも多くありますが、私の不満は、電源を入れなおすたびに最広角にリセットされてしまうことでした。この機械では画角の位置を記憶させておくことが出来るので、再度電源を入れた際に一切の操作無しに前回と同じ条件から撮影を再開することができます。 他の撮影条件も「モードメモリ」で記憶させておくかどうか全て個別に設定が可能です。

Aは、今まで発売されたカメラで5倍ズームで、レンズ繰り出しの無い、薄型ボディというカメラは私の知る限りありません。前後方向に厚いボディを持ったカメラではあるかも知れませんが大抵は外形の変化を伴います。
 また従来一般的な3倍から5倍へと変わったことの内訳ですが、安易に望遠側だけを伸ばすのではなく、広角側にも配分して@のように使い勝手が向上しています。もちろん望遠側にも配分されて長くなっています。
Bは、豊富なメニューがありますが、特にマニュアルフォーカスが任意の点に設定できる(数点のプリセットからの選択ではなく)という点です。
Cは、小さな花をアップで撮りたい場合には、前機の7cmマクロでは不足でした。早春のオオイヌノフグリなどを撮るときに感じます。
Dは、屋外使用中心ですと雨が降ることもありますし、渓流の休憩でポケットからこぼれて水中に落ちてしまった・・・というようなこともありました。
Eは前記Aのとおりです。これは防水機能のカメラは全てこうなっているようです。というのはレンズが繰り出す機種ではカメラの体積が変わるために、どこかに呼吸する穴が無いと内部の気圧が変わってしまい、外殻に不必要な応力が加わり、変形・接触不良等に至りかねません。

その他の特徴などです。
 グリーンモードというのがあって、フルオートに近い状態にもできますが、このボタンの機能を切り替えると、4種類のショートカット設定を自分流に設定できます。私の設定はROのように、画素数・露出補正・ホワイトバランス・フォーカスエリア です。
 あまり使わないのですが、顔認識もあり、微笑んだときにシャッターが切れるという設定もできます。
 記憶媒体はSDカードですので安価です。マイクロSDにアダプタをつけて使用していますが、数百円で入手できる2GBで、1000万画素の写真を千枚以上記録できます。
 バッテリーは小さい割合に結構持ちますが、まだ限界を試してみたことはありません。何らかのミスで消耗してしまっていることがありますので社外品の予備を2個携帯しています。充電器は前機のような小型が見つからないので現状で我慢しています。
 価格は2000年に購入の最初の機械が5万円くらいだったのに対してこれだけの高機能・小型化が進んで28000円程度でした。技術の進歩はありがたいものです。

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五代目 ディジタルカメラ SONY DSC-HX5V
 このカメラを購入しても先代のW60は手放しません。理由はこちらには防水機能が無いためです。
 主な買い増し理由は次の二つです。
 1.フルハイビジョン動画がAVCHD形式で撮れる
 2.光学ズームが10倍と高倍率
 これまでのカメラは全てズームレンズが付いていましたが、タケノコ式にレンズが繰り出すものは避けていました。しかし遠方のものを大きく撮るには5倍では不足であることと、フルハイビジョンで撮れることの条件を満たすためには目をつぶることにしました。
 また防水機能もあきらめました。レンズ繰り出し式では内容積が変化するため、機体内外を空気が連通する必要があります。高倍率で防水・・・という機種をなんとか技術開発してほしいものです。
 そして最大の選択理由はビデオカメラの代用になるということです。二十年以上ビデオカメラを持って野山を歩き回り、NHKでの放映・本人出演も相当数行いましたが、最大のネックはその大きさと、データ管理のしにくさでした。メディアがテープからメモリへ移行するのは、大容量化と低価格化の裏づけがあれば当然の流れといえます。
 ビデオカメラとして見た場合に不足な機能は何でしょうか。マイクがやや貧弱、ピン送りが出来ない、ズームが可変速でない、マニュアル機能が不十分などありますが、野山を歩きながら撮る場合にはほとんどオート撮影になりますので不要です。そのような吟味が必要な場面では、別途3CMOSのカメラがありますので、それを持参します。
 大きなカメラは映りがよくて当たり前です。デジイチの方が暗いところなど限界性能が高いのはわかっていますが、普段からポケットに入れて持ちあるいていなければ、つまり大きくてその場に持ち合わせることができなければ、如何に高性能なカメラでも役立てることはできません。常時携帯できる大きさ、これが最大の武器だと思います。

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六代目 ディジタルカメラ SONY DSC-HX9V
 2年弱で類似のSONY後継機にチェンジしました。その理由は次のものです。
 1.さらに高倍率 10→16倍
 2.手振れ補正機能の強化
 特に手振れ補正は片手でドリー(移動ながらのビデオ撮影)する場合に、画面が一歩ごとに肘を中心に回転するため、これまでのカメラでは補正できなかった回転ブレが発生していました。この機種はそれを補ってくれます。
 まだ本格試用しては居ませんが、回転ブレ以外のブレについても、HX5Vよりさらに補正が強力になっているようです。
 欠点としては、少し大きく重くなったことと、動画撮影時に、ボタンを押してから実際に記録が始まるまで3秒以上かかることでしょうか。20年以上前のビデオカメラに近いレベルです。 それからビデオ専用機においては、ボタンを押す前の記録もできる、さかのぼり記録が出来たりするようですので、コンデジにおいてもそれを搭載するようになるのを待っています。

2012.02記載

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七代目 ディジタルカメラ SONY DSC−HX30V
 一年を経ずして後継機への更新となりました。その理由は前機HX9Vが持つ次のような欠点です。
1.動画の撮影開始までの時間が長すぎて(4〜5秒)撮りたい時に撮れない。
2.接写能力が5cmまでしかなく、小さな花を撮る時には不足する。
 また、後継機の30Vになって、ズーム能力がさらに向上して16倍→20倍となったことがあります。
 価格的にも20,480円(送料込み・古いカメラの下取り1,000円あり)と、発売直後よりだいぶこなれてきているので、更新に踏み切りました。
 類似の型番でHX10Vがあって、こちらがHX9Vの後継機種のように思われそうですが、回転方向の手振れ補正に対応している小型現行機種はHX30Vしかありません。
 欠点としてはやや大きくなっていることがあります。向上した機能としてはWifi対応とのことで、スマホと連携して、デジカメで記録したデータを後になってメール添付で送付したりすることがPC無しで可能になりそうです。
2012.11記載

 このカメラの欠点の一つとして、ホコリが入って望遠側で目立つことがあります。分解整備は高いので、ダメモトで試したのが、掃除機吸引です。うまくいくこともありました。

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八代目 ディジタルカメラ CASIO EXILIM EX−ZR800
 このカメラの購入目的は、ズバリ、タイムラプス動画の撮影です。日の出・日没・雲の流れ・星の動き・植物の開花などの時間を短縮して高精細動画で見るためです。
 一眼レフ等の上級機ではその機能を持ったものがありますが、大きい機械は不要・使いたくないので、コンデジの中でタイムラプス機能を持ったものから探し始めました。もちろん現在使用中のSONYにはその機能はありません。
 価格.comでその機能を持つものを検索すると多数出てきます。喜んでその内容を比較検討し始めました…。しかし各機種・メーカーの内容をよく比較すると「タイムラプス」とは名ばかりで、設定や長さの自由度が不十分なものが大半でした。
 その中で、最も設定(コマの撮影間隔や総撮影時間や明るさ)の自由度が高く、お遊びや真似事ではなく実用に耐えるタイムラプス機能をもった機種をラインアップしているのはCASIOのEXILIMシリーズ(の一部)だけでした。 お試しで使ってみるのに現行機種は高価ですし、過去のラインアップをよく調べると、シリーズの中でもTL機能を持つものと、省いたものがあります。また新旧でTL機能の充実度に差は見受けられないようです。旧機種の中から上記を選定して使い始めました。タイムラプスの試写を2段下のリンクにアップしましたのでご覧ください。
 タイムラプス機能が目当てとはいっても、一般機能(普通の静止画とハイビジョン動画)も使って、普段使いの機種として実用に耐えるかどうかを試しました。
 実際に撮影する前に、質感や起動停止の速さ、操作のし易さ、持ちやすさなども重要ですので、この点では合格です。七代目より少し軽くもなっています。室内で静止画を撮ってみましたがこれもGoodです。

 さて、実用性の最終テストで外に持ち出して、ハイキングの動画を撮ってみました…。
 その結果は、歩きながらの撮影において残念ながら及第点には至りませんでした。CASIOのカタログには「5軸手ぶれ補正」と載っているのですが殆ど効果を感じられません。
 SONYの前機種では普通にこなせた、片手で持って歩きながら後ろを歩いてくる人を撮影するような場面において、大小の周期のブレが非常に目立って正視に耐えません。またピントも数秒間の撮影中ずっと外れたままで終わってしまうこともありました。 立ち止まって肘を締めて撮影すれば概ね大丈夫ですが、途中でフォーカスに迷いが生じて人の顔から外れてしまうこともありました。 
 立ち上がりの反応とかはよく、合焦が失敗したときに赤枠表示になるなど、いろんな機能で配慮が進んでいて良い面もあるのですが、肝心の動画撮影において基本的な、普通にきれいに撮る ということで失敗する事例が多く発生しました。
 それからPCへの取り込みのあと、PlayMemoriesHomeでの動画操作を期待したのですが、 SONYも意地悪で、他社カメラや違うフォーマットで撮影した映像は操作性が良くなかったり、変換が必要だったりします。
 結論としては、動画を写す場合には、私の基準では使えません。なので用途がタイムラプスや、録画操作開始何秒か前の記録ができる等の特殊な機能を利用したい場合には使うかもしれません。つまり2台持ちということになるでしょうか。
 すべての面で合格点というカメラはなかなか出ないもんですね。
 2016.10 記載


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ここからは使っていたフィルムカメラについて、思い出のコーナーです。
オリンパスpen EESU
 中学生の頃から数年間使用していました。使用するフィルムは普通の35ミリですが、当時は「ハーフサイズ」なる方式が流行で、半分の面積で1コマです。同じフィルムでも2倍の枚数が撮れます。・・・が、カメラのせいではないのかもしれませんが、とにかく写りが、色が わ・る・い! でした。
 野山の美しい被写体にカメラを向けて、写真屋さんにまず現像だけ頼んで、それから選択してプリントを頼んで・・・2週間程度かかって胸弾ませてやっと手に入れた写真を見たとき、これは「写真」じゃなく「写嘘」だと思うことが毎回でした。 当時のプリントはフジ・サクラがシェアは大きかったのですが、技術的にはコダック(東洋現像所)に大きく水をあけられていました。その証拠に映画等のラストの字幕を見ていると、現像は必ず「東洋現像所」と出てきます。 だんだん多少高額なのを我慢してコダックに頼むようになったのですが、ハーフサイズ故の色再現性の悪さはどうしようもなく、次のカメラに移行しました。 当時のカメラCMで、「フルサイズだからカラーがきれい」という一節がありました。カメラメーカーも、ハーフサイズは写りが良くないことはわかっていたんですね。

ルビテルU (多分ソ連製のカメラ)
 ハーフサイズで懲りた、フィルム使用面積が小さいことへの不満は、35ミリフルサイズを飛び越えて、一気にブローニーサイズのカメラへ向かいました。
 ブローニーサイズとは、フィルムの幅が60ミリのもので、コマの割付方法により、6*4.5、6*6、6*7、6*9等のサイズが撮れます。しかし海外の有名ブランドのカメラは数十万円します。ソ連(まだ現ロシアになる前)製の6×6サイズのカメラが数千円で売られていましたので学生時代の予算にもぴったりで喜んで購入しました。
 結果はそれまでの反動もあって、すごく写りが良いことに感激でした。レンズ性能は今思えば周辺のゆがみ等があって、決してよい物ではないのですが
それでも色再現性、細部までいくら拡大しても荒れない解像度には大満足でしばらく使っていました。ボディはプラスチック製で必要最低限の機能(タイマーはあり)と大きさから成り立っていました。ファインダーは上から枠の中を覗き込んで合わせる方式で、細かくあわせるためにさらにルーペも付いています。撮影の前後に必ずファインダー覆い部分の組み立てと収納が必要です。カメラ正面から見て上にあるのがファインダー用のレンズで、下が実写用のレンズです。二眼レフ(レックス)と呼ばれる形式です。ファインダーは上からのぞいて、カメラが腰辺りの高さに来ることから「ウエストレベルファインダー」と呼ばれます。
 二眼レフに対して一眼レフ(レックス)というものが現在の上級カメラの主流になっています。これはその名のとおり、カメラ前面にはレンズが1個しかありません。普段はその一個のレンズから入射した光線をファインダーから覗き見ていますが、撮影の瞬間だけ内部のミラーが移動してフィルムに露光するようになっています。
 カメラの形式について誤解されている方も多いようなので記述しましたが、一眼レフの中にもウエストレベルファインダーを備えた物があります。それを使用していたら、「それは二眼レフか?」と何度も聞かれて困ったことがありました。一つしかレンズが無いから一眼レフだといくら説明してもわかってくれませんでした。

マミヤM645 1000S
 独身時代の最後の方に思い切って購入しました。セミ判(6*4.5cm)のカメラです。 ボディと80o(=50o相当)レンズと、ファインダーと、210o(=129o相当)望遠レンズが全部ばら売りで、当時の価格で計20万円以上したような気がします。
 ファインダーは予算もあってAE付でないプリズムファインダーとしましたので、前機と同様露出は勘で行っていました。
 写りは良好で、一眼レフですので大口径のレンズは被写界深度を浅くも深くも自由に選択できました。山登りにも当時の体力に任せてどんどん持ち歩いていました。
 しかしビデオカメラを手に入れてからはその記録情報量の違いから、次第に使う機会は少なくなってきました。

 デジタルカメラの世界でも上級機は一眼レフに市場が移っています。でも、一眼レフ本来の機能とは何かといいますと、「ファインダーで見たものがそのまま撮れる」だと思います。ということは、普通のコンパクトデジカメでもこの機能は満たしているわけです。コンデジでもレンズは一眼しかありません。 なのにわざわざ「一眼レフデジカメ」を謳う意味合いはどこにあるのでしょうか? もしかしてデジカメには本来不必要なミラーアップ機能などを復活内蔵しているのでしょうか。 光学系を強化する(レンズ径を大きく、歪み無くする)という意味の高級化は歓迎ですが、ズームレンズで済む範囲の解像度・倍率を、わざわざ交換レンズをとりかえひっかえで着せ替え人形のように楽しむのが目的なのでしょうか? この分野でも自分にとって何が必要なのかをよく選択して、ムダの無い買い物をしたいものです。

オリンパス AF-1 Twin
 テントを持った連泊などとなるとさすがにセミ判一眼レフは負担が大きいので、デジタルカメラが普及するまでの間はこの35ミリフィルムカメラを使用していました。
 コンデジには1眼しかないのと対照的に、この2焦点カメラには多くの眼があります。撮影用に長短2個、ファインダー用にも同じく二個、ピント合わせ用に発光と受光の2個の合計6個あります。
 ブローニーサイズのカメラに比べる画質ではありませんがサイズと機能のバランスは良かったと思います。
 
 こうしてみると、オリンパスのカメラを持つのは今のデジカメで3台目ですね。後の2台は防水機能を持っているのでアウトドアでは助かります。
 おせわになったカメラたちを紹介してきましたが、今度は機会をみてビデオカメラについても触れてみたいと思います。